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大学の科学者は軍事研究をすべきか否か

この記事の所要時間: 329

日本は第二次世界大戦後、大学では軍事目的の研究をしない!
そうした「誓い」を守ってきました。
だから71年間戦争をせずに過ごせたのでしょう。
とはいえ国の姿勢が変わったようです。
軍民両用デュアルユースの研究を推進し始めました。
今大学にいる科学者たちは、揺れ動いているようです。

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科学は何のためか

当時の物理学者たちは、大きな後悔をしていました。
つまり結果として原子爆弾の製造を助けたからです。
もちろん今は原子力発電として生かされています。
とはいえ二度と同じ轍は踏まない!アインシュタインらが呼び掛けて、
1957年、核兵器の廃絶を訴えるパグウォッシュ会議を開きました。
同会議は、1995年ノーベル平和賞を受賞しています。
一方で軍事目的から民生品に転用したものもあります。
電子レンジサランラップはその最たるものです。
民生と軍事を明確に区分することは難しいですね。
包丁も台所で使えば便利ですが、一歩外に持ち出すと?
科学は何のためか?使う一人ひとりの問題のはずです。

大学の科学者は軍事目的の研究をしたくないのか

言い方を変えると学者は、目的をもって研究していない?
つまり研究とは、自分の興味を中心として進めるからです。
軍事目的かどうかは、結果として現れてくる話です。
基礎研究の段階から、ミサイルを作ろうとは思わないでしょう。
ロケットの延長がミサイルなだけであり、
微生物の研究を続けていくと生物兵器になる?
悪路を進めるキャタピラが、戦場で使わるだけです。
軍事目的が明確になるのは、企業や国から頼まれる?
共同研究などをする場合
です。
そういう話が来たら、これまで大学の先生は断ってきたようです。

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軍需産業に科学者はいないのか

理想論で片付けてはいけないのでしょう。
つまり世の中には軍需産業があるからです。
旅客機を作っているボーイング社だって、
戦闘機や軍用ヘリを製造しています。
さらに旅客機が偵察機や輸送機などに転用されています。
日本も例外ではありません。
三菱重工業は、オリジナルの戦闘機や戦車を作っています。
川崎重工は輸送機や哨戒機を、IHIは護衛艦を、
東芝やNECはレーダーを作っています。
それらを開発している人は、大学を出た科学者のはずです。
そうした科学者は、悪い人たちなのでしょうか。

研究に貴賎なし

基礎研究は歓迎されず、製品に結びつく研究が脚光を浴びる?
研究の現場でも、そんな風潮が広がっているようです。
つまり即効性のある研究にお金がつくからです。
また若手研究者の採用も、5年などの期限付きが多いです。
だから直ぐに結果を求めようとします。
すると不正が入り込む余地がでてきます。
ミサイルを作ってくれたら巨額な研究費をくれる?
医者が知らずに細菌兵器や毒ガスを作ってしまう?
怪しい団体が著名大学院卒の学生を引き抜く?
とはいえ本人は、真剣に研究しているだけでしょう。
悪名高いかつての731部隊の研究者らが、
医薬品を作った過去もあります。

ミサイルの研究は悪いことなのか

百歩譲って、ミサイルの研究は悪いことでしょうか。
平和主義者から言わせれば、悪魔の研究なのでしょう。
しかし核兵器を持っていれば、核兵器で襲われることはない?
日本も他人事ではありません。
極端な考え方ではありますが、
今沖縄から米軍がいなくなれば日本を誰が守ってくれるのか?
現実的に考えた方がよさそうです。
使わなければよいだけであり、例えは悪いですが保険です。

国民健康保険を含め保険に一切入らず幸せに暮らせますか。

研究はあり続けるべきです

将来的に軍事目的で使われるか否かは別として、
あらゆる研究をやっておくべきでしょう。

戦後、日本では飛行機の研究が制限されました。
それが良かったのか悪かったのか?戦闘機は、超最先端科学です。
それだけの能力があるからこそ、日本を発展に導けたのも事実です。
ただし大学の研究者のレベルは如何に?
誰からも共同研究を問われなくなれば、それこそ危機ですよ。

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たくと
たくと
著者サイトたくとすく~る
生まれつき無関心な子供はいない! そう信じ、学習塾や講習会などで、 科学を楽しく解説しようと日々奮闘しています。 半世紀生きていますが、 気持ちは、今でも夢見る少年です。

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