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科学とは何か?学者の言うことは正しいのか

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この記事の所要時間: 738

科学的ではないことをもっともらしく書いてはいけない?明らかにSF小説と銘打っていれば問題ないのでしょう。とはいえSFとSNF(サイエンスノンフィクション)との違いはどこにあるのでしょうか。そもそも科学とは、何でしょうか。

ノーベル賞の授賞式が終わったこの機会に、もう一度科学とは何か?考えてみましょう。かつてはノーベル賞を剥奪された研究もあったそうです。専門家でも間違ってしまうことがあるからです。

宗教は科学なのか

ガリレオの裁判は典型例かもしれません。つまり地動説を唱えるガリレオが、それを異端として禁ずるローマ教皇庁から1616年に有罪判決を受けたという話です。ちなみにローマ教皇がこの結果を過ちと認めたのは、350年後の1965年だと言われています。

とはいえ宗教や神の存在を信じることは、科学的ではないのでしょうか。現状において神様がいるともいないとも証明できません。そもそもどうやって証明するのでしょうか?基本的に「いない」を証明することはできません。そうした議論こそ、非科学的なのかもしれません。

一方で宗教学という学問もあります。それを研究している人は学者でしょう。学者がやっていることは、人文科学であっても科学でしょう。ならば宗教も科学の一種と考えるべきなのかもしれません。
参考「学者という仕事に興味はありますか

科学とは何か

では何を持って科学と言えばよいのか?例えば一般的な解釈において科学とは、狭義の意味で自然科学を指すことが多いようです。より具体的には自然の法則、実験や観察から得られた結果を体系的にまとめた知識です。

しかしそうした結果は本当に正しいのでしょうか。反論が出ないから正しいと考えているだけです。例えば原子を見た人は、未だにいません。現代の技術では原子1個の大きさを観察することができないのです。したがって原子に基づく化学の諸理論はあくまでも仮説です。反例が出たら崩壊します。

またニュートン力学は、人間の生活レベルでは正しく感じますが、宇宙のレベルになると、重力を上手く説明できませんでした。故にアインシュタインが相対性理論を唱えたのです。ただしここでもミクロの世界!量子力学とは相反する?

では人類が本当の「科学」を知ることはできるのでしょうか。宗教裁判でわかるように、時代ごと?時の権力?大衆の価値観などによって科学の意味が変わってくるのかもしれません。

小学校で教える理科は正しいのか

塾で教えていて昨今疑問に思うことがあります。つまり小学校で教える理科は、科学的に正しいのでしょうか?とはいえ中学入試に出てくるから、必然的にそのとおり教えないといけないようです。そうしないと、落ちてしまうから。ジレンマです。

1.地球温暖化のメカニズムは本当か

例えば温室効果を持つ二酸化炭素の排出量が増えたことにより地球温暖化が進む?しかし二酸化炭素は空気より重いから沈む!そう習います。矛盾しないか?また地球温暖化で北極の氷がとけるので海水面が上昇する?しかし氷がとけても水面の高さは変わらない!そう習います。
参考「地球温暖化に関する3つの誤解?本当に解決すべきなのか

2.電流とは何か

電気や磁石について、現象だけ教えて理論は教えません。もちろん細かく考えれば難しすぎるからです。そもそも大人だって、電気とは何か?磁力とは何か?説明できないでしょう。多くの子供は誤魔化せますが、理屈で考えないと進めない子もいます。
参考「勘違いしていた方が幸せ?磁石のしくみについて

理科が面白くないと感じるのは、理屈がわからないからかもしれません。ただ単に現象を覚えろ!それでは納得しがたいこともあります。そもそも電流の向きと電子が流れる方向は逆!中学生になってびっくりすることです。
参考「小学生でもわかる!雷の仕組みについて学ぼう

3.棒の重さを考えない

小学校の理科で「てんびん」と「てこ」を学ぶ際、てんびん棒の重さは考えないのが一般的です。とはいえこれは直感に反します。そのため理解できなくなる子供も多いようです。だいたいこの辺りから、理科嫌いが増えてくるように思えます。

もちろんこれは高校の物理でも同じことです。真面目にやりだすと話が複雑すぎて計算できなくなるからです。仕方のないことですが、こうした省略、直感と理屈の違いをどうやって埋めていくのか。理科嫌いをなくすためのヒントかもしれません。

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4.肥料と栄養は同じか

植物を学ぶ際に、肥料と土に溶けている栄養、いわゆる無機質を混同している例があります。もちろん広義に考えれば間違ってはいないのでしょう。

しかし狭義の肥料とは、人間が人工的に与えるものです。道管の働きについて、水に溶けている肥料の通り道?農学を専攻してきた人には違和感を覚える表現です。

5.重力はどこへ向かうか

小学生としてはちょっと発展的な内容です。とはいえ多くの子供達は、物が下に落ちる理由は、重力!答えます。では重力はどこに向かっているのでしょうか。

ある参考書では「重力のはたらく向きは地球の中心に向かう」と記されています。とはいえ実際は自転による遠心力が働くため、すべての場所でそうなるとは限りません。もちろんベクトルの話が出てくるので面倒なのでしょう。

また宇宙空間は無重力なのか?これもちょっと気を付けたいことです。宇宙遊泳は無重力だからできるのでしょうか?科学的な説明ではないようです。
参考「無重力状態とはどういうことか?人や物はどうなるか

評論家は科学者なのか

テレビでは再びワイドショー的な番組が増えました。いちおうニュース番組なのかもしれませんが、そこには様々なコメンテーターと称する人たちが並んでいます。

とはいえ職種はバラバラです。多様な意見を取り入れる意味はあるのでしょうが、素人がもっともらしいことを言う?こちらの弊害はないのでしょうか。有名人の言葉には説得力があるからです。ネットを批判するなら、まず己から律するべきでしょう。

一方で評論家と称する人たちもいます。こちらは評論することが仕事なので、専門分野に関してはわかりやすく解説してもらいたいですね。とはいえ本当に専門家なのか?同じ分野の評論家同士で意見が異なることもあります。

そもそも評論家は科学者なのか?もちろん科学を自然科学に限定して考えれば、科学者の範囲は狭まるでしょう。客観的に物事を評価できる人は、大学で研究しているプロの先生方に限定されるのかもしれません。少なくとも評論家とは、あくまでも自称です。
参考「教育評論家は教育者なのでしょうか?5つのタイプを比べよう

科学者とは誰か

次なる疑問は、学者とは誰か?自然科学に限定すれば、この問いこそ、科学者とは誰か?その人が研究していることが科学なのでしょうか。原発事故や大規模地震の後には、学者の先生方が多くの番組に登場しました。

〇〇大学教授!そんな肩書があれば、誰もが信じてしまいそうです。逆に正しいことを言ってもらわないと困ります。そのために研究しているからです。一部は税金が入っているはずです。ならば、その時こそ、社会に還元するチャンスです。

一方で初めから、わかりません!地震学者などに多いですね。地震や火山の噴火は予知できない!そう公言する学者もいます。とはいえ恥ずかしくないのでしょうか。長年研究した結果、わからない?潔くはありますが、一般人の納得は得られるのでしょうか。
参考「地震は予知できない?弱気になる3つの理由とは

客観性とは何か

科学的議論をする際、客観性とは何か?これも大切な問題です。つまり客観とは、いつ誰がどうやって考えても、同じように思えることです。これの反対が主観です。すなわち個人的な考え方です。意見の多くは主観です。

科学は客観的な事実に基づくべし!そうした前提があるかもしれません。しかし100%客観的に考える、観察する、結果を導くことは可能なのでしょうか。人間であれば、少なからず先入観や常識が入ってしまいがちです。

そういう意味では今後、人工知能AIの判断が重視されるのでしょう。人間が抱いていた「科学」の過ちをAIが「正して」くれるとの期待があります。とはいえそれが本当のことなのかは、誰もわかりません。歴史が証明する時が来るのかもしれませんが。

再考:科学とは

科学とは、過去の誤りを素直に認めて正していく過程なのかもしれません。つまり誤りを認めないところに科学的な発展はない!そういう意味では失敗を恐れず、大御所に遠慮せず、探求に努めるべきなのでしょう。真実は、誰にもわからないからです。

今日正しいと思っていたことでも、明日は違う結果が出てくることもあります。特に医療の分野では、過去の健康習慣こそ弊害だった!多くが変更されています。とはいえ将来的に、再度見直されないとは、誰も言えないはずです。

そのため他人の過ちを理由に糾弾してはいけません。誰もが明日は我が身です。それでおびえていては科学は進歩しないからです。誰もが素直になった時、科学とは何か?正解が見えてくるのかもしれません。

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たくと
たくと
著者サイトたくとすく~る
生まれつき無関心な子供はいない! そう信じ、学習塾や講習会などで、 科学を楽しく解説しようと日々奮闘しています。 半世紀生きていますが、 気持ちは、今でも夢見る少年です。

根本的にキュレーションサイトは何が問題となっているのか?

人を【好き】だと想う気持ちって何?全ては【欲求のはじまり】人を【好き】だと想う気持ちって何?全ては【欲求のはじまり】

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