menu

276 views

台風教室1時間目 ヘクトパスカルと気圧を知ろう!

スポンサーリンク
この記事の所要時間: 845

以前台風の来ない国があるってホント?おもしろ台風5選!で書いたように、台風の来ない国はありません。また、台風の来ない年もないと言って間違いないでしょう。
さらに、今年のように台風1号の発生が遅い年は、夏から秋に掛けて集中的に襲って来ると見た通り、お盆を過ぎたとたん、大型の台風が相次いで日本列島に上陸しました。さらに、台風10号が日本列島にやってこようと控えている状況です。それも、台風がよく通る九州から中国・四国地方ではなく、関東から東北、台風に最も縁遠いと思われがちな北海道に向かって突進して来るのですから大変です。

よく分かるようで分からない台風情報

そもそも台風というのは、上記の記事にもあるように、「10分間平均の最大風速が17.2メートル以上の強風を伴う熱帯低気圧」の事!
とは言われても、実際問題、この風速17.2メートルというのがどの程度のレベルの強風か?とっさに想像出来ない方は少なくないのではないでしょうか??
また、テレビのニュースや気象情報で必ず耳にするのが、『中心の気圧が920ヘクトパスカル』と言ったような説明。この「ヘクトパスカル」自体が実は分からない!!そんな方も案外多いだろうと思われます。加えて、その昔よく聞いた「中心の気圧920ミリバール」という言葉が、全く登場しなくなった事にお気付きの方もいらっしゃるはず!
という事で、今回は台風情報の見方プラス、注意報と警報、そして、避難勧告・避難指示・避難命令の違いをお勉強しておきましょう。

ヘクトパスカルってなあに?

ヘクトパスカルとはズバリ、大気の圧力である気圧を表す数値で、表記はhPa!台風情報では中心部の気圧を示す事になっていて、その時出て来る単語です。

パスカルとは気圧を示すもの!

このヘクトパスカルは、圧力の単位で、その基本となるのはパスカルPaと表記します。実はこの呼称、パスカルの原理で知られるフランスの自然科学者ブレーズ・パスカルの功績を称えて付けられました。「人間は考える葦である」という名言を残した彼は、圧力の伝わり方を明確にし、大気圧の存在を実証した人でもあります。故に、天気予報にしばしばその名が出ても決して不思議ではないのです。
ちなみに、1ヘクトパスカル(1hPa)は、100パスカル(100pa)です。また、日本周辺の平均的な気圧は約1013ヘクトパスカルです。

実は高気圧も低気圧もない!

という事は、1013hPaより高ければ「高気圧」、低ければ「低気圧」になるのかと言うと、必ずしもそうとは限っていません。何故なら、天気予報で使用される気圧は、この1013hPaを基準にしているのではなく、等圧線で示す範囲を基準にしているからです。従って、その範囲の中で、周囲より気圧が高くさらに中心部に向かって益々気圧上昇する部分が高気圧になっているとされます。逆に、周囲より気圧が低く、さらに中心部に向かって益々気圧低下する部分が低気圧になっているという事になります。
しかも、この等圧線とはその名の通り、気圧の等しい地点を結ぶ線なのですが、困った事に、その基準となる等圧の数値は一切定められていないのです。つまり、何ヘクトパスカル以上や以下なら高気圧、低気圧といった基本的な数値はないのです。事実上、絶対的な高気圧も低気圧も存在しない事になると言えるでしょう。

ならば、高気圧と低気圧は一体何なのか?

例えば、東京都内の西の方で気圧が1000hPaの地点と、同じく東京都内の東の方で気圧が1000hPaの地点を探し出し、等圧線で結んでみましょう。
そうすると、その線上には、基準とした1000hPaより気圧の高い地点と、低い地点がある事が分かります。さらに、南北や南南東と北北西の間や北北東と南南西の間など、何本かの等圧線を引くと、気圧の高いところと低いところの分布を定める事が出来ますね。
そして、その中で気圧の高い地域が高気圧の範囲、気圧の低い地域が低気圧の範囲となるという仕組みです。

気圧と1気圧

なるほど、高気圧と低気圧は、日本の平均気圧ではなく、等圧線で囲われた範囲で決まるものだという事が分かりました。だったら、さっきの1013hPaという気圧は何者なのかという新たな疑問が出て来ます。

気圧とは?

その前に、そもそも気圧とは何かと言えば、ズバリ、空気の重量です。実に軽く感じる空気ですが、これだけ周囲に満ちあふれていれば、その重さも馬鹿には出来ません。実際水中でも、底に近付けば近付くほど水面からの水の量は多くなり、重たくなります。深海に潜る潜水艦などは、その水の重さに押しつぶされないように特に丈夫に作られていて、この水の重さの押さえつける力、圧力こそが水圧です。
それと同じように、空気にも重さがあって、地上では多量の空気による圧力が掛かっています。だからこそ、私たち人間は2本足で立っても体が浮き上がる事なく、地に足を付けて歩けるのです。
日本の平均気圧が1013hPaという事は、通常約1キロ程度の重しを頭に載せている事になります。それが、空気のない宇宙に行くとその力を借りられないためにぷかぷかと浮遊してしまうという訳ですね。そして、この空気の圧力が気圧!先のヘクトパスカル(hPa)で表される数値です。

スポンサーリンク

気圧は密度によって変わる

そんな気圧は、当然ですが、空気の密度によって変わります。
冬場に西高東低と呼ばれる気圧配置になりやすいのは、日本の西側には極寒の地とも言われるシベリア半島があり、反対に東側には比較的温暖な太平洋が広がっているからです。
つまり、寒いシベリアでは、上空から下りて来た空気をまるで凍らせるかのような勢いでどんどん吸収する為、気圧が高くなります。ところが、暖かい太平洋の熱に熱せられる東側に下りた空気は、水蒸気になって再び上空へ戻ります。そのせいで、地上付近の密度は低く、気圧も低い状態になるのです。
さらに、空気は空の上から地上へと詰め込まれるものです。なので、先の海の底と同じように、季節を問わず、空中を高く登れば登るほど低くなると決まっています。早い話、地上はいつも高気圧、富士山のような高い山の上はいつも低気圧という訳です。
勿論、周囲の環境によっても異なりますが、平均的に、10メートル高くなるごとに1.2hPaずつ低くなり、標高1000メートルを超えると、100hPaずつレベルで急激に下がります。富士山の山頂ともなると、約630hPaです。もはや大型の台風どころではありません。そして、圧力が低いという事は、周囲の大気密度が低く、重しは軽い代わりに、空気の量が少ないという事になり、これが登山などで酸欠状態に陥る最大の理由なのです。

1気圧は1013hPa

ならば、先の1013hPaとは何者かと言えば、ズバリ1気圧!標準気圧標準大気圧とも呼ばれる国際基準によって定められたものです。つまり、日本だけでなく世界各国が一応一つの目安としている訳です。
ちなみに、海面上で測った気圧を平均するとその大きさは水銀柱の高さが76センチの圧力に相当するところから定められた1気圧は、1013.25hPaです。その小数点以下を切り捨てして、1013hPaとしています。尚、この1気圧がどうやって求められたものであるかという事については、話せば長くなりますので、下記を見てお勉強して下さい。

https://youtu.be/P_LFn0BGVic

天気図と気圧

1気圧についてとなると難しい話になってしまいそうですが、実際問題、上の動画にもあるように、私たち一般人はヘクトパスカルを知っておけば十分!!ある程度天気の様子や台風情報が分かるでしょう。

気圧配置図と天気図

ただし、いくら標準気圧を基準に高気圧と低気圧を定める訳ではないとは言え、完全に無視している訳でもありません。
実際、気象庁では、そう遠くはない1000hPaをベースとなる等圧線の基準とし、4hPa間隔で細い等圧線を引いています。そして、その等圧線のうち20hPa上昇した事や下降した事を示す線を太い線としているのです。従って、1004hPa・1008hPa・1012hPa・1016hPaは細線、1020hPaは太線となります。
そして、この等圧線による気圧の分布を示した図が気圧配置図です。それに風向きや風速、降水量などを書き込んだものがテレビや新聞で提示されている天気図です。

低気圧イコール悪天候

ただし、一つ注意すべき点は、風速や降水量は、数字が大きくなればなるほど強い、激しいとされています。例えば、10分間の平均風速30メートルで1時間の降雨量80ミリ以上ともなれば、正しく大型の台風クラスの暴風雨だと言えるでしょう。
ところが、気圧については、数字が低ければ低いほど天気が悪くなるとされています。台風の場合、気圧は900hPaから950hPaである事が圧倒的多数です。
即ち、低気圧イコール悪天候になりやすいという事です。では、何故そうなるのかについてを次回2時間目でお勉強しましょう。

台風教室の記事

続きの記事

スポンサーリンク
The following two tabs change content below.
yamamoto
yamamoto
著者取材ブログ当サイト記事
おしゃべり大好き!お節介大好き!!の典型的関西人おばちゃんです。 趣味で京都の観光ボランティアガイドをしています! 言いたい事はズケズケ言うけど、結構面白かったり、時々ホロリとさせたりもしまっせ~( `pq´)ゥシシ 地元関西地区の食や趣味嗜好的な情報を中心に、自分の最大の課題であるダイエットの情報なんぞも、バンバン発信していきますので、よろしゅうおたのもうします(*^_^*)

神奈川新聞花火大会休止がどの地域にとっても決して他人事ではない理由

ハチミツが人気ですが養蜂家とはどんな仕事でしょうか

関連記事

  1. 色彩心理チェリーピンク編

    チェリーピンクを色彩心理の面から見てみるとしましょう。 チェリーピンクは基本的にピン…

  2. 土用の丑の日直前企画(第2弾)そもそも土用の丑の日って?

    前回、土用の丑の日直前企画(第1弾)ウナギは本当に体にいいの?でご紹介した通り、ウナギは栄養豊富であ…

  3. 話題の「ホラ活」でストレス発散!

    ストレスの発散にはさまざまな方法がありますね。オーソドックスなところでいけば、カラオケなど大声を…

  4. 2016年コンビニクリスマスケーキお勧め7選 ローソン編

    ローソンのケーキをおススメしたい理由昨年は、注目のコンビニクリスマスケーキという事で、セブンイレ…

  5. ガムは健康食品です。7つの効能が期待できます

    一昔前であれば、ガムは虫歯になる!もちろん仕事中などに噛んでいれば、印象がよくないですね。怒…

  6. 結婚6周年の記念日は鉄婚式!愛する妻を喜ばせるには?

    結婚生活も6周年に突入すると、それこそ、お互いそこにいるのが当たり前!夫婦として生活する事に…

  7. 住宅ローンを組むなら、金利底値の3月を狙え!

    先日、金利マイナスを記録した今こそ、夢のマイホームを・・・!という記事の中で、住宅ローンを組…

  8. これからは地震保険で一本勝負も・・・!!

    熊本では、震災で自宅のダメージが大きかった人のための市営住宅や雇用住宅、そして、仮設住宅の受付と抽選…

最近の記事

  1. 3歳児で言葉の発達が遅い?改善するための方法とは?
  2. 3歳4歳児子どもの「水が怖い」気持ちを克服する方法

amazon

PAGE TOP