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高速バスの運転手が少なくなっている5つの事情

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長野県軽井沢で14人が死亡した高速バス横転事故はまだまだ記憶に新しかと思いますが、今度は19日、福井県のあわらで高速バスが横転。乗客27人と運転手1人の28人が病院に運ばれる事になりました。
突風の勢いでそのまま横になってしまったとの事ですが、度重なる高速バスのニュースに、高速バスのイメージはもちろんですが、労働環境に対して絶句してしまった人も多いのではないでしょうか。
このようなトラブルがあると、大抵「人出不足」との声が出てくるのですが、なぜ高速バスは人手不足なのか。仕事を探している人がいる一方で、なぜ運転手不足となっているのか、いくつか理由を探ってみるとしましょう。

低賃金だから

これはとても大きいでしょう。仕事をする理由は言うなればお金ですが、それが低いとなれば働きたいと思う人などいないのではないでしょうか。決して会社が私腹を肥やしているとかではなく、先の長野県軽井沢で事故を起こしてしまったバス会社然り、結局は業界の格安競争に巻き込まれているので、安い料金で受注するしかありません。
その際、どこを削るのかといえば人件費になりますので、運転手にそのしわ寄せがきているのです。ガソリンがなければ走れませんから、ガソリン代はケチれません。となると、バスの運行で削れるのは人件費か高速道料金くらいですからね。

免許の存在

バスは普通免許だけでは運転出来ません。大型二種免許が必要で、取得のためには教習所に通わなければならないのです。ここが「バス運転手不足」の肝です。
例えば2tトラックの場合、普通免許でも運転出来ますので、運送会社でドライバー不足とはなりません。コンテナや8tなど、大きな車になると別途大型免許が必要になります。更にお客さんを乗せて走るとなると必要なのが二種免許です。「とりあえず」という気持ちで免許を取得する人も多いと思いますが、そのような人は配送ドライバーにはなれてもバスの運転手にはなれないのです。

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労働環境

バスの運転手の労働環境は、お世辞にも良いとは言えません。「労働環境」とは、例えば何時間も運転する事になります。都市部での運転であればあまり気を使わないものですが、長野県軽井沢で起きた事故付近のように、何回もカーブと起伏が連続するような場所を運転しなければならないですし、夜行バスもあるので昼間と夜勤の繰り返し。しかも普通乗用車とは比べものにならない程大きい車を運転するのです。
仕事の責任感はもちろんですが、単純に大きい車を運転するのは気を使います。何より乗客もいるのですから。それらを考えると、同じバスの運転手なら高速バスよりも循環バスの方が気を使わないし、安全な場所だし、何より夜勤もないですから、そちらにと考える人も多いのでしょう。

単純に労働者不足

単純な労働者不足の問題もあります。バス産業だけではなく、そもそも日本全体で少子高齢化が加速している事もあり、労働者不足に嘆いている会社は多いです。
ましてや運転手ともなると外国人労働者でカバーするのがとても難しいですから、社会構造を変革しない限り、抜本的な労働者不足を改善出来ない状況となってしまっているのです。

大手志向

働くのであれば大手でいい。いわゆる「大企業志向」もその一つと言えるでしょう。何かと不安定な時代ですから、出来れば安定している大企業で働きたい。バスの運転手も、ローカルな所ではなく、大手とされている所でと考える人が多いのです。
そのため、中小零細のバス会社はますます運転手不足となり、不足しているからこそ既存のドライバーに負担を強いる事になる。それがさらに労働環境の悪化を招く悪循環となってしまっているのです。

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二宮祐介
二宮祐介
30代のとりあえずいろいろな物に興味を持っているライターです。 最近は真田丸が熱いです。

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