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新出生前診断を受けた人が3年で3万人を超えました

この記事の所要時間: 334

我が子に期待することは何でしょうか?
末は博士か大臣か?今どき大臣になりたい子はいるのでしょうか。
とはいえやっぱり健康が一番ですよね。
では障害を持って生まれてくる可能性があったなら、
その子は産みたくないですか。
そうした検査を受けた人が3年で3万人を超えたそうです。

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新出生前診断とは

これまでも出生前診断はありましたが、
2013年4月、日本医学会が臨床研究として始めた染色体検査
これを新出生前診断と呼んでいます。
主にダウン症先天性心臓疾患の有無を検査します。
検査法は難しくなく、妊婦さんの血液を採取するだけです。
簡易なので誰でも試してみたいですね。
もちろん最終的な診断は、羊水検査が必要です。
実際に異常がなかった偽陽性も1割程度いました。
当初は全国でも15施設しか検査ができませんでした。
しかし2016年7月現在、71施設に増えています。

検査を実施した人が3万人を超えました

初年度の2013年は、8千人弱が受診しました。
翌年の2014年は、1万人を超えました。
そして昨年2015年は、1万3千人!累計3万人超です。
もちろん施設が増えたこと、情報が普及したことも、
検査を受ける人が増加した要因でしょう。
とはいえそれだけ心配する人が多いのでしょうか。
初産年齢が上がっていることも要因のひとつでしょう。
少ない子供を大切に育てたいのが現代の世相です。
誰にも止められない風潮はありそうです。

受診する条件はあるのか

検査が始まった当初は、いくつかの条件がありました。
例えば次のような点です。

 1.35歳以上の高齢出産であること
 2.妊婦本人もしくは配偶者に染色体異常があること
 3.過去に染色体異常児を出産した経験があること
 4.妊娠10~18週の間であること

しかし現在は4を除いて有名無実化しているようです。
なお保険外診療なので、費用が約20万円程度かかります。
地方の人であれば検査できる施設までの交通費があります。
それでも受けてみたいかどうかです。

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検査の精度は9割以上です

受診者が増える理由として精度の向上もあるでしょう。
ほぼ9割近い確率で異常を発見できます。
逆にこれで陰性となれば、99.9%は問題ないようです。
理屈抜きで、安心して出産したい思いはあるはずです。
とはいえ偽陽性であっても結果次第では、不安があります。
そのストレスから流産する可能性もあるでしょう。
妊婦さんは非常にデリケートです。
たかが血液検査ですが、それほど簡単ではなさそうです。

9割は中絶を希望しました

ちょっと気になる数字があります。
つまり新出生前診断で異常と判定され
羊水検査でも陽性だったのは、417人いました。
そのうち9割以上、394人が人工中絶を選択したそうです。

もちろん日本では人工中絶が認められています。
障害児を育てていくには経済的な負担もあります。
当事者が決めることなので、外野に発言権はありません。
とはいえ9割という数字は、驚きなのか当然なのか。
しかし見方を変えれば、産む決意をした人もいます。
どちらが正解でもないはずです。

優性思想は消えないのか

2016年7月26日に神奈川県相模原市で起きた
障害者施設における事件を鑑みると、
誰もが優生思想を秘めている気がしてなりません。
もちろん誰にでも生きる権利があります。
では生まれてくる権利もあるのでしょうか。
胎児は人間なのか?古くて新しい議論です。
保育所不足の問題も深刻ですが、
障害者や高齢者をどうするのか?
社会的に考えていかなければならないようです。

安易な普及こそが心配です

先天的な遺伝子の異常は、現状の医学でも治せません。
もちろん科学が発展すれば、誰もが正常になれるのでしょう。
とはいえ正常とは何か?見かけだけの問題なのでしょうか。
障害者を異常と考える、避けようとする思想はどうなのか。

新出生前診断で気を付けたいことは、
安易に普及してしまうことです。
誰でも簡単に受けられることは大切ですが、
だからと言っていい加減な方向に流れてはほしくないですね。

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たくと
たくと
生まれつき無関心な子供はいない! そう信じ、学習塾や講習会などで、 科学を楽しく解説しようと日々奮闘しています。 半世紀生きていますが、 気持ちは、今でも夢見る少年です。

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