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遺伝子組み換え植物が逃げた?何がいけないのでしょうか

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この記事の所要時間: 340

2016年5月9日、奈良先端科学技術大学院大学が明らかにしました。
研究用に育てていた遺伝子組み換え植物が流出していた!
既にすべてを回収したそうですが、何が問題なのでしょうか。

遺伝子組み換えとは

遺伝子を組み換えるとは、どういうことなのでしょうか。
これまで人類は、家畜や栽培植物に関して、
人為的に交配や交雑を繰り返すことにより、
自分たちにとって利益になる品種を生み出してきました。
これも大きくいえば、遺伝子組み換えのひとつです。
とはいえこれでは時間がかかりすぎます。
そこで2000年以降、遺伝子の情報が明らかになったので、
必要な部分を直接変えればよいのでは?
技術的にも可能になったため、
多くの研究者、種苗会社、農薬関連企業などが
実際に遺伝子の組み換えを行っています。
既に製品化されたものとして、遺伝子組み換え大豆、
また特定の除草剤に耐性を持つトウモロコシなどがあります。
中でも研究用としては、今回流出した?
アブラナ科のシロイヌナズナが汎用されています。

何が問題になるのか

遺伝子組み換えをしたシロイヌナズナが施設外に流出しました。
とはいえいったい何が問題なのでしょうか。

1.自然生態系を狂わせる可能性がある

遺伝子組み換え生物、それも研究途上にあるものが流出すると、
自然生態系を狂わせる可能性があります。
自然は、微妙なバランスの上に築かれています。
そこに新しい未知の生物種が導入されると、
食う食われる関係である生態ピラミッドが壊れてしまいます。
例えば今回流出した植物が、遺伝子組み換えにより
何らかの毒性分を作り出すようになった?
逆に特定の昆虫に対する精力増強成分を作り出した?
これまで野生のシロイヌナズナを利用してきた生き物にとって、
またその生き物を利用してきた生き物にとって、
どうなるかわかりません。
突然モンスターが出現するかもしれません。
実際に、遺伝子組み換え植物の花粉を食べた蝶が死んだ?
そんな話があります。
だからこそ、遺伝子組み換え食品を拒む人たちがいます。
そういう人たちは、今回のことを苦々しく思っているでしょう。

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2.どのような影響があるかわからない

そもそもどのような影響があるかもわかっていません。
どんな遺伝子組み換えをした個体が逃げたのか?
公表はされていません。
もちろん事実を公表すれば、余計な不安を煽るかもしれません。
研究上の秘匿義務もあるでしょう。
なお大学側の説明では、
「環境や人体への影響はない」
言い切っているようです。
まあ言い切らないと逆に問題となるかもしれませんが、
本当に影響はないのでしょうか。
実際に蝶が死ぬかもしれません。
死んでいても、わからないのでしょうね。

3.管理体制がいい加減なのでは

大学側の話では、
実験していた温室の外、半径20メートル以内に限られており、
学校の敷地外では見つかっていないようです。
そもそもシロイヌナズナは、種子を遠くまで散布できません。
だから拡散する可能性はないと説明しているようです。
とはいえそういう過信こそが、今回のような事態を招いたのでしょう。
つまり管理体制がいい加減になっているのかもしれません。
実際に、流出した原因として、
研究者に付着して施設外へ出た可能性が高いようです。
ならばそのまま電車や車に乗ってしまえば?
どこでも行ってしまいますね。
外来生物の怖い点は、ここにあります。
船や飛行機に乗って、微生物、昆虫、種子は移動しています。
昨今は科学者の油断が多いような気がします。
本当にすべてを回収できているのか。
自衛隊が銃弾の薬莢1つ1つを回収するように、
人海戦術で探し出すべきでしょうね。

再考!自然とは何か

何度も思うことですが、自然とは?何でしょうか。
人間が手を加えたなら、すべて人工なのでしょうか。
であれば農村の風景は、自然ではありませんね。
人工林での森林浴は、テーマパークでしょうか?
抗生物質が効かなくなった薬剤耐性菌は、
無意識的な遺伝子組み換えになりそうです。
研究者は猛省すべきでしょうが、
もう少しすべての人が冷静になるべきでしょうね。
自然を自然に受け入れるべきです。

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たくと
たくと
著者サイトたくとすく~る
生まれつき無関心な子供はいない! そう信じ、学習塾や講習会などで、 科学を楽しく解説しようと日々奮闘しています。 半世紀生きていますが、 気持ちは、今でも夢見る少年です。

これからは地震保険で一本勝負も・・・!!

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