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アメリカのトランプ大統領が科学を軽視?どちらが正しいのか

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この記事の所要時間: 720

就任以来多くの大統領令を出し物議を醸しているのが、アメリカのトランプ大統領です。それ自体は合法であり、かつ選挙中から公約として掲げていたことなので、驚く必要もないでしょう。とはいえ、本当にやるの?それが世間的な評価のようです。

しかし科学の分野にも注文を付けているとか?もちろん元々がビジネスマンなので、理系の話よりも商売を優先するのは、初めからわかりきっていたことです。そもそもトランプ大統領の言い分も、100%間違っていると否定はできないようです。

大統領が掲げる政策とは

2017年1月30日の日本経済新聞「科学技術」欄では、『「トランプの科学」に懸念』との見出しで、トランプ大統領の掲げる科学技術政策に関して懸念が広がっている旨を伝えています。具体的なテーマは以下の通りです。

1.惑星有人探査を目指す

本当であれば科学ファンにとって嬉しいことです。つまり太陽系にある全ての惑星に対して有人探査機を今世紀末までに送る計画のようです。実現性は別として、目指すことは良いことです。科学は不可能を可能に変えてきたからです。

一方でオバマ前大統領の政策を全て否定する!そういう思惑があることも事実です。もちろん大切なことは予算をどうするか?政府が負担するのか?しかしこれからの宇宙開発は民間主導です。日本でも法整備が進んでいます。経済活性化と考えれば正しい政策です。
参考「法案通過!日本の宇宙開発も民間の時代へ!

小池都知事ではありませんが、できない理由を探してはいけないのでしょう。科学者であれば、権力者が推奨してくれる研究を否定すべきではありません。少なくとも害のある話ではないからです。

2.ワクチンの安全性を再検討

ワクチンへの懐疑があるようです。しかしワクチン接種が自閉症のリスクを高めるとの説を出した元研究者を検討委員会の委員長へ就ける?もちろんワクチン接種と自閉症の間に具体的な関係はありません。とはいえこんな迷走は序の口です。

そもそもワクチンは万能ではありません。インフルエンザワクチンは、罹患予防ではなく悪化予防のために使うものです。一方で子宮頚がんワクチンの是非はどうなったのか?さらに日本の過去をみても、伝染病予防のためのワクチン接種が義務化されたりされなかったり、時代によって変わるのも事実です。
参考「タバコの葉を使ったインフルエンザワクチンの新しい作り方

医学界でも賛否が分かれることをどうするか?最終的には国のリーダーが決断を下す!これは民主的な社会であれば、正しいことです。どこかの国のようにデータを隠すよりはまっとうな方法です。

3.地球温暖化対策に待った

トランプ大統領が以前から主張していたことですが、地球温暖化はでっちあげ!パリ協定からの離脱を表明していました。とはいえ日本ではほとんど報道されていませんが、地球温暖化に関しては議論が二分しています。

そもそも二酸化炭素の排出量だけで気温の変動を説明できません。私たちが見せられているグラフには一部不可思議なカーブが描かれています。それを正しいと思い込まされていませんか。日本でも異議を唱える研究者がいますが、異端児扱いされています。
参考「地球温暖化に関する3つの誤解?本当に解決すべきなのか

もちろんアメリカの産業を伸ばすためには、二酸化炭素の排出、言い換えると化石燃料の使用を制限することは容認できないでしょう。温暖化が事実だとしても、中国が本気を入れない限り、世界的な改善は見込めないためです。理想論を唱えるより実効性のある政策を採用すべきです。

科学だから正しいのか、正しいから科学なのか

多くの人は、科学者の言うことは正しいと考えがちです。とはいえ自分で確かめたことではありません。教科書に載っていたから?信じているだけです。では教科書に書かれていることはすべて正しいのでしょうか?今のところ正しいと思われるだけです。

一方で正しいから科学だ!という言い方もあります。そもそも科学とは何か?そうした議論に行き着くのでしょう。科学を理解していない人に限って、科学的ではない!客観的な議論ではない!文句を言うようです。科学がわかっている人は、科学の不確かさにも気づいています。
参考「科学とは何か?学者の言うことは正しいのか

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また医学的な根拠とは何でしょうか。医療現場でもエビデンスが求められます。しかし医療に正解はあるのでしょうか。人体は謎だらけです。理屈では説明できないことも多いです。例えばツボとは何か?西洋医学の観点からも、笑いでがんが消滅した?正しいようです。
参考「医療に正解はあるのか?ネット検索の是非と医療界や人体の不思議

科学者に不正はないのか

科学者の不正は少なくありません。世界的に著名な科学雑誌Natureに対しても、論文を取り下げる事例が多々あるようです。STAP細胞の件を契機として大学を含めた研究機関で調べてみたら?不正の疑いあり!ボロボロ出てきました。

科学者だから正しいのか?言い換えると正しい科学者はいるのか?もちろん論文至上主義の体質こそ変えるべきでしょう。短期的な成果を求めていては、本当の科学者は育ちません。生活のためにデータを捏造する誘惑に駆られるのも、仕方のないことです。

そもそも錬金術や占星術など、著名な科学者も没頭していました。万有引力で有名な天才科学者ニュートンも錬金術マニアだったとか?時代的な背景もあるため非難はできませんが、科学とは表裏一体なのも否めない事実です。

サプリメントは科学的なのか

似非科学も少なくありません。もちろんプラセボ効果もあるので、自分が納得できていれば、それは正しいのでしょう。間違ってはいなかったと思いたいですが、水素水はどうなったのか?国民生活センターの指導が入った後、テレビCMがパッタリとなくなりました。
参考「ついに出た?水素水に公的な定義なし!表示の改善を指導

こちらもそもそも論ですが、トクホを筆頭とした健康食品やサプリメントにもどれだけの科学的根拠があるのか疑問です。医薬品ほど大規模な治験をしていないからです。個人差と言われても否定はできないはずです。二重盲検法を採用したデータでなければバイアスが生じます。
参考「トクホは信頼できるのか?消費者庁が成分を調べさせます

一方でトクホを逸脱した宣伝や商品が売られています。商売なら何をしても良いのか?そうした部分からも消費者や国民が冷静に判断すべきでしょう。トランプ大統領の発言を笑えませんよ。
参考「消費者庁から勧告されました。トクホでは効果を謳えませんよ

世論調査は信用できるのか

最も笑える報道は、世論調査の結果です。トランプ大統領の支持率が史上最低のようです。それが世論調査の結果だ!とはいえその世論調査は、トランプ大統領の当選を予想できませんでした。隠れトランプ現象が見えなかった調査ではないのか?

教訓を反省せずに支持率の低迷を声高に報道する姿勢はどうなのでしょうか。科学的なのでしょうか。今回の支持率も、表立ってトランプ支持を言えない人がいるはずです。そうした部分のチェックはどうやっているのか?是非公表すべきです。

マウスの実験結果をいちいち報道すべきか

2017年に入ってからも毎日のように医学的な実験結果が報道されています。それぞれ素晴らしそうです。とはいえよくよく読んでみると?いずれもマウスやラットを使った実験です。科学的には画期的なことなのでしょう。しかしマウスの話です。

マウスで成功しても、人間には効果がなかった?そんな薬はたくさんあります。もちろん技術が進歩しています。人工知能AIの力もあるでしょう。かなり精度は高まっていると信じたいです。それでも人間に使えて初めて有効と言うべきでしょう。
参考「医療発展のため?マウスを使った動物実験は必要なのか

マウスで成功した!患者さんを変に期待させるだけではないのでしょうか。基礎研究は大切ですが、もう少し実現性が高まってから報道すべきでしょう。実用化までに5年かかると言われても、それまでに死んでしまう患者さんが少なくないはずです。

科学を軽視しているのは誰か

科学者でもなく政治や軍事の経験もない人が何を言っているのか?そうした論調が目につきます。とはいえ一番科学を軽視しているのは誰でしょうか?当該分野の素人やタレント的な医者をコメンテーターに使う番組は公正な報道なのでしょうか。

さらに、肩こりの原因は霊?これを即却下する方が非科学的ではないのでしょうか。そもそも「ない」を証明することはできないからです。変な思い込みこそ科学発展の敵です。中途半端な報道こそ民衆を惑わし、科学を軽視している張本人のような気がしてなりません。

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たくと
たくと
著者サイトたくとすく~る
生まれつき無関心な子供はいない! そう信じ、学習塾や講習会などで、 科学を楽しく解説しようと日々奮闘しています。 半世紀生きていますが、 気持ちは、今でも夢見る少年です。

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