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子どもを褒めるしつけ・叱るしつけ【肯定と否定】に潜む罠

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この記事の所要時間: 626

子どもを育てるにあたって、誰もが望んでいるのは褒めて伸ばす育児でしょう。

常に笑顔で毎日を過ごせることに越した事はありません。基本的に、叱りつけることを好む親はいませんね。

  • 叱ることなく、いつも肯定して褒めている。
  • 褒めることなく、いつも否定して叱ってばかり。

まず、このような偏った育児は子どもの成長にとって大きな悪影響を及ぼします。

時と場合に応じて柔軟なしつけを行わないと、協調性がない子どもになってしまうのです。

【肯定と否定】に潜む罠

私の娘が小学4年生の頃、クラスのAちゃんと大変仲が良くなりました。

Aちゃんは『笑わない子ども』であり感情表現が下手で、クラスでもかなり浮いているような感じの子どもでした。小学4年生にもなると、ほぼ基本的な性格が形成されており、完成形のものはそう簡単に変えることはできません。

娘はこう言いました。「ママあのね。Aは全然笑わないけどね。笑うとすごく可愛いし本当はいい子なんだよ。きっとね。自分を出すのが怖いんだ。」

真を突いた考えに驚きましたが、娘が認めているのなら何の問題もありません。もっと仲良くなって『その子が、大声で笑ってくれれば良いな。』そういう想いでした。

ある日買い物へ行っている時、偶然Aちゃん親子と会いました。

親と軽く挨拶を交わした後、私はしゃがみ込みAちゃんに声をかけました。「こんにちは。いつも仲良くしてくれてありがとうね。」するとAちゃんは、母親の陰に隠れ顔をプイっと背けたのです。

次の瞬間、Aちゃんの母親が発した言葉に驚かれました。

「ごめんなさいねぇ。ほんと駄目な子でしょう?Aは凄く人見知りでいつもこうなの。人と話すのが苦手なんです~。」
「ねぇ~?A。」

母親は、Aちゃんの頭を後手に撫でながら声高々に笑い、Aちゃんは無表情で親の顔を見上げていました。

Aちゃんがそのようになっているのは、沢山の要因が入り交じっての結果ですから、一つのしつけだけの影響とは言えませんし、その後も一切親との交流は持たなかったので、深い部分まではわかりません。

しかし、悪影響になったと考えられる二つのしつけ【肯定】と【否定】に当てはめると、どちらも考えられます。

  • 『できないものはできない』『したくない時はしなくても良い』と、常に認める【肯定】【褒められること】ばかりを受けてきた。
  • 親の態度はただ表向きなものだけで、家では常に【否定】【叱られること】ばかりであった。

どういったことなのかについて、解説していきます。

【肯定】ばかりのしつけ

いけない事であるのにもかかわらず、子どもを肯定ばかりしていると、子どもは自身を過信しすぎてしまいます。

上述したAちゃんが、肯定ばかりのしつけをされてきたのだとすれば、『全て自分の都合で構わない』という考えを持っている証です。

小学校4年生にもなるのに、挨拶されたら返すことを教えるどころか、「人見知りだから仕方がない。」と親が言葉や態度で示しているのですから。

「ほんと駄目な子でしょう?」という言葉はどうでしょうか?駄目なら、なぜ教えないのか?駄目なら、なぜそれを認めるのか?

もしかすると、家では教えていたのかも知れません。しかし、既に笑顔で肯定してしまっています。認めてしまっているのです。

いけないものはいけないと、どんな時であっても態度を変えず、しっかりと伝えなければしつけにはなりません。

【否定】ばかりのしつけ

そして、Aちゃんの母親の「ほんと駄目な子でしょう?」という言葉で、もう一つ気になった事があります。Aちゃんが、普段から笑わない子どもだという事に関連します。

  • 何をやってもうまくできない駄目な子ね。
  • どうせ教えたってできやしないのだから。

このように否定ばかりをしていると、子どもは自信を失ってしまい、自己肯定ができず自己主張のできない大人へ成長してしまいます。

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さらに、常に否定されて怒られてきているのだとすれば、オドオドし親の顔色ばかりを見るようになってしまうのです。

Aちゃんが無表情で母親の顔を見ていたのは「また怒られるかも知れない。」と不安の表れであった可能性も考えられます。

偏ったしつけは大人になっても悪影響となる

子どもを褒めるしつけ・叱るしつけ【肯定と否定】に潜む罠

小学4年生でも、まだまだ無邪気な年頃です。笑って泣いて怒って、感情表現が豊かでなければならない年齢です。

幼少期から、かなり偏ったしつけをされてきた可能性は充分に考えられると感じました。私の娘の目には「自分を出すのが怖いんだ。」と映ったように、何らかの悪影響が及ぼされているのかも知れません。

そして、小学4年生の子どもが潜在的に感じ取れる要因を、Aちゃんの母親は感じていなかったのか?Aちゃんの母親も、幼少期の育てられ方が大きく影響しているのでしょう。

一度歪められた人格は、世代を越して続けられていってしまう可能性が高いという事です。我が子だけではなく、可愛い孫にまでそういった影響が及ぼされてしまうかも知れないのです。

先日「Aちゃんと思われるTwitterがある。」と、娘から聞きました。「何かね。人の悪口ばかりをツイートしているんだ。フォローしている人もきっとミュートにしているだろうね。Aちゃんは、あの頃人の悪口は言わなかったけど、基本的なことは何も変わらず、18歳になってもっと悪化しているんだね。」娘と一緒に、少し切ない想いに駆られました。

Aちゃんがその後どんな経験をしてきたかでも、違っていたでしょう。しかし、【否定】だけの偏ったしつけによって、自分を肯定できない・人も肯定できず馬鹿にする・というような、順を辿ったのではないかと予想されます。

【肯定】でも【否定】でもあまりに大きく偏ってしまうと、人格を歪めてしまう原因となってしまうのです。

【肯定】と【否定】はバランス良く

小さな頃は、何をしても「凄い!」と感じますし、何をしていても可愛いものです。常に笑顔で肯定したい気持ちになってしまうのが、親ですね。

しかし、肯定し褒めてばかりの育児では、子どもは伸びません。一言で簡単に言えば、自信過剰な精神を植え付けてしまうからです。(関連:3歳以降の子どもを褒め過ぎるのはダメ人間の元!?間違った褒め方とは?

お手伝いで褒め過ぎは禁物!?逆効果になってしまう悪影響の元に?

そして逆に、旦那に対しての不満・家庭の他交友関係など様々な悩みがあったり、家事に追われイライラしている時は、子どもの失敗に対してつい否定してしまうこともありますね。

さらにはいい子に育てたいという、自分の思い通りにしたい欲が前面に出てしまう場合もあるでしょう。(関連:『いい子に育てる』とはどういう子?子どもをコントロールしようとしていないか?

否定ばかりして、認め褒めてあげないと上述した例のような結果を招いてしまう可能性もあるのです。(関連:【子どもは褒めて伸びる】褒めないとどうなってしまうのか?

家庭を円満に維持していくこと・よりよい育児を行なっていくこと、全ての根本は同じです。(参考:子どもに忍耐力を教えるのはいくつから?どうやって教えるべき?

  • 肯定し褒めてあげるのも、先のことを少し見越して、大袈裟にせず我慢する。
  • 苛立って否定するのも、何が原因でそういう考えになっているのか冷静に考え耐える。

この積み重ねによって、【肯定】と【否定】、バランスの良い育児を行なえるようにしていきたいものです。

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JUN
JUN
23歳と18歳の子を持つ母であり、日々何かに気づきを得る毎日を過ごすメンタルアドバイザーJUNです。 子育て・恋愛をはじめ、様々な視点から人の心理の根本を追求していきます。

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