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カセイソーダとは水酸化ナトリウムのことです

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この記事の所要時間: 328

小学生の実験に、意外と危険な薬品が使われています。
ひとつは塩酸です。皮膚が溶けるので取り扱いには注意しましょう。
一方で水酸化ナトリウムも、気を付けたい物質のひとつです。
工業的にはカセイソーダとも呼ばれます。
なんとなくおいしそうな響きですが、絶対口にしてはいけません。

水酸化ナトリウムとは

常温では白色の個体であり、加熱しても分解しにくい特徴があります。
しかし湿った空気中では、水分を吸収します。
べたべたドロドロの状態になります。
これを潮解と呼びます。
言い換えると水に溶けやすい性質があります。
水溶液になると、強いアルカリ性を示します。
だからこそ小学校での実験に使われるのでしょう。
強酸性の塩酸に対抗できる唯一無二の化学物質です。
さらに反応しやすい点も、小中学校の実験用には向いています。
ただし塩酸同様、手につくと皮膚を傷めます。
触れてしまったら直ぐに流水で洗いましょう。

カセイソーダとは

水酸化ナトリウムは、カセイソーダとも称されます。
工業的には、カセイソーダの方が通じるかもしれません。
漢字では苛性曹達と書きます。
という字は、からい厳しいイライラする、などの意味があります。
そこから苛性とは、皮膚を爛れさせる!そんな性質を表しています。
一方でソーダとは、ナトリウムに対する古い呼称です。
つまりナトリウムはドイツ語であり、英語表記はsodiumです。
なお曹達は、当て字でしょう。
かつて炭酸を作る際、炭酸水素ナトリウムが使われていました。
ナトリウムの別名がソーダですから、炭酸水をソーダと呼んだ?
その名残から、炭酸飲料をソーダと言うようになったようです。

反応しやすい物質です

小学校での実験は、昨今減っているようです。
しかし水酸化ナトリウムに関しては、必ず学習します。
その理由として反応しやすいこともあるでしょう。

例えば

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 ・二酸化炭素と反応して、炭酸ナトリウムと水を生じます。
 ・硫酸銅水溶液に加えると、水酸化第二銅と硫酸ナトリウムになります。
 ・塩化アンモニウムと反応し、塩化ナトリウム、水、アンモニアになります。

また水酸化ナトリウム水溶液に亜鉛やアルミニウムの小片を加えると
水素を発生します。
これは中学受験では頻出の問題です。
なお動物性の物質、つまり人の皮膚、絹や毛糸などに付着すると、
タンパク質を溶かします。
そのため当該部分は溶けていきます。

塩酸と混ぜると食塩ができる不思議

水酸化ナトリウムを使う実験に、中和反応があります。
つまり強酸性の塩酸と強アルカリ性の水酸化ナトリウムを混ぜます。
何が起きるのか?
不思議なことに塩化ナトリウム、いわゆる食塩と水ができます。
すなわち両者を混ぜると、無害な食塩水になります。
もちろん双方の濃度や量が関係してきますので、
絶対に飲んではいけません。
しかしこれこそが化学反応の不思議なのです。
かつての天才たちが錬金術にはまった理由もわかります。
中和反応を学ぶには、適した物質です。

何に使われるのか

とはいえ水酸化ナトリウムは、学校の教材ではありません。
工業的にもよく利用されています。もちろんこちらが主体です。

例えば、

 ・アルカリ性を生かして上下水道や工業廃水の中和剤になる。
 ・ボーキサイトからアルミニウムの原料を取り出す。
 ・鹸化作用を利用して固形石鹸の製造に利用する。
 ・油と反応しやすいので脱脂行程に使用される。
 ・製紙工場におけるパルプの漂白剤として、などがあります。

用途は多様なので、現代社会には欠かせない物質です。

不足するかもしれません

工業的な水酸化ナトリウムの製造方法は、
食塩水を電気分解する方法です。

言い換えると中和反応の逆でもあります。
必然的に塩素も作られます。
そのため塩化ビニルなどの需要如何によって
副産物?水酸化ナトリウムの製造量は増減します。
将来的に不足する?余る?
自分で決められないのが水酸化ナトリウムの悲劇です。

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たくと
たくと
著者サイトたくとすく~る
生まれつき無関心な子供はいない! そう信じ、学習塾や講習会などで、 科学を楽しく解説しようと日々奮闘しています。 半世紀生きていますが、 気持ちは、今でも夢見る少年です。

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