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X線天文衛星の打ち上げ成功!期待される3つのこと

この記事の所要時間: 337

2016年2月17日午後5時45分
宇宙航空研究開発機構JAXAと三菱重工業は
H2Aロケットを打ち上げました。
これにはX線天文衛星であるアストロHが搭載されていました。
その後順調に飛行し、
同衛星を高度580kmの地球周回軌道へ載せることに成功しました。
また成功です。
ロケット技術の素晴らしさを世界に見せ付けることができました。
もちろんX線天文衛星による成果も、世界を驚かしてくれそうです。

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X線とは

今回のテーマは、X線です。ではX線とは何でしょうか。
多くの人はレントゲンを撮ったことがあるでしょう。
あの時に使われる、波長が0.01~10ナノメートル
この範囲にある電磁波のこと
です。
X線の特徴は、透過性です。
だからレントゲン写真が撮れるわけです。
一方でX線自体を人間は見ることができません。
人間の眼が感知できるのは、いわゆる可視光線です。
言い換えるとX線を利用すれば、
私たちが直接見ることのできない情報を得ることができる!
それを手に入れることが、今回のミッションです。
なお地球には大気があります。
X線には透過力があるとはいえ、
この大気を通過する際に吸収されてしまいます。
そのため地上の施設では限界がありました。
そこで今回衛星として打ち上げる意味があるのです。

「ひとみ」とは

名前がコロコロ変わると紛らわしくなりますね。
まず打ち上げられたのはX線天文衛星であるASTRO-Hです。
これが地球周回軌道に載ったことが確認されると
愛称?「ひとみ」と命名されました。
理由として
「『ひとみ』で宇宙の瞳といえるブラックホールを観測したい」
ということのようです。
これからは「ひとみ」という名前が新聞などに載るようです。

何が期待できるのか

実際に今回の衛星「ひとみ」によって何が期待できるのでしょうか。

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1.可視光線では見えないものが見えるかも

私たちが夜空を見上げると、黒い空があります。
そこに白っぽい点々、星が見えますね。
もちろん火星やさそり座のアンタレスなどは赤っぽく見えます。
またおおいぬ座のシリウスは青白く見えたりもします。
とはいえその程度です。色はほとんど見えません。
高性能の望遠鏡を覗いても大差はありません。
つまり可視光線でしか確認できないからです。
しかしX線を使うと、極端に言えば、
点でしか見えなかったものが雲のように見えたりします。

そこに何らかの熱源がある?
今までわからなかった存在がわかるかもしれないのです。

2.ブラックホールが見つかるかも

昨今の研究により
ブラックホールはX線を噴射している!
何となくわかってきました。
つまりX線天文衛星を使えば、
X線を感知できます。

ブラックホールの所在を突き止める!
できるかもしれないのです。
ブラックホールを理論上は確認できます。
しかし光をも飲み込んでしまうので、
通常の観測技術では見つけることができません。
そこでX線の出番です。
多くのブラックホールに関する証拠を
探し出してくれることが期待されています。

3.銀河団の成り立ちがわかるかも

ちょっとわかりづらいことかもしれませんが、
X線天文衛星によって銀河団の成り立ちがわかる?
こちらにも期待がかかっています。
なお銀河団とは何か?
まず銀河がいくつか集まった状態を銀河群と呼びます。
また明るい銀河が数十個以上集まった状態を銀河団と呼びます。
さらに銀河群や銀河団が集まって超銀河団を作っています。
こうした状態を宇宙の階層構造と呼んでいます。
では銀河団がわかることの意味は何でしょうか。
つまりどうして銀河が集まるのか?
言い換えるなら宇宙がどのようにしてできたのか?
それを解明することにつながる
と考えられているのです。

宇宙の常識が変わるかも

私たちが学校で習うことは、すべて正しいのでしょうか。
現在の知見では正しいのです。
しかしこれまで多くの天才が、常識をひっくり返してきました。
いわゆるコペルニクス的転回です。
X線天文衛星の活躍によって、宇宙の常識が変わるかも?
おかしなことですが、科学者は、わくわくしています。

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たくと
たくと
生まれつき無関心な子供はいない! そう信じ、学習塾や講習会などで、 科学を楽しく解説しようと日々奮闘しています。 半世紀生きていますが、 気持ちは、今でも夢見る少年です。

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