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トクホは信頼できるのか?消費者庁が成分を調べさせます

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この記事の所要時間: 645

薬局や通販でトクホと書かれたサプリメントを買いますか。
それは本当に効果がある?信用してよいのでしょうか。
2016年9月28日までに消費者庁は、
国内で売られているすべてのトクホに対して、
成分や含まれている物質に対する調査を命じました。

サプリメントとは

サプリメントとは何か?健康食品も同じことですが、
栄養補助食品とも呼ばれます。しかし明確な定義はありません。
サプリメントと名乗るだけなら、特別の許可もいりません。
というか、勝手に消費者からサプリメントと言われているでしょう。
もちろん有毒成分や禁止薬物が含まれていてはいけません。
こちらは食品衛生法や麻薬関連法で引っかかるからです。
医薬品ではないので効果を謳ってはいけませんが、
テレビCMや新聞広告などに「個人的な意見です」そう記しておけば、
何でも売ることは可能です。気をつけましょう。

消費者庁が認めているもの

健康食品やサプリメントとは言っても、様々な種類があります。
わからずに購入、服用している人も多いですね。
消費者庁が認めているものに関して、次のようなものがあります。

1.トクホ(特定保健用食品)

トクホとは、特定保健用食品の略称です。
1991年、当時の厚生労働省が導入した制度です。
2009年から消費者庁へ所管が変更されました。
製品に特別なマークを表示できますが、定義は次のとおりです。
「からだの生理学的機能などに影響を与える保健機能成分を含む食品で、
・・・特定の保健の用途に資する旨を表示するもの」
医薬品とは異なり病気を治す効果は謳えません
しかし飲めば健康になりますよ、そうしたデータがあれば、認められます。
医薬品ほど大規模な試験は行っていません。安全性も?
とはいえ一度認められると、当初は4年毎の更新制でしたが、
規制改革の一環で、1997年、永久制になってしまいました。
ちなみに「条件付き特定保健用食品」と呼ばれるものもあります。
「・・・有効性の科学的根拠のレベルには届かないものの、
一定の有効性が確認される食品?」
そんなものも許されているのが現状です。

2.機能性表示食品

2015年消費者庁によって採用されたのが機能性表示食品です。
トクホでは許可をとるのが難しい!そんな声に応えた制度です。
「安全性の確保を前提とし、科学的根拠に基づいた機能性が、
事業者の責任において表示されるもの」
何とも心もとない定義です。業者の自己申告制なのです。
許可や認可ではなく、届出制です。
数十人程度を対象に試験をして、なんとなく良くなったみたい?
もしくはこれまで民間療法?都市伝説的に使われていた物、
そんな類の物も多い?一部の消費者団体から問題提起されています。

3.栄養機能食品

2001年、こちらも当時の厚生労働省によって導入されました。
現在は消費者庁が所管になっています。
栄養機能食品の定義は次のとおりです。
「栄養成分(ビタミン・ミネラル)の補給のために利用される食品で、
栄養成分の機能を表示するもの」
いわゆるビタミン剤と考えればよいのでしょう。
過剰摂取は慎むべきでしょうが、それほど深刻ではありません。

トクホにまつわる騒動

トクホに関しては、これまでもいくつかの騒動がありました。
重要なものを拾ってみましょう。

1.花王のエコナ

日本人なら誰もが知る著名企業である花王の製品、
それも1999年にトクホとして売られた「エコナクッキングオイル」です。
・食後に血中の中性脂肪が上昇しにくい
・体脂肪がつきにくい
このような宣伝文句によって、多くの人が利用していました。
しかし含有成分であるグリシドール脂肪酸エステルが、
発がん物質であるグリシドールに変換する可能性がある!
2009年9月、同社はエコナ関連商品の製造および販売を自粛しました。
健康のための食品が、逆に害する可能性がある?
衝撃的であったが故に、当時は話題となりました。
とはいえ現在まで、何らの健康被害は報告されていません。
今も覚えている人は、いるのでしょうか?風化が心配です。

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2.ライオンのトマト酢飲料

こちらも知らない人はいないだろう著名企業のライオンです。
2016年3月なので比較的新しい話です。
花王は危険な事例ですが、こちらは誇大広告の問題です。
つまりトクホは薬ではないので、効果は謳えません。
しかし同社の「トマト酢生活トマト酢飲料」の宣伝において
使ってはいけない禁じ手「血圧低下」という言葉を使いました。
血圧を下げる作用があるなら、薬にしなさい!
そのために膨大な臨床試験をしなさい!そういう話になるからです。
消費者に過大な期待をさせてはいけないのです。
※参考「消費者庁から勧告されました。トクホでは効果を謳えませんよ」

3.日本サプリメントのペプチド

今回、消費者庁が動くきっかけになった話です。
大阪市に本社を置く日本サプリメント株式会社です。
多くの人にとって馴染みはないかもしれませんが、名前はすごいですね。
2016年9月23日に消費者庁は、同社のペプチド関連商品に対し
トクホの許可を取り消しました。
有効成分であるLKPNMの含有量が規格値を満たさない疑いがあるからです。
とはいえ健康に害があるわけではないので
トクホとしての販売を終了しただけです。曖昧な決着?
ちなみにLKPNMとは、血圧と深いかかわりを持つ物質であり、
ロイシン(L)リジン(K)プロリン(P)アスパラギン(N)メチオニン(M)
いずれもアミノ酸ですが、この配列でつながっているものです。
配列が変わると、効果がないようです。

トクホの問題点

トクホに関する問題点を整理してみましょう

1.トクホは1回許可をとれば後は自由?

今回の騒動における問題点は、有効成分が含まれていなかったことです。
トクホ制度の信用を失墜させたからです。
とはいえそれは大したことはありません。よくあることです。
そもそもサプリメントはどこまで有効なのか?
一番の問題点は、トクホに対するアフターフォローがなかった点です。
つまり1度許可をとってしまえば、あとはやり放題です。
1997年に永久制となりました。どこからもチェックは入りません。
もちろん消費者が、有効成分を調べることはできません。
しかし信じて服用し続ける人をだますことになります。
それを国が認めていたということです。
消費者庁は、2017年度から抜き打ち調査を開始する予定だった?
言い訳をしていますが、結局何もしていなかったのと同じです。
何のために消費者庁を作ったのか?そうした点こそ問題なのです。

2.サプリメントは必要なのか

トクホを筆頭にしたサプリメントは必要なのでしょうか?
例えばトクホ市場は約7000億円!経済的には必要なようです。
現にそれで健康を維持している!そう思っている人にとっても有効です。
とはいえ制度が揺らいでいる現状は、不安があります。
ただし締め付けを強くしすぎると、誰もトクホを作りません。
だからこそ機能性表示食品などというグレーゾーンが生まれます。
もちろん業者の倫理性こそ重要です。
そこがしっかりしていれば、今回のような事態には至らないからです。
企業倫理を求めることは、大前提ではありますが、
儲かる話こそ、本当のサプリメントなのかもしれませんから。

プラセボ効果も大きいですね

百歩譲って、有害成分が含まれていないなら、問題ないでしょう。
それを服用して健康になった!個人の意見であっても有効です。
車酔いする子供に、酔い止め薬と称して飴を食べさせたら?
元気になったという話は、昔からあります。いわゆるプラセボ効果です。
医薬品に関してさえプラセボ効果は科学的に認められています。
ならば健康食品やスーパーフードなども、それでよいのでしょう。
病は気から、昔の人は、偉大です。

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たくと
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著者サイトたくとすく~る
生まれつき無関心な子供はいない! そう信じ、学習塾や講習会などで、 科学を楽しく解説しようと日々奮闘しています。 半世紀生きていますが、 気持ちは、今でも夢見る少年です。

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