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脳卒中や心臓病死の5%減を目指す五ヵ年計画!その裏にある意味は

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この記事の所要時間: 71

脳卒中と心臓病による死亡者を5年間で5%減らすための5か年計画日本脳卒中学会日本循環器学会が発表した!2016年12月18日の日本経済新聞は報道しました。他の電子メディアでも同様のニュースが流れています。

とはいえ当事者である学会のウェブサイトには、特に記事らしきものはありません。しかしこの話は、着々と進められ、2016年秋にまとめる予定だったとか。その背景には何があるのでしょうか。

五ヵ年計画とは

縦割りの傾向がある医療系の学会が共同で計画する?ちょっと考えれば不思議かもしれません。しかし脳卒中も心臓病も、どちらも循環器系疾患です。重複して所属する先生方も多いのでしょう。そもそも日本循環器学会は会員数が2.5万人を超える巨大学会です。

1.五ヵ年計画の目的

五ヵ年計画を策定した目的は、もちろん国民の健康寿命を延ばすためです。つまり単なる長生きではなく、病気治療やリハビリなどをせず元気に暮らせる期間を伸ばすことが大切になるからです。

現在日本人の死因トップはがんですが、脳卒中と心臓病を合わせると、がんに匹敵する死亡者数に達します。一方で循環器系疾患は予防が可能です。ならば国民に訴える意味もあるでしょう。

さらに患者数が減れば、国民医療費の削減にも貢献できます。医者が儲けている?そんな批判をかわすためにも、患者数を減らす努力を医学界自らが行うことに意義があるのでしょう。

2.計画の内容

五ヵ年計画の具体的な内容は何か。日本経済新聞で報道されたのは次の通りです。

  • 喫煙率を約18%から15%に下げる
  • 公共の場での受動喫煙を完全になくす
  • 多量に飲酒する人を10%減らす
  • 1日の食塩の摂取を2グラム減らす
  • 1日の平均歩数を1000歩増やす

年末に発表されたということは、タイミングとしてベストですね。お正月に、個々の国民が2017年の目標にすべきなのでしょう。とはいえ耳が痛い内容ばかりです。

(1)喫煙率を減らす

最初の喫煙率に関しては、傾向として喫煙者が減る傾向にあります。そのため可能な数字かもしれません。昨今であれば、未成年の喫煙も減ったようです。不良がたむろする場面にも遭遇しないからです。将来的な喫煙人口は増えないでしょう。

ただ心配なのは、若い女性の喫煙率が下がらないことでしょうか。またたばこ代が上がる一方で電子タバコが普及しています。これが禁煙しない理由にならないか?新たな問題を生み出さないか、注目すべきでしょう。
参考「電子タバコは健康に問題ない?普及するか?

(2)受動喫煙をなくす

タバコに関しては受動喫煙の問題もあります。2020年の東京オリンピックへ向けて、屋内は全面禁煙にする!喫煙人口を考えれば難しくないでしょう。とはいえ歩きたばこをどうするか?その対応策はないようです。
参考「受動喫煙の規制を強化!今度は罰則も伴うようです

もちろん喫茶店や居酒屋にとっては頭の痛い問題です。常連さんが減ってしまうリスクもあります。そうした補償は可能なのでしょうか。クールビスでネクタイ業者が苦境に陥った?あちらを立てればこちらが立たずです。

(3)飲酒を減らす

お酒に関しては、多量の定義が難しそうです。もちろん適度なら百薬の長なのでしょうが、適度で済まないのが、お酒の怖いところです。とはいえ全面禁酒も難しいのでしょう。お酒業界からクレームは来ないのか?こちらも心配です。

ならばアルコール依存症との関連で考えていくべきなのでしょう。カジノ法案成立で注目されている今です。ギャンブルや薬物を含めて依存症をテーマに取り組めば、国民の意識を高めるには絶好の機会です。
参考「誰でも予備軍です!注意したい10の依存症!予防法は3つあります

(4)塩分摂取を減らす

食塩の摂取は、日本人にとって古くからの課題です。とはいえ昨今は味噌汁などの発酵食品であれば問題にならない?そんな説も登場しています。塩が本当に悪者なのか?そうした面からの検討も不可欠でしょう。
参考「塩分の摂取は本当に悪いことなのか?塩分悪玉説を考える

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もちろん和食をテーマにするのもよさそうです。出汁がきいていれば塩分を抑えるメニューが作れる!そんな料理本も増えています。違ったアプローチをすることで、目標の達成も難しくないかもしれません。

(5)歩数を増やす

最後に平均歩数を増やす問題ですが、わかっちゃいるけど、エスカレーターを使いますね。ならばエスカレータ内を歩くことは健康に良いのか?東日本大震災後の大規模節電のようにエスカレータの一部を止める!そうした施策も必要かもしれません。

一方で地方はどうするのか?高齢者ドライバーの問題がある反面で、車を使わないと生活できない切実な話もあります。歩かなくなったのは、そうした理由があるのかもしれません。
参考「運転免許制度が平成29年3月に変更(2)高齢運転者の運転免許更新手続の改正

なぜ今なのか

とはいえなぜ今五ヵ年計画を公表したのでしょうか。本音と建て前を探っていきましょう。

1.死亡者が多く後遺症が深刻になる

本音も建て前も超えて一番の理由は、脳卒中を含めた循環器系疾患による死亡者数が多いからです。

もちろん数字のマジックもあります。昭和の時代は結核などの感染症が多かったから目立ちませんでした。とはいえ人間は何かで死ななければならない。それが循環器系疾患に変わっただけです。長寿になればがんが増える!考えてみれば当たり前です。

ただしもっと深刻なのは、循環器系疾患の場合、一命を取りとめても後遺症が残ることです。脳卒中後に半身不随、寝たきり、そうした事例も多くなります。国民医療費、介護の問題も出てきます。患者、家族双方にとって辛いのも事実です。

循環器系疾患の原因は、糖尿病や高血圧などの生活習慣病です。五ヵ年計画にあることを個々の国民が実施すれば、十分に予防できる!今からでもやる意味はあるのです。いつ始めますか?そういう問題です。

2.がんに後れを取っている焦り

本音を言えば、循環器系疾患ががんに後れを取っているという焦りがあるようです。巷のテレビ番組や雑誌などでは、最先端のがん治療に関する記事やニュースが毎日のようにあります。もちろん神の手を持つ天才外科医?話題にはなりますが。

がんには、法律があります。それが「がん対策基本法」です。これに合わせて国から研究費なども与えられます。国立がん研究センターなどを中心として統計も整備されつつあります。国民の目も、がんへ向いている感は否めません。

もちろん循環器学会としても、国会へ請求しています。脳卒中・循環器病対策基本法です。とはいえすったもんだの国会で、2016年には成立しなかったようです。議員さんらは、国民の何を大切にしているのか?もどかしいですね。

3.研究ができない

医学界にもトレンドがあります。今なら当然ですが、がんでしょう。若手の医者も、がん研究に興味を抱くようです。そういう意味で昨今は、循環器系を目指す若手医師が減っているとか。巨大学会ですが、明日に不安を抱いているようです。

また日本人が書く循環器系の論文も減っているようです。欧米諸国に比べたら少ないとの指摘があります。論文イコール研究です。日本では重要な研究がなされなくなっている、日本では循環器系の研究ができない!これは危惧すべき状況です。

こうした流れは製薬会社にもあるようです。糖尿病や高血圧の薬は出尽くした?研究を止めてしまう企業も出ているようです。
参考「糖尿病の人必見!タケダが開発止めるってよ

もちろん循環器系はアメリカが先進国です。若手医師がアメリカで修行し、技術を身に着け帰ってくる!ドラマにもなりそうです。しかしアジアの医師も、日本を飛び越えてアメリカへ行く!どんどん日本の人材がいなくなりそうです。

学会だけの問題ではない

今回の五ヵ年計画は、もちろん学会だけの事情ではありません。国民医療費を減らす、介護の問題を解消する、私たちに直結する話です。裏を突いて喜んでいる場合ではないのです。つまり困るのは自分達だからです。

五ヵ年計画の内容を見て、自分ができることを積極的に試してみましょう。お正月のよい機会です。是非目標を企て、来年の忘年会で、お互いに成果を比べあいましょう。

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たくと
たくと
著者サイトたくとすく~る
生まれつき無関心な子供はいない! そう信じ、学習塾や講習会などで、 科学を楽しく解説しようと日々奮闘しています。 半世紀生きていますが、 気持ちは、今でも夢見る少年です。

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