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三菱電機が2019年度までに月面探査機を造るそうです

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三菱電機が、2019年に打ち上げるための
月面探査機を製造するそうです。
もちろん宇宙航空研究開発機構JAXAからの仕事です。
お騒がせしている三菱グループの、面目躍如となるか。

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三菱電機とは

三菱電機は、もちろん三菱系列の会社です。
第二次世界大戦前の1921年に、
後の三菱重工になる当時の三菱造船から独立しました。
そういう意味では、財閥系とはいえ自立性の高い会社です。
日本の大手総合電気メーカーの一角を占め、
エアコンなどが有名ですね。
一方で、宇宙軍事部門でも著名な企業です。
人工衛星や自衛隊の誘導ミサイルも作っています。
そうした技術を生かして、月面探査機に挑戦します。

人工衛星の老舗企業です

三菱電機は、人工衛星の老舗企業です。
1968年に初号機Intelsatを打ち上げて以降、約40年
地球の周りに多くの人工衛星を飛ばしています。
地球観測衛星として有名なのは、
気象衛星である「ひまわり」です。
天気予報の精度が昨今は高まっています。
また通信衛星は、海外からの受注もあります。
もちろん国際宇宙ステーションにも参画しています。
日本のみならず、世界の宇宙開発は、
三菱電機なくしてはできない!

過言ではなさそうです。

2019年に月面探査が計画されています

ちょっとミスが続くJAXAですが、
2019年に、月面探査機を打ち上げる予定です。
これまで月面に到着した国は、
アメリカ、旧ソ連、中国があります。
日本人は未だ月面に到達していません。
とはいえ今回の月面探査機は無人です。
もっと言ってしまえば、片道切符です。
月面に到着し、探査し、帰還の予定はありません。
そこで培った技術を将来的には、
月面基地の建設や火星探査に生かしたいようです。

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精度が違います

今回作る月面探査機の特徴は、精度が高いことです。
つまりピンポイントで着陸させます。
これまでは誤差が1000メートルほどありました。
しかし次は100メートルの範囲内に止めます。
たかが1/10ですが、されど1/10です。
月と地球との距離は、約38万キロメートルです。
光でも片道約1.3秒かかります。
たった1秒であっても、その間に探査機は、
約2キロメートルほど進んでしまいます。
ちょっとした遅れが、大きなズレを生んでしまいます。
そこへレーダーなどで培った通信技術を使って、
探査機を操作するのです。

一部の国からは、軍事目的に応用するのでは?
疑念を持たれていますが、
純粋な科学的好奇心として、応援しましょう。

打ち上げロケットは三菱重工

三菱電機が探査機を製造しますが、
打ち上げロケットは、三菱重工のH2Aになるでしょう。
現在開発中の新型H3ロケットは、
2020年に初号機が完成される予定です。
ちょっと間に合いませんね。
車での躓きはありましたが、
やっぱり機械系は三菱ですね。
戦闘機や戦車も作っている国です。
潜水艦のコンペでは負けてしまいましたが、
ゼロ戦を造った技術で、もう一度、
日本を盛り上げて欲しいですね。

宇宙開発部門は伸び悩んでいる

そもそも宇宙開発に何のメリットがあるのか。
科学者ならば理解できるでしょうが、
多額の国家予算を費やす必要はあるのでしょうか。
今回の月面探査機も開発費は180億円とか。
もちろんすべてが税金ではありません。
しかしもっと他にやることがある!
考える人もいるでしょう。
実際に、宇宙開発関連の売り上げは、
年間3000円億円弱で伸び悩んでいます。
将来的に売上を伸ばすためには、
国民のためになる実績を生み出すことです。
宇宙関連産業は、車以上に参加企業が多く、
裾野が広がっています。

日本の経済を活性化するには、良い起爆剤です。

科学的には追い風です

科学的に考えれば、今宇宙開発は追い風です。
ヒッグス粒子や重力波の観測によって、
宇宙に関する関心は高まっています。
X線天文衛星の失策はありましたが、
それでも技術大国日本です。
2016年の今年は、水星探査機の計画もあります。
月面探査機の成功によって、
2020年の東京オリンピック前の景気づけを
してほしいですね。
三菱の底力を見せる時です。

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たくと
たくと
著者サイトたくとすく~る
生まれつき無関心な子供はいない! そう信じ、学習塾や講習会などで、 科学を楽しく解説しようと日々奮闘しています。 半世紀生きていますが、 気持ちは、今でも夢見る少年です。

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