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板書は必要なのか?教科書を読むだけではダメなのか

この記事の所要時間: 631

大学でもきっちりと黒板に板書する教授がいるようです。
時代のニーズなのでしょうか。
そもそも板書は必要なのでしょうか。図解するには便利ですが、
大切なことであれば、教科書や参考書に載っています。
それを読めばよいだけの話です。すると授業も不要になる?
そこで板書の必要性、問題点などをまとめてみましょう。

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板書とは

板書とは、黒板にチョークを使って書くことです。
小学校では必ず板書をします。しないと保護者からクレームが入ります。
子供が勉強していない?そう思ってしまうようです。
もちろん、板書をノートへ書き写す!これも勉強の一つです。
つまり正しい文字を書く、指示に従う、などの意味があります。
そのため先生も、正確に書くことが求められます。
一方で中高生になれば、試験などに出る箇所を中心に書く、
または教科書だけでは理解が難しい点を図解して説明する。
生徒のレベルに応じた先生ごとの工夫があります。
なお大学では、ほとんど板書されないのが一般的でした。
しかし昨今の大学生は、板書を希望するとか?
先生の言ったことを口述筆記できない若者が増えているようです。
ちなみに専門学校や学習塾、予備校でも板書はあります。
マンツーマンか集団方式か、それによっても異なりますが、
重要なポイントを集中的に、色を使って描写することが多いようです。

板書の必要性は何か

授業は通常、教科書やテキストの流れに沿って進められます。
そのため重要な箇所があれば、教科書に線を引けばよいだけです。
つまり教科書に載っていることを板書するのであれば、二度手間です。
なのに何故、わざわざ板書をするのでしょうか。

1.話を聞かない生徒も多い

ある先生は、言います。板書は時間の無駄だと。これについては後述します。
さらに続けて発言します。大切なことは教科書に線を引けばよい!
ごもっともなご意見です。ご丁寧に本を執筆している先生もいます。
しかしこのように言う人は、教育の現場を知らない人です。
また著書の略歴欄を見ると、進学校で教えている人ですね。だからです。
つまり板書をせずに先生が話す、昨今流行りのアクティブラーニングもありますが、
それをやって成功する事例は、ごく少数です。成功例だけをみると失敗します。
すなわち先生の話を聞かない生徒や児童が大半です。
もちろん先生の技量次第ですね。それも痛いほどわかっています。
とはいえ生徒や児童の集中力や能力の差が激しくなっています。
集団授業で、全員のレベルに合わせるのは難しい状況です。
ならば板書して進度を整える、大事な箇所をメモさせる。大切なことです。

2.ノートを見返すことができる

人間は忘れます。だから家庭学習による復習が大切なのです。
その際にノートは役立ちます。大事な箇所がまとめられているからです。
テキストに線を引く、もしくは書き込むパターンもあります。
それが機能的になっていれば問題ないのでしょう。
しかし教科書がグチャグチャになってしまう生徒や児童も多いです。
落書きなのか何なのか?わからなくなっていることがあります。
ならば独立した勉強ツールとしてのノートがあると重宝します。
言い換えると、後日、ノートだけ見ればポイントがわかる
試験前に教科書を読み返すのは苦痛ですが、ノートだけでおさらいできる!
そういった板書ができることが、もちろん理想論です。

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3.書くことが勉強になる

テキストを読んだだけで頭に入るなら、誰も苦労はしません。
とはいえ読んだ気になって安心してしまうこともあります。
先生の解説を聞いて理解できた?そう思っているだけです。
これは数学で顕著です。模範解答を「読んで」納得する。
しかし実際に自分で解けないと、理解したことになりません。
板書も同じことです。
書くためにはまず、黒板の内容を視覚から脳へ伝えます。
脳から手に向かって、書く動作を指示します。
書いたことを視覚から脳へ伝え、正しいことを確認する。
そして続けて書くために、黒板へ目を向ける!
こうした動作を繰り返します。それが脳の発達を促す?
少なくとも複数の動作を経ることで、頭の中へ情報が入ります。
そうしたことがいわゆる勉強なのです。
面倒なことを繰り返す、今の時代なら非効率に思えそうですが、
勉強に王道はない!天才などはいないのですから。

板書の問題点

板書を問題視する人の意見もわかります。
例えば次のような点は、改善する余地があるでしょう。

1.解説する時間が短くなる

板書して授業をした経験があれば理解できるでしょう。
板書は意外なほど時間がかかってしまいます。
極端には、授業時間の半分を板書に費やしていることもあります。
それが教科書に載っていることであれば?時間の無駄です。
その時間を解説や生徒との対話に費やすべきなのでしょう。
だからでしょうか、逆にひたすら板書をする!開き直る先生もいます。
とはいえ速く書こうとすると、文字が汚くなり、ブーイングです。
大人のプレゼンでプロジェクターを使う理由は、ここにあります。
ただし大人の会議と子供の授業は目的が全く違います。
混同してはいけません。

2.生徒間の差が大きい

子供たちのノートを見ていると、千差万別です。
カラーペンを使ってきれいに描く子がいる一方で、古代象形文字?
たぶん本人も何を書いているかわからない状況の子もいます。
そのため同じ文章を書かせても、書く時間の差が大きくなります。
書くのが遅い子に合わせると、速い子は退屈になります。
もちろん速い子に合わせると、大半の子はついてこれません。
これは問題を一斉に解かせる場合も同じ現象があります。
集団で教えている場合には仕方のない問題ですが、
現場の先生方は、皆悩んでいることです。

3.板書のスタイルがバラバラ

先生の側にも問題はあります。
単なるメモ、書かなくても良いことも板書することがあります。
例えば、話を理解しやすくするために書いた落書き程度のことも、
真面目にノートへ写す子もいます。
一方でいちいち、それは書いた方が良いですか?質問する子もいます。
その線引きが難しいですね。
もちろん書いた方が理解できる子なら、書くべきでしょう。
しかし書かなくても、その場で理解できる子もいます。
古い大学をイメージすると、落書きが多くなってしまいますね。
特に小学生ならば、板書のスタイルを統一すべきなのでしょう。

板書で注意すべきことは

中高生くらいになれば場の雰囲気を読んでくれますが、
小学生の場合には、誤字脱字をなくす努力が不可欠です。
間違った文字をそのまま写してしまうことがあるからです。
もちろん間違いを、その都度指摘してくれる児童もいます。
先生と呼ばれる人ならば、間違いはしない!心がけが大切です。
また漢字をどこまで使うべきか?
小学校低学年の場合には、ひらがなだらけになったり、
熟語にひらがなを混ぜる?よけいにわからなくなることもある。
向上心を求めるなら?漢字を書いてルビを振る!
勉強なのだから、そういう方向性も大切なのでしょう。

デジタルで変わるのか

今後はデジタルの教科書や黒板、タブレットの利用が一般化しそうです。
すると板書をする必要がなくなります。
その時間を生徒との対話に費やすことができます。
アクティブラーニングも進むのでしょうか?
現状においてタブレットを活用した成功例が耳に届きます。
子供達も興味を持っているようです。
それで良い方向へ行ってくれるなら万々歳でしょう。
とはいえどんなことにおいても、想定外を想定すべきです。

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たくと
たくと
著者サイトたくとすく~る
生まれつき無関心な子供はいない! そう信じ、学習塾や講習会などで、 科学を楽しく解説しようと日々奮闘しています。 半世紀生きていますが、 気持ちは、今でも夢見る少年です。

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