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除菌や殺菌の違いは何か?過度な抗菌思想は身体を弱くします

この記事の所要時間: 726

巷には除菌や抗菌グッズが当たり前のように売られています。
すべての菌を排除しないと気が済まないような感じです。
若者の中には、潔癖症の人も増えているようですが、
除菌や抗菌には限界があります。
逆に過剰となれば人間の身体、免疫力を弱めてしまいます。
勘違いしている人も多いかもしれませんね。

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微生物を排除する方法には何がある

身近なところから微生物を排除する方法にはいくつかあります。
それぞれどのようなことか、詳しく考えてみましょう。
とはいえ薬剤に対する厳密な定義はありません。
巷に売られている製品によっては、
オリジナルの定義を用いていることも多いです。
実際に使用する際は注意しましょう。

1.無菌

無菌とは、文字通り微生物がいない状態です。
本来はこれを目指したいのでしょうが、事実上は不可能です。
そもそも無菌状態を証明することはできません。
どこかに1匹でもいれば、無菌ではなくなるからです。
宇宙空間でもどうなのか?明確ではありません。
空気、酸素がなくても、逆にない方が生息できる菌、
いわゆる嫌気性細菌は食中毒菌に多く見られます。
言い換えると、これこそが火星や月に生命体がいるのでは?
期待される理由です。

2.滅菌

微生物が生息できる環境をなくしていくことが滅菌です。
事実上の「無菌」状態であり、特に医療現場で求められる方法です。
基本的な滅菌方法は、火で焼くことです。
地球上の生物は、ほぼ、高熱に弱いからです。
一方で高圧蒸気に晒す、電磁波や高周波、紫外線を当てる、
エチレンガスや塩素剤で殺す方法もあります。
ただし一般の家庭でできることではありません。
滅菌処理後密封されていても、それを開けた瞬間に、
空気中、手や物に付着していた微生物がやってくるからです。

3.殺菌

滅菌と混同されやすいのが殺菌です。
菌を殺すので、無菌状態になったと思いがちです。
とはいえ殺菌とは、病原性を有する微生物を殺すことです。
言い換えると、良い菌は生きている可能性があります。
乳製品などは一般的に「殺菌」処理されます。乳酸菌は生きている?
加熱も有効ですが、特定の微生物に効く薬剤を使うのが一般的です。
もちろん滅菌と同様に、電磁波や紫外線を利用するケースもあります。
ただし極端には、1種類の有害微生物を殺しただけでも殺菌です。
周辺環境全体的な概念ではありません。

4.抗菌

抗菌とは、菌に抗うことですが、菌の増殖を阻止することです。
つまり殺すことを目的にしていません。
ちなみに経済産業省の定義では、細菌のみを対象としており、
カビ、ウイルスなどは含まないようです。
巷にあふれる抗菌グッズも、そういう目的で売られています。
具体的な方法は、薬物を利用したものが多いようですが、
市販の抗菌系は、あまり強い薬剤を使用していません。

5.除菌

除菌は、文字通り菌を取り除くことです。死ぬかどうか関係ありません。
具体的な方法は手洗いやうがいなどです。物理的に菌の存在を排除します。
ある意味では、最も確実かつ安全な方法です。
完全な無菌にはなりませんが、日常生活では有効な方法です。
ただし日本以外の国では、水道水が汚染されている?
また手を洗っても、ハンカチが汚れている?気にするときりがありません。
とはいえ公衆トイレにある温風乾燥機は?
微生物にとっては丁度良い温度なので、除菌の意味はなさそうです。

6.消毒

消毒とは、目的としている微生物、主に病原菌ですが、
それらを害のない程度まで減らしていくことです。
殺菌と混同されることもありますが、そこまで強力ではありません。
菌はいても病原性を消失させる!そのレベルことも多いようです。
基本的な方法は薬剤を使ったものです。
傷の消毒などのように特定の用途が一般的かもしれません。

7.静菌

菌を静かにさせる?静菌とは菌の働きを止めることです。
主な方法として低温下に置くパターンがあります。
基本的には菌の増殖を止める!後々利用することも考慮のうちです。
そのため研究目的などで多用されます。

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8.防カビ

こちらはカビ、厳密には真菌の増殖を阻止することです。
ただし殺すまでには至らないことが多いようです。
基本的な方法は薬剤を使うことです。
とはいえあらゆるカビに効果的な薬剤はありません。
お風呂の防カビ剤などであっても、すべてに対応できません。
またカビは環境への対応力が強いので、継続しないと効果はありません。
なおカビに対する有効な方法は、加熱もしくは水分を断つことです。
強すぎる防カビ剤は人間にとっても有害なので注意しましょう。

除菌や抗菌は身体を弱くする

昭和の時代に育った人間としては、今の抗菌グッズは異常に思えます。
お腹に寄生虫を抱えている人が、まだ少なからずいたからです。
それでも、だからこそあまり病気にならなかった?
過度な除菌や抗菌は、身体を弱くするかもしれません。

1.アレルギー

花粉症を含めて、平成の世は、アレルギー患者が増えたようです。
もちろんスギアレルギーは、スギの植林という社会的な理由があります。
とはいえ昭和の時代に食物アレルギー?ほとんど耳にしませんでした。
アトピー性皮膚炎なども、昔は目立たなかった?
この原因として、周りがきれいになりすぎた!
本来病原菌に向かうはずの免疫システムが手持無沙汰になった?
故に無害なもの、例えばスギ花粉などに対しても敏感に反応する。
一方でお腹に回虫がいるとアレルギーにならない?話があるようです。
子供時代に汚い環境で育った人は花粉症にならない?気になります。

2.自己免疫疾患

アレルギーがさらに進んだ、つまり免疫システムが暴走した!
これがいわゆる自己免疫疾患です。
自分の身体、蛋白質を異物と考えてしまうようです。
有名なのは関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、クローン病などです。
明確なメカニズムは未だわかっていませんが、ホルモンが関与している?
抗生物質が関係しているとの説もあるので、
過度な薬剤の使用は控えた方が良いかもしれません。

3.耐性菌が生まれる

抗菌をやりすぎて問題になるのは、耐性菌が生まれることです。
医療施設における集団的な院内感染も、耐性菌が関係しています。
つまり抗生物質を使いすぎると、薬に強い菌が生き残ります。
その子孫がどんどん増えるので、薬が効かなくなります。
もちろん耐性菌であっても、抗生物質が効かないだけであり、
日頃健康な人であれば、自己免疫力で対処できます。
とはいえ病院にいる人は、身体の弱っている患者さんです。
また乳幼児なども、免疫力が十分に備わっていません。
そうしたケースでは、一気に病原菌が増殖してしまいます。
小さい子供がいるからといって、抗菌グッズの多用は注意です。
参考:FDAが抗菌石鹸の販売を禁止?理由は3つ!日本への影響は?

4.免疫力が低下する

免疫力は、勝手に培われるものではありません。
ある程度鍛える必要があります。
つまり抗菌や除菌をやりすぎると、免疫の働く場がなくなります。
すると、免疫も油断してしまうようです。
そもそも予防接種とは、病原菌を体内に入れて抗体を作らせます。
そうやって免疫システムを適宜教育していく必要があるのです。
それが疎かになっていると、万が一の際に対応できなくなります。
意外にこれが、集団感染の原因になっている?考えられています。

5.海外旅行で日本人だけが発症する

かつて東南アジアから帰ってきた日本人にコレラが蔓延しました。
日本でも大きなニュースになり、その国は危険だ!報道されました。
しかし現地で取材してみると?もちろんコレラ患者はいますが、
蔓延しているほどではない?一方で欧米の観光客は元気です。
理由を探ってみると?日本人が弱すぎた
例えば日本人は、日本の感覚で生水を飲んだようです。
欧米では、水道水をそのまま飲むことはありません。
加えて、日本人は抗菌に慣れすぎている?免疫力が劣っている!
日本人のせいで、現地に対する悪いイメージが付けられた!
後味の悪い結果になったようです。

免疫力が身体を強くします

いまさら汚い生活はできないかもしれませんが、
片付けられない人にとっては嬉しい知らせかもしれません。
ゴミに囲まれていても、死ぬことはありません
健康番組などで、台所のスポンジには菌がいっぱい!
とはいえすべてが病原菌なのでしょうか?有害菌は少ないものです。
もちろん既にダニやホコリのアレルギーがあれば注意しましょう。
そして少しずつ免疫力を高めていきましょう。
自分が持っている免疫力こそが、最強の抗菌グッズなのですから

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たくと
たくと
生まれつき無関心な子供はいない! そう信じ、学習塾や講習会などで、 科学を楽しく解説しようと日々奮闘しています。 半世紀生きていますが、 気持ちは、今でも夢見る少年です。

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