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金星探査機「あかつき」が教えてくれる金星の今

この記事の所要時間: 346

金星は、夕方に輝く一番星としても有名な星です。
2016年6月は、見かけ上、太陽の近くにあります。
そのため直接観察することは難しいですが、
7月以降は、宵の明星として輝いてくれるでしょう。
そんな金星に関して、金星探査機「あかつき」から、
多くの情報が寄せられています。

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金星とは

金星は、地球の隣、太陽側にある内惑星です。
大きさは地球とほぼ同じであり、兄弟星とも言われています。
大気の96%は二酸化炭素なので温室効果が半端なく、
地表付近の気温は約460℃!液体の水はありません。
海や大きな山はなく、地表面は平たんに近いようであり、
プレートの動きなどは確認されていません。
とはいえ濃硫酸でできた雲の厚さが約30キロメートル!
太陽光が入れないので、直接内部は見えません。
地球の時間単位で測ると、金星の自転周期は243日と遅く、
公転周期は224日と逆に早くなっています。

「あかつき」とは

日本の宇宙航空研究開発機構JAXAは、
2010年5月21日、金星探査機「あかつき」を打ち上げました。
順調に進んでいましたが2010年12月、主エンジンが破損!
金星を回る周回軌道に入ることはできず、
金星が太陽を回る公転軌道をうろつくことになりました。

誰もが諦め、絶望視していました。
つまりアメリカもロシアも、
一度失敗した探査機を再利用することはできていないからです。
とはいえJAXAは一縷の望みを探しました。
すると2015年に1度だけチャンスがあることがわかりました。
何万回とも言われる計算、シミュレーションを行い、
2015年12月7日、姿勢制御エンジンを使って軌道へ再投入!

奇跡的に成功し、現在は金星の周りを周回しています。

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金星の謎、スーパーローテーションとは

あかつきが解明してくれると期待されていることは、
金星の謎である、スーパーローテーション、
金星の大気が秒速100メートルの速さで流れている現象の解明です。
これまでの常識で考えれば、
自転のスピード以上に大気が流れることはできません。
つまり大気は、地表との摩擦によって動かされるからです。
金星の自転速度は秒速1.6メートルほどです。
これではスーパーローテーションを説明できません。
とはいえ赤外線カメラで観察してみると、
大気の流れである雲の動きが、一定ではない?
ダイナミックに動き、消えたり現れたり、濃さも違う?
より詳細に観察、分析することで、
スーパーローテーションの仕組みが明らかとなりそうです。

火山活動はないのか

金星は、様々な意味で死の惑星です。
暑すぎて液体の水がなく、生命体は生存できないでしょう。
これが反対隣にある火星との大きな違いです。
そのため探査機を着陸させようとしても、
熱で機器類、そもそも本体が壊れてしまう?
濃硫酸の雲や二酸化炭素の大気によって
電波も遮断されてしまい、地球と交信ができません。
とはいえあかつきに搭載された特殊なカメラによって
地表面を映像化できるかもしれません。

すると火山活動の有無が確認できそうです。
つまり濃硫酸は二酸化硫黄からできています。
これこそ地球では、いわゆる火山の臭い!
かつての火山活動の名残か?こちらの解明も期待されます。

気象状況を探る

あかつきは、金星の周りを回る人工衛星です。
地球で考えれば、気象衛星に分類されます。
スーパーローテーションとしての雲の流れ、
大気の状態を観測し、地球に情報を送っています。
そこで気になるのが、雷の有無です。
雷は、大気の摩擦によって生まれるからです。
雷が起きていることが確認できれば、
より詳しく、大気の動き、地表との関係も、
明らかになると考えられています。

地球の未来がわかるかも

何故金星を調べるのか?
そこに金星があるから!でもありますが、
金星を調べることにより、地球の未来がわかるかもしれません。
つまり二酸化炭素に包まれた星は、地球の行く末か?
金星は暑すぎるが故に、二酸化炭素を吸収する前に、
液体の水で満たされた海が蒸発してしまいました。
地球は、太古にあった二酸化炭素を海が吸収しました。
そうしたメカニズムを明らかにすることで、
私たちの生活にも、関係してくるかもしれません。

【JAXA WEBサイト】JAXA | 金星探査機「あかつき」(PLANET-C)

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たくと
たくと
生まれつき無関心な子供はいない! そう信じ、学習塾や講習会などで、 科学を楽しく解説しようと日々奮闘しています。 半世紀生きていますが、 気持ちは、今でも夢見る少年です。

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