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3歳馬が2分で2億円稼ぐ、日本ダービーの謎

この記事の所要時間: 648

明日2016年5月29日は、「第83回 東京優駿」です。
東京優駿?何、それ??と思われる方も多いかも知れませんが、東京優駿、それはズバリ「日本ダービー」の正式名称です。

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東京優駿とは?

日本ダービーこと東京優駿は、毎年5月の終わりか6月の初めに東京競馬場で行なわれる2,400メートルの3歳馬レース。1着賞金2億円!賞金総額3億8,000万円という中央競馬会を代表するビッグレースです。
この世に生を受けて僅か3年の馬が、僅か2分少々で2億円稼ぐんですよ。スゴいと思いませんか?あまり競馬に馴染みのない方の間では、天皇賞の方が知名度が高いようですが、馬好きにとっては、絶対に黙ってはいられない大一番なのであります。

日本ダービーなら分かるけど・・・

“うん、確かに、「東京優駿」と言われてもさっぱりだけど、「日本ダービー」と言われれば、競馬の大きなレースである事くらいは分かる!聞いた事ある!!”とおっしゃる方は多いでしょう。ここ数日、テレビCMでも盛んにPRされていますね。
でも、“だったら、なんで最初から、そう言ってくれないのよ。”と怒られちゃいそうですが、やっぱり正しく知っておいて頂かないと、という事で、あえて東京優駿とご紹介させて頂きました。

ダービーの原点とクラシックレース

そもそも「ダービー」というのは、今では多くのスポーツで用いられていますが、何を隠そう3歳馬によって争われる競馬の祭典の事で、元を正せば、一人の英国人男性に辿り着きます。

クラシックレースとは?

馬の3歳と言えば、人間でいうちょうど20歳に当たり、正に若さがみなぎる青年馬です。確かに、技術や持久力という面では、まだまだ未熟なものの、足の強さや性格・才能と言った適正を見極めるのには、非常に重要な時期だと言えるでしょう。そこで、国内外を問わず、昔から3歳馬のみで競わせるレースというのは多数繰り広げられて来ました。そして、その中でも、特に優秀だと思われる馬を選出し、行うビッグレースを「クラシックレース」と称します。
因みに、日本におけるクラシックレースは、「桜花賞」・「皐月賞」・「優駿牝馬(オークス)」・「東京優駿(日本ダービー)」・「菊花賞」の5つで、いずれも名前くらいは聞いた事あるという方が多いのではないでしょうか?

クラシックレースの原点

実は、こうした日本のクラシックレースは全て、英国の類似のレースに習い、ほぼ同等の条件で実施されていると言っても過言ではありません。そして、その原点となったのが、1976年にイギリスのドンカスター競馬場で開催された「セントレジャーステークス」です。
ステークスというのは、馬主同士がお金を出し合い、その総額を取り合うという正に賭け事で、貴族たちが自慢の愛馬の足並みを見せつけるべく夢中になっていた競馬の基本スタイルと言えるでしょう。そして、セントレジャーとは、3歳馬の一発勝負の事で、正真正銘今のクラシックレースの始まりです。
尚、毎年秋に京都競馬場で行われる菊花賞は、日本版セントレジャーステークス!ほぼ元祖と同じ3,000メートルの距離で争われているのであります。

ダービーの始まり

そして、このセントレジャーステークスに見せられた3人の男、ダービー伯爵エドワード・スミス・スタンリーと当時のイギリスジョッキークラブ会長:チャールズ・バンベリー準男爵、それに、スタンリーの義叔父であるジョン・バーゴイン将軍は、良い繁殖馬を選定するには、こうしたビッグレースを開き、正々堂々と強さや素質を競わせるのが一番だと考えました。
しかも、前年から、3歳雌馬のみの所謂女王を決める大会として、オークスが始まっていましたから、その相手に相応しい雄馬を決めるレースとして、1780年にスタートさせたのです。

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ダービーの命名秘話

という事で、今でも、ダービー伯爵が創設したレースだからダービーと呼ばれていると思っておられる方が多いようですが、実際には、先述の通り、3人の主力主催者がいましたから、必ずしも彼の名前を冠しなくても良かった事になりますよね。事実、ダービー伯爵としてはむしろ、仲間のバンベリー準男爵の名前を付けたかったと言います。
ところが、バンベリー氏としては、正直言って、まだ海の物とも山の物とも分からないローカルなレースに大々的に名を出すような真似はしたくなかった!まあ多分、後になって後悔したとは思われますが、取り敢えず、そのときは丁重にダービー氏に譲ろうとしたのです。結果、話し合いでは決着が付かず、最終手段として取られたのが、なんと、コインを投げて表か裏かを当てるコイントス!
こうして、幸か不幸かダービーという名に命名された訳で、正にビッグ勝負に相応しいエピソードです。

日本ダービーの始まり

さてさて、そんなダービーが日本にやって来たのはそれから遅れる事、半世紀以上もたった1932年の事! 今の日本中央競馬会の前身の1つに当たる東京競馬クラブ主催により、東京の目黒競馬場で開催されました。

7つの条件を満たす特別なビックレース

当時、日本の産馬業者は、軍隊での機動力が車や戦艦、さらに飛行機へと変わり、不況に悩んでいた訳で、もはや、優秀な競走馬を育成し、娯楽の世界で生き延びるのが賢明だと考えたと見られます。そこで、東京競馬クラブの当時の会長だった安田伊左衛門(ヤスダイサエモン)氏に、英国のダービーステークスに習った選ばれた馬だけが高額賞金を賭けて出走出来る特別なビッグレースを企画して欲しいと提案!! 実は、安田氏の脳裏にも、かねてから、その願望と構想があったところから、ほどなく実現される運びとなったのです。そうしてピックアップされた特別なビッグレースの条件は7つ!

  1. 3歳馬である事
  2. 競走距離は2,400メートルである事
  3. 国内で開催される競馬の最高賞金額である事
  4. 1歳の秋から4回の出走登録を出走資格の条件とする事
  5. 負担重量は馬齢重量とする事
  6. 春に行う事
  7. 上記6つの条件全てを満たした国内唯一のレースである事

今では、賞金額こそ有馬記念やジャパンカップに追い越されましたが、それでも、多くの条件は守り継がれています。

東京優駿は今も昔も東京優駿

ただ、1932年の初開催から、名称は「東京優駿」!「第1回東京優駿大競争」から今年の「第83回東京優駿」まで、ただの一度も変更になってはいません。

何故、日本ダービーと呼ぶの?

ところが、先述の通り、英国のダービーステークスの日本版という位置付けで創設されたという事で、今の毎日新聞の前身である東京日日新聞や読売新聞では、その名もズバリ、“日本ダービー”という通称を付け、それで大々的に情報掲載したのです。すると、読者には大好評!確かに、東京優駿というお堅い呼称より親しみが持て、何となく内容も把握しやすかったのでしょう。徐々にこの名が、日本中に浸透して行きました。その一方で、真面目な朝日新聞だけは、長年「東京優駿」で押し通していたのですが、ついに1949年にダービーを導入!流石に、ここまで来ると、日本競馬界としても、この現状を受け入れざるを得なかったのかも知れません。ついに1950年、「日本ダービー」という名を副称とする事に決定!!特に、今の日本中央競馬会になった1954年以降は、ダービーと気軽に呼ばれるようになったのです。

日本ダービーでOK!

という事で、今や東京優駿が分からなくても、日本ダービーさえ分かれば問題なしだと言って過言ではないでしょう。実際、JRAが制作しているテレビCMやポスターにも、「日本ダービー」という呼称が大々的に使われています。むしろ、毎年荒れると言われるレースだけに、こんなつまらない事をこだわるように細かく考えるより、大胆に勝負した方が利口かも知れません。
尚、明日の2016年ダービーは、東京10レースで、15時40分発走です。この手の大型レースは、その日の最終レースの1つ前の11Rに組まれる事が多いのですが、何故かダービーだけは切りのいい10レースという事で、この辺りも特別なのかも知れませんね。

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おしゃべり大好き!お節介大好き!!の典型的関西人おばちゃんです。 趣味で京都の観光ボランティアガイドをしています! 言いたい事はズケズケ言うけど、結構面白かったり、時々ホロリとさせたりもしまっせ~( `pq´)ゥシシ 地元関西地区の食や趣味嗜好的な情報を中心に、自分の最大の課題であるダイエットの情報なんぞも、バンバン発信していきますので、よろしゅうおたのもうします(*^_^*)

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