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うどんと蕎麦・関西と関東と京都のきつねとたぬき(第3話)

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この記事の所要時間: 456

第1話でお話した通り、関西と関東でうどんそばきつねたぬきの呼び名は違います。

下記の早見表のように、関西と関東ではきつね・たぬきの指す意味が違い、同じ料理でも別の呼び方をしているからです。

関西と関東のきつね・たぬき早見表

油揚げ+うどん 油揚げ+そば 揚げ玉+うどん 揚げ玉+そば
関西 きつね(うどん) たぬき(そば) ハイカラうどん ハイカラそば
関東 きつねうどん きつねそば たぬきうどん たぬきそば

関西

油揚げ+うどん きつね(うどん)
油揚げ+そば たぬき(そば)
揚げ玉+うどん ハイカラうどん
揚げ玉+そば ハイカラそば

関東

油揚げ+うどん きつねうどん
油揚げ+そば たぬきそば
揚げ玉+うどん たぬきうどん
揚げ玉+そば たぬきそば

たぬきときつねがやって来た時

ではでは、何故そんな違いが起きたのでしょうか?

それは、きつねとたぬきがそれぞれ、関西→関東、関東→関西へ上陸した時の環境が大きく関わっているようです。

そのとき、関西にたぬきはいた!

前回の第2話で分かったように、大阪できつねうどんが登場したのは、明治時代の事!

その後ほどなく、蕎麦に油揚げを乗せても美味しい事は判明していたと思われます。

ところで、大阪では、真似る事をパチると言います。

パチもんだの、パッチもんだの、とかく嫌われます。

ちなみに、パチるとはパクるという意味。パチもんとは、早い話が偽者という意味です。

つまり、形状や製法などを真似たもの!

いわゆる、技術やアイデアの盗み取りしたものを示します。

例えば、高級ブランドなどのコピー商品は、典型的パチもんです。

こうした言葉や感性のある関西。

先にきつねうどんが売り出されている以上、安易にきつねそばとネーミングして、それを売り出す訳には行きません。

そこで、

『きつね』に対抗すべく、『たぬき』

という呼称が付けられたもの、と想像されます。

そのとき、関東に『きつね』はいなかった!

東京で、今のようなたぬきそばが誕生したのは、大正時代の事!!

つまり、『関東のたぬき』が確立された時にはすでに、関西には『関西のたぬき』があったのです。

一方、

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関西で『きつねうどん』が誕生した頃、関東にはまだ『油揚げを乗せたうどん』はありませんでした。

なので、関東では『油揚げのせうどん』を素直に受け入れる事が出来たのです。
さらに、うどん以上にそばを好む関東。

関東でも、直ちに『油揚げをそばに乗せる』発想は生まれました。

そして、そこにもストレートに、きつねそば、という呼び名を付けたという訳です。

『ハイカラうどん』と『ハイカラそば』の誕生

ところがところが、大正時代に東京で確立された『たぬきそば』や『たぬきうどん』は、関西人には何とも奇妙な食べ物でした。

というのも、関西では揚げ玉の事を「天かす」と呼びます。

つまり、かす=捨てるものとされていたのです。

それをあえて「うどん」や「そば」に入れるとは・・・。

でも、いざ食べると、これが中々美味しい!!

実際、その後に関西で生まれたたこ焼きやお好み焼きには、バンバン天かすを入れています。

このアイデアは、実にあっぱれだったのでしょう。

ただ、前述のように、関西は後追いを嫌う傾向が強いです。

その為、良いものでも素直に認められないのが、関西人の困ったところ!!

仕方なく、捨ててもええようなものをわざわざ入れるとは、何ともハイカラでんなぁ!
などと皮肉交じりに褒め称えました。

ここから、『揚げ玉を乗せたうどんや蕎麦』は、『ハイカラそば』『ハイカラうどん』と呼ばれるようになったのです。

京都には『たぬきそば』も『きつねそば』もない

関西・関東できつねやたぬきのうどん・そばをどのようにオーダーすれば良いのか。

今までの説明で、ご理解いただけたものと思います。

ところが京都の飲食店で、京都=関西なのできつねそばを注文するつもりで「俺、たぬき!」と言うと、どうでしょう。

またまた度肝を抜かれます

そもそも京都は、今も公家文化が根強く残っています。

そして、舞妓さんや芸子さんなど、おちょぼ口で上品な食事を好む女性が多い!

そこに、大きな油揚げの乗ったうどんやそばは、似合いません。

そこで京都では、

油揚げを2センチ幅程度の短冊切りにして、うどんの上に散らす

のが、オーソドックスなきつねうどんなのです。

これは、麺と絡み合い、食べやすいだけでなく、実に美味しく食べられます。

さらに、その京風きつねうどんに、

だし汁で溶いた片栗粉や葛粉などのあんを掛けた、あん掛けきつねうどん

なんと、これこそが『京都のたぬき』なのです。

確かに餡掛けにすると、熱やうまみが逃げません。

冬場の底冷えが激しい京都でも、熱々の「うどん」を頂く事が出来ます。

実は、そこがミソ。

きつねにとろーり餡を掛ければ、たぬきにドローンと化ける、という訳です。

さらに、湯気は上がって居なくても、いざ口を付ければ熱々。

つまり、見た目に騙されるという意味も持っています。

日本の食文化の面白さ

例えば、たぬき。

関東では『たぬきそば』のはずが、大阪では『ハイカラそば』

に化け、

さらに京都では『あんかけきつねうどん』

に化けるのです。

正に、所変われば名や形がかわる?

日本の食文化の面白さと奥深さを見せつける一品なのです。

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おしゃべり大好き!お節介大好き!!の典型的関西人おばちゃんです。 趣味で京都の観光ボランティアガイドをしています! 言いたい事はズケズケ言うけど、結構面白かったり、時々ホロリとさせたりもしまっせ~( `pq´)ゥシシ 地元関西地区の食や趣味嗜好的な情報を中心に、自分の最大の課題であるダイエットの情報なんぞも、バンバン発信していきますので、よろしゅうおたのもうします(*^_^*)

うどんと蕎麦・関西と関東のきつねとたぬきの発祥(第2話)

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