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国立感染症研究所がレベル4の施設を稼働させたようです

この記事の所要時間: 356

2016年6月1日、小さなニュースが新聞に載りました。
国立感染症研究所が、東京都武蔵村山市にある研究施設で、
レベル4に相当するウイルスの研究を始めました。
遅すぎた?そんな意見がある一方で、
ようやく稼働にこぎつけた!そんな感想もあります。
とはいえ何か問題があるのでしょうか。

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どこかでやらないといけない

エボラ出血熱の終息宣言が出てから久しく感じます。
大震災もそうですが、人間は騒動が収まると忘れてしまいます。
もちろん忘れることでトラウマもなくす!
だから翌日から元気で頑張れるのも事実です。
しかし誰かは忘れずに研究をしなければなりません。
ではどこで研究をするのか?
原発やごみ処理施設を造る際に生じる問題です。
英語ではNot In My Back Yard(NIMBY)ニンビーと呼ばれます。
必要なのはわかるけど、うちの近くではなくてもいいよね!
感染症に関する研究は、まさしくこの話です。

レベル4とは

病原体には、その危険度に応じてレベル分けがされています。
バイオセーフティレベル(Bio Safety Level:BSL)と呼んでいます。
例えばレベル1の病原体は、
ワクチン製造や研究で利用するために必要だけど、
ほとんど人間や動物などに感染する心配のない微生物です。
レベル2の病原体は、
既に治療法や予防法があり、感染しても重篤にはならない微生物、
食中毒、はしか、インフルエンザなどです。
レベル3の病原体は、
死に至る危険はあるが、既に治療法や予防法がある微生物、
結核、黄熱病、鳥インフルエンザ、狂犬病などです。
そしてレベル4の病原体は、
有効な予防法や治療法がなく、人から人へ感染するリスクがあり、
人間や動物に対して致死的な症状を引き起こす!
エボラ出血熱、天然痘、ラッサ熱などです。

これからも未知の病原体が現れる可能性はあります。
その都度、危険度に応じて分類されていきます。

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先進国では当たり前の施設です

日本は島国なので、空港や港において厳重な検査をすれば、
人を含めて危険なものの入国を妨げることが可能です。
検疫は強化されているでしょうが、病原体は防げない?
現に2014年、デング熱が流行してしまいました。
2016年は、リオオリンピックもありジカ熱が心配です。
エボラ出血熱だって、いつ入ってくるかわかりません。
そのためにも研究、治療できる施設が必要です。
とはいえ日本には、そんな施設がありませんでした。
しかし日本以外の、いわゆる先進国ではあって当たり前です。
逆になければ、国民をどうやって守るのか?
政治問題になってもおかしくない話です。

日本では東京都民でもあまり知られていない武蔵村山市?
ようやく稼働にこぎつけました。
過疎地に押し付ければよい?そんなことではいけません。
患者が多くなると予想される東京で整備すべきなのです。

近隣住民には心配がありますが

NIMBYは無責任なのか?しかし近隣住民は心配です。
もし病原体が逃げたらどうなるのでしょうか。
見えないものをどうやって管理するのか?
言い換えるなら、施設があるということは、
そこまで患者が運ばれてくる可能性があります。
どうやって運んでくるのでしょうか?
その際に、病原体は広がらないのでしょうか。
2015年5月、お隣の韓国で、MERSが流行しました。
これはまさしく、お粗末な対応によって起きました。
日本は、そこまでいい加減ではない?
そう言い切れるのでしょうか?
そういう意味でも、十分に正しい情報を伝えることが
住民の理解、適切な対応のためには不可欠です。

マダニが媒介するウイルスで始めます

最初は何の研究をするのか?
まずはマダニが媒介するウイルスから始めるようです。
これは西日本を中心に発症している病気です。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)のウイルスです。
日本でも死亡例があり、治療法が確立されていません。
急速に広がる可能性は低いと考えられていますが、
体液などを通じて人から人へ感染するリスクがあります。
2カ月間研究し、成果を出したいようです。

NIMBYではいけません

近隣住民を含めて、やはり怖いことではあります。
とはいえしっかりとした実績を作ってほしいですね。
どんな病気が入ってきても国民を守ってくれる!
心強く確実な味方になってくれるならば、
拒む人はいなくなるでしょう。
安全とは、リスクの上に成り立つもの!
国民一人一人も、そう肝に銘じるべきでしょう。
決してNIMBY、他人事ではいけません。

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たくと
たくと
生まれつき無関心な子供はいない! そう信じ、学習塾や講習会などで、 科学を楽しく解説しようと日々奮闘しています。 半世紀生きていますが、 気持ちは、今でも夢見る少年です。

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