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ようやく台風1号ですが、台風が発生する仕組みとは

この記事の所要時間: 345

2016年も7月に入り、今年も半分が終わりましたが、
気象関係者の間では、気になることがあるようです。
日本時間の7月3日午前9時、ようやく台風1号が発生しましたが、
6月が終わった段階で、台風ができなかったのは珍しいようです。
とはいえ台風とは、どうやってできるのでしょうか。

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新記録達成ならず

台風は来ると厄介ではありますが、一定量は必要です。
例えば現在関東地方では水不足が心配されています。
これを解消する方法として台風による大雨が一番です。

災害の危険はありますが、なければないで困ります。
1月から発生することもありますが、統計のある1951年以降、
6月末時点でゼロだった年は、
1998年7月9日と1972年7月2日の2回しかありません。

幸か不幸か、2016年7月3日、フィリピンの東方、
カロリン諸島沖で台風1号が発生しました。
新記録達成はなりませんでしたが、今後の進路に注目です。

台風とは何か

まず基本的な話として、台風とは何か。
北西太平洋の熱帯域、多くはフィリピンの近くですが、
その周辺で発生した熱帯低気圧のうち、
中心付近の平均風速が秒速17.2m(34ノット)以上になったものです。

ちなみに状態は同じものですが、
インド洋で発生すればサイクロンと呼ばれます。
カリブ海や北東太平洋で生まれれば、ハリケーンと称します。
台風も、英語でタイフーン(typhoon)と表記します。

台風が発生するメカニズムは

次に、どうやって台風は発生するのでしょうか。
熱帯域は、海水温も高くなっています。
水温が高いと水分が蒸発するので、
上昇気流が生まれて低気圧の卵になります。

特に海水温が26度以上になると発生しやすいようです。
暖かく湿った水分を豊富に含んだ大きい雲ができます。
すると上昇した水蒸気が上空で氷の粒になります。

その際に熱を放出しますが、これがさらに上昇気流を促します。
これに加えて、地球の自転に伴う風が刺激します。
こうした相乗効果によって熱帯低気圧が強大化します。
風速が17.2メートルを超えた段階で、台風誕生です。

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どうやって日本に来るのか

熱帯で発生した台風が、どうやって日本まで来るのでしょうか。
基本的に台風自身は、自力で動けません。
そのため周辺の気流に頼って、というか流されてしまいます。
例えば高気圧の周りには時計回りの風が吹いています。
台風は、熱帯域から北方へ伸びる太平洋高気圧の縁を
吹き出る風に流されて時計回りに動きます。
日本全体をこの太平洋高気圧が覆っている7月や8月は、
台風が日本に近づくことはできず、台湾や中国大陸へ流されます。
一方で9月になると太平洋高気圧の勢力が弱まります。
日本から離れて太平洋沖に遠ざかります。
高気圧の縁に沿って、日本を直撃する台風が増える理屈です。

台風のエネルギー源は何か

台風は、移動に伴い勢力を高めたり下げたりします。
ではそのエネルギー源は何でしょうか。
これは海上を通過する際に吸収する海からの水蒸気です。
水蒸気が多いほど多くの熱を生み出すので勢力が強くなります。
一方でどこかの陸地に達すると、エネルギー供給が絶たれます。
すると急速に勢力が弱まります。
これが、上陸すると熱帯低気圧に変わってしまう原理です。

2016年上半期に台風ができなかった理由は

今年、台風の発生が遅れた理由は何でしょうか。
ひとつはエルニーニョ現象の名残です。
本来フィリピン沖にあるはずの暖かい海水が、
太平洋沖まで広がっています。
そのためフィリピン沖では下降気流が発生しています。
一方で今年はインド洋の海水温が上昇しています。
そこで発生した上昇気流も、大陸を越えて、
フィリピン沖で下降気流となっているようです。
いずれもフィリピン沖で発生しにくい理由です。
ちなみに今年の台風第1号が発生した場所は、
フィリピンから東方に離れた地域です。
理屈は合っているようです。

トータルで増える可能性もある

発生の時期が遅れても、トータルで増える可能性もあります。
これから量産されるかもしれません。
毎週のように台風が襲ってくることも予想されます。
さらにエルニーニョが去ってラニーニャが起きる?
太平洋高気圧の勢力が強まり、日本は猛暑になると予測されています。
こちらに関しても、今後注意が必要です。

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たくと
たくと
生まれつき無関心な子供はいない! そう信じ、学習塾や講習会などで、 科学を楽しく解説しようと日々奮闘しています。 半世紀生きていますが、 気持ちは、今でも夢見る少年です。

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