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30年以内に発生する地震の確率をどう受け止めるべきか

この記事の所要時間: 43

2016年6月10日、政府の地震調査委員会は、
今後30年の間に震度6以上の地震が起きる確率を示しました。
全国地震動予測地図2016年版 | 地震本部
テレビのニュースでも色付けマップが流れましたが、
日本の太平洋側が真っ赤っかになっています。
変に煽ってはいけませんが、受け止め方を考えてみましょう。

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30年以内の確率とは

地震調査委員会が発表したデータは、
2016年1月1日時点における情報を元に算出しています。
そのため4月14日に起きた熊本地震は考慮されていません。
ちなみに熊本県益城町の確率は8%です。
30年という長さは、地球の歴史に換算すれば一瞬です。
しかし人間の感覚であれば、子供が中年になります。
高齢者にとっては非現実的な期間かもしれません。
もちろん30年以内なので、今晩である可能性もあります。
ちょっとスパンが大きすぎますね。
それで実際に注意喚起としての意味があるのでしょうか。

値が小さくても大きな地震のリスクはある

8%の確率でも、震度7が二度襲ってきました。
地震調査委員会の説明によれば、
「他より確率が低いといって安心できない」
つまり値が小さくても、大きな地震が起きるリスクはあります。
ならばここで示された確率にどんな意味があるのでしょうか。
「危険情報として考えるデータにしてほしい」
そう言われても、8%で震度7に見舞われるなら、
85%の千葉市や81%の横浜市はどうすればよいのでしょうか。
一方で隣の東京は47%ですが、これも不思議です。
もちろん震度は地盤や震源の深さとも関係してきます。
隣の市町村であっても、大きく震度は変わります。
マグニチュードで示した方が、科学的に思えたかもしれません。

情報を理解してもらえなかったことは残念?

同委員会の委員長は、熊本地震に関して
「注意を呼び掛けていたが、情報が理解されていなかったのは残念」
専門家にありがちなコメントをしています。
かつて「日本沈没」という小説、映画がありました。
そこで国民の危機をあおらないように首相が、
あえて沈没するまでの期間を長く説明したシーンが思い起こされます。
責任回避とは言いたくありませんが、それに似た話なのでしょうか。
人間は、期間が長いと実感できません。30年は長すぎますね。
「情報が理解されなかった」というか
理解してもらう努力をどれだけしていたのでしょうか。
一般の人がわかるように説明することこそ、
専門家に託された使命であるはずですが。

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明日来るかもしれません

熊本地震から2カ月が過ぎようとしています。
被災した当人たち以外は、もはや忘れているでしょう。
2011年の東日本大震災に関しても同じことです。
もちろん人間は、忘れる動物です。
忘れることにより、毎日楽しく生きていけます。
しかし日本列島の下は地震の巣になっています。
明日大地震が来るかもしれません。
小さい地震が頻発しているので、
日本人は地震に慣れている国民でもあります。
とはいえ慣れこそが、油断する最大の原因です。
取り越し苦労でもいけませんが、
明日地震が来る!そういう心構えをすべきです。

中途半端な予測はいらない

究極の問題として、地震は予測できるのでしょうか。
専門家の地道な努力には頭が下がります。
とはいえ中途半端な予測であればいらないですね。
天気予報並みとは言いませんが、
今年の確率!程度は欲しいところです。
そうして初めて、一般の国民が気を付けるようになるのです。
健康診断で生活習慣病の指摘をされている人に対して、
30年以内に死ぬ確率?ほとんど意味はありません。

2年前に比べてどうか

今回のデータと合わせて、
2年前である2014年の確率と比べた数値も公表しています。
ほとんどの地域では変更がありませんでした。
とはいえ長野市で7.5ポイント下がった一方、
同県内にある安曇野市では10.4ポイント上昇した!
横浜市は1ポイント下がった一方で、同じ太平洋側の
静岡市、名古屋市、津市などは1~2ポイント上昇しています。
個々の確率よりも、前回に比べてどうなったか?
そちらの方が状態の変化として重要かもしれません。

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たくと
たくと
生まれつき無関心な子供はいない! そう信じ、学習塾や講習会などで、 科学を楽しく解説しようと日々奮闘しています。 半世紀生きていますが、 気持ちは、今でも夢見る少年です。

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