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『肥満遺伝子』を知ろう!(第2回) これが肥満遺伝子の正体

この記事の所要時間: 654

肥満遺伝子」、ああなんて嫌な響きでしょう。きっと多くの方が嫌われる遺伝子の一つだろうと思われます。
しかし、前回の先祖代々の贈り物『肥満遺伝子』を知ろう!という記事の中でお話ししたように、元を正せば、飢餓から命を守るために受け継がれた、いわば「節約遺伝子」または「倹約遺伝子」と言い換えられます。これがあったからこそ、今日まで人類は絶える事がなかったとも言え、決して憎むべき存在ではないのです。

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肥満遺伝子と上手に付き合うには?

とは言え、代謝を調整しカロリーの消費を必要最低限に抑えようとする肥満遺伝子の働きは、現代社会において余計なお世話だと言えるでしょう。そこで、自分が問題の肥満遺伝子を持っているのかどうかを知る必要があります。その上で、肥満遺伝子と上手な付き合い方を確立する事も大切です。何故なら、それを踏まえるだけで、肥満を抑えたりダイエットに成功する確率が一気にアップするからです。

肥満遺伝子には種類がある!

肥満遺伝子は、誰でも100%持っているとは限りません。ただし、与えられた時代背景と目的を考えれば、圧倒的多数の人が持っているもの、と見る方が確かでしょう。
しかし、薄毛に関する遺伝子でも、毛根の性質による抜け毛もあれば、髪が細いとか弱いといった毛髪自体の性質による抜け毛タイプもあります。それと同じように、肥満遺伝子と一口に言っても、糖分を吸収しやすいタイプや脂肪燃焼が苦手なタイプなど、いくつもの種類があるのです。

全ては遺伝子次第!

世の中には、いくら食べても太らない人もいれば、水を飲んでも太るという人もいます。さらに、同じように筋トレをして効果の出る人・出ない人がいたり、人それぞれ違います。なので、誰もが確実に効果を得られるダイエット方法やサプリメントなど存在しない、という事になります。そしてその事は体質が違うんだからしかたがない、と片付けられてしまう訳です。

体質が違うのではなく、遺伝子が違うのだ!!

実際、体質が違うために効果に差が出る事は紛れもない事実ですが、その体質を決めるものこそが遺伝子です。つまり正確には、所持する遺伝子が違うために効果に差が出る、と言うべきでしょう。
ですから、自らの持つ肥満遺伝子の種類が分かれば、甘い物を我慢するだけで太るのを防げる事も珍しくありません。その一方で、どんなに頑張って食事制限をしても、運動しない限り痩せられない人もいて、その運動も、ウォーキングのような有酸素運動で十分という人もいれば、筋肉を鍛えるような本格的なトレーニングを必要とする人もいるのです。

様々な遺伝子

因みに、人体を構成するための遺伝子は約3万種類あると言われています。勿論、その全てを持っている人などいません。もし、そんな人がいれば、右は黒目で一重まぶた、左は青い目の二重まぶた、というように、性格も体質も思考も掴み所のない人物に仕上がってしまうでしょう。
人は、必要最低限の26,000種類前後の遺伝子を組み立てる事により成り立っています。その遺伝子の中に薄毛の遺伝子がなければ、加齢とともに頭髪が抜けるリスクが軽減されますし、癌細胞を作る遺伝子がなければ癌の発症リスクが軽減する、という事になります。つまり、肥満遺伝子がなければ、むやみに太る事を避けられる事になります。

鍵を握るのは代謝にまつわる遺伝子

それでは、どのような遺伝子が肥満遺伝子になるのでしょうか。食欲を抑制出来ない、または運動が苦手、といった肥満以外の遺伝子も肥満の要因であり、ダイエットの邪魔をしている可能性があります。しかし、やはり直接的に肥満に関与する遺伝子となると、エネルギー代謝を司る遺伝子(代謝促進遺伝子)である、と言えるでしょう。

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糖質燃焼に一役買う遺伝子

現在、私たちの体内で作用している多種多様の遺伝子のうち、代謝に関わるものは約50種類から60種類程度と見られています。そのうち、肥満を引き起こしそうなのは約10種類!今のところ、残りはほとんど無罪で、むしろ、肥満を防止するべく日々頑張ってくれているのです。
例えば、「β3AR」こと「β3アドレナリン受容体」という遺伝子などは、糖質燃焼を担う遺伝子です。アドレナリンと結合すると、脂肪細胞に蓄えられている中性脂肪を分解し、どんどん燃やしてくれます。結果、ちょっと動いただけでもカロリー消費出来る夢のような体質の持ち主という事になるのです。

脂肪燃焼に一役買う遺伝子

また、「β2AR」こと「β2アドレナリン受容体」という遺伝子は、タンパク質の合成と分解に関わる遺伝子。取り込んだ栄養素を素早くエネルギー源にすべく分解してしまうため、筋肉もさほど付きませんが、脂肪もまた殆ど付かず、食べても食べても太らない体質の方の大半が、この遺伝子を持っていると思われます。
さらに、「UCP1」こと「脱共役たんぱく質1」という遺伝子は、正しく脂肪燃焼を最大の任務とする遺伝子です。先の2つの遺伝子とセットで所持していれば、正しく鬼に金棒!ですが、残念ながら、似たような働きをする遺伝子を複数組み込む必要がないため、そんな恵まれた体質の方はほとんどいないと思われます。
ただし、日本人の場合、少なくとも、この3つのうちの1つは持っているという人が圧倒的多数!!だからこそ、長年、欧米に比べて肥満の人が少なく、成人病リスクの低い民族だったのです。

元々日本人は太りにくい!!

このように、エネルギー代謝に関わる遺伝子のほとんどは、肥満防止に一役買うもの。何故なら、肥満は様々な悪影響与えるので、体に良いものとは言えないからです。即ち、身体を病から守る防御力や治癒力の一環として、このような遺伝子が組み込まれていると言えるでしょう。
ですから、糖質燃焼力の強いβ3ARなどは、日本人の3分の1に当たる34%の人が所持していると見られ、脂肪燃焼力の強いUCP1についても、4分の1に当たる25%の人が持っていると見られています。加えて、どんどん栄養素を分解して行くβ2ARを持っている人が16%というのですから、実に75%もの日本人は、元々容易に太らないはずなのですが・・・。

肥満遺伝子の正体

実に多くの人がβ3ARやUCP1などの代謝促進遺伝子を持っているのにもかかわらず、何故に容易に太ってしまうのでしょうか?実はその理由はなんと、こうした肥満防止遺伝子の故障にありました。そう、肥満遺伝子の正体、それは肥満防止遺伝子の変異遺伝子だったのです。

原因は遺伝子の故障

例えば、糖質燃焼を特異とするβ3AR遺伝子が故障し、十分に機能出来ないまま代々受け継がれたらどうなるでしょうか?
生まれた時から糖分を摂取すればどんどん蓄積されるので、親子揃って甘い物を食べては太っていくという事になります。
脂肪燃焼を担うUCP1が故障したまま受け継がれても同様。油を取れば、それがどんどん蓄積され、一家揃って太めという事にもなりかねません。結果、こうした遺伝子が肥満遺伝子と化すという事なのです。

文句を言うより上手に付き合え!

ならば、いつ頃から故障したまま受け継がれるようになったのか?父や母の頃か、祖父や祖母の頃か、曽祖父や曾祖母の頃か・・・??
それこそ、その原点が分かれば、文句の一つも言いたいところでしょう。何せ、せっかく太らない体質を作る遺伝子を持っていたのに、それを狂わせ、太る体質にしてしまったのです。恨んでも恨みきれません。
けれど、私たち人間は、元々我が身を守る防御機能が作用するように作られています。恐らく、過酷な食糧難にぶち当たった世代でその遺伝子が変異し、変異した遺伝子のおかげでエネルギーを蓄えられたので、死に絶えることなく命を繋いできたものと考えられているのです。
となると、再び太る事によって死に直面するような事でもあれば、もしかしたら再度、突然変異を起こし、正常に戻るかも知れません。が、今はそんな気の遠くなる事を考えるよりも、遺伝子を上手に利用したダイエット作戦を考える方が利口だと言えそうです。
という事で、次回は、それぞれの肥満遺伝子と上手に付き合いながらダイエットを成功させるポイントをご紹介しましょう。お楽しみに・・・!!

続きはこちら→『肥満遺伝子』を知ろう!(第3回) 日本人が持つ3つの遺伝子

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yamamoto
yamamoto
おしゃべり大好き! お節介大好き!! の典型的関西人おばちゃんです。言いたい事はズケズケ言うけど、結構面白かったり、時々ホロリとさせたりもしまっせ~( `pq´)ゥシシ 地元関西地区の食や趣味嗜好的な情報を中心に、自分の最大の課題であるダイエットの情報なんぞも、バンバン発信していきますので、よろしゅうおたのもうします(*^_^*)

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