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人工知能は人間に勝ったのか?囲碁・将棋界から引退するAIの今とこれから

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この記事の所要時間: 650

AI(人工知能)の開発に一定の区切りがついたようです。囲碁・将棋界から引退します。寂しい気もしますがゲームとしての開発は続きます。反面でほっとした部分もあります。将来的に人間はAIに負けるのか?次に会う時は、どんな挑戦を受けるのでしょうか。

AIは囲碁・将棋のプロ棋士に勝った

1997年、IBMのディープブルーがチェスの世界チャンピオンに勝ちました。当時としては衝撃的でした。もちろん、人間の精神的弱さが出た点は否めません。機械は冷静です。ただしチェスは取った駒を使えないので、指し手が限られています。AIが勝つのは時間の問題でした。

しかし日本の将棋は、駒が寝返る?つまり、取った駒を自分の駒として使えるので、指し手が膨大な数に上ります。単純な力業では勝てません。そこで登場したのがディープラーニング(深層学習)です。人間の脳を真似た考え方をさせます。するとみるみる強くなり、2013年、現役の男性プロ棋士に勝利しました。

囲碁の世界でも2016年、韓国のトッププロが完敗しました。人間では想定しない手を打ってきた!まさしく人間離れした能力です。だからこその弱点はあるようです。まだまだ開発の余地はあります。とはいえ、、プロと互角以上の勝負ができるようになったので区切りがつきました。

囲碁・将棋の勝負から引退します

1.プロの囲碁・将棋棋士との勝負は終了

囲碁・将棋界におけるAIの目標を達成しました。つまり、トッププロに勝つ!そのため勝負の世界から引退します。具体的には公式戦としての勝負はしません。

そもそも、プロ棋士と戦い続ける意味はあるのでしょうか?実質的にプロ棋士も練習に将棋ソフトを利用しています。つまり、AIは既に頼られる存在なのです。棋士も強さを認めています。ならば争う必要はなく、切磋琢磨していけばよいのでしょう。

2.ゲームとしては残る

天才中学生!藤井聡太四段のおかげ?昨今は、将棋アプリの登録数が急増しているようです。にわかに将棋ブームが来ています。そうした状況においてAIが引退する?ちょっと寂しいですが、ゲームとしての開発は続けます。

AIの能力は無限です。つまり、開発者にもどうなっているかわかっていないようです。今後は新たな思考法も登場するでしょう。人間の想像を超えた域をAI独自の力で目指していく可能性もあります。とはいえ、そこまで強いゲームをだれが使うのか?疑問はあります。

3.AIの開発は続く

あくまでも囲碁や将棋ソフトの開発は、AIの可能性を高めるための一手段でした。プロ棋士との対戦は、失礼な言い方ですが、一つの過程にすぎません。新たな局面へ向かいます。そういう意味でAIの開発は続きます。ディープラーニングを極めた後に、今度は違った進化もあるようです。

AIは本当に囲碁・将棋のプロ棋士に勝ったのか

1.囲碁・将棋という専門的には勝った

AIは本当に人間より優れているのでしょうか?将棋や囲碁という単発の勝負で考えればAIの完勝です。つまり専門分野に特化すれば、人間はAIに勝てないことが証明されました。専門性こそがAIの強味であり、開発の目的です。

技術的に勝ったと言えるでしょうが、人間の敗因として精神的弱さがあることは否めません。AIが打つ常識離れした手を見て動揺した?変に勘ぐってしまい悪手を打つ!機械の空気を読まない冷静さに負けたとも言えます。

言い換えると、はじめから対等な勝負ではなかったのかもしれません。心理的な駆け引きも囲碁や将棋、そしてスポーツの醍醐味(だいごみ)です。感情がない相手と戦って楽しいのか?負け惜しみかもしれませんが、それが人間とAIの違いです。

2.トータルの勝負では人間が勝つ

将棋のプロは、将棋だけが優れるわけではありません。だれもがトップと認める羽生善治三冠(2017年6月19日時点)は、将棋のみならずチェスもプロレベルにあります。とはいえ、将棋ソフトはチェスが指せません。そういう意味では、人間の勝利です。

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負け惜しみではなく、総合力こそ人間の強味です。単に専門分野に特化しているだけではないのです。日常生活も行いつつ得意分野を持っています。そもそも、考えるだけではなく自分の「手」で駒を持ち、盤面で動かす!それもやるのが人間です。

ちなみに囲碁や将棋の勝負が終わった後、通常は感想戦が行われます。つまり反省会のようなものです。あそこで違う手を打ったら、どう対応したか?検討が行われます。もちろん義務ではありませんが、AI自身はそれができるのでしょうか?

3.AIの発想が人間と違ってきた

開発者自身が述べていますが、AIがどのように考えているのか?わからなくなっているようです。つまり人間の思考法を真似て開発したはずなのに、人間と発想法が変わってきた可能性があるようです。

興味深い反面、ちょっと心配もあります。SFが実現!AIの反乱は起きないのか?人間の想像を超えた手を打つ!セオリーを無視した方法も気にしない!勝つためには手段を選ばない?悪用されると怖い面もありそうです。

AIの他分野への応用が始まっている

1.医療

ディープラーニングで進化したAIは既に多様な分野で活躍しています。たとえば医療界です。膨大な論文を読み込むことで、まれな病気にかかっている患者の診断をしています。またレントゲン写真から、ベテラン医師でも見落としてしまうがんを発見しています。

一方で、脳科学の研究にも使えるのでしょうか?そもそも、AIは脳の働きを真似ているのですが違った進化を遂げているならば、直接的な比較は難しそうです。ただし、思考というものがどのように行われているのか?その解明には活用できるでしょう。

2.エネルギー管理

限られた資源をどのように配分すべきなのか?線形計画法などを用いたオペレーションズリサーチ(OR)が戦争を契機に発展しました。そこからコンピューターの進化が始まったと言っても過言ではありません。

これからはエネルギー管理や気候変動などでもAIが活躍する場は増えるでしょう。この分野では逆に人間の主観を入れない方が良さそうです。実際にエアコンの温度調整も行えるようになっています。私たちの身近な部分で既にAIは働き始めています。

3.金融

金もうけの世界こそ効率重視です。秒単位で売買が行われている金融市場でもAIの働きは重要です。事前に条件を設定しておけば、さまざまな金融商品を有利な局面で売買できるようになっています。

本来は企業業績によって株価が変動するのでしょうが、株価の変動が企業へ影響を与えることもあります。AI自らがハッキングをしてインサイダー情報を盗み出す?変な進化をしないことを期待します。

4.自動運転

AIに期待されるのは、車の自動運転です。センサー技術やGPSと連動させることにより安全性が高まります。高齢者を含めた自動車事故も減るでしょう。もちろん違った事故は増えるでしょうが、トータルの安全性を考えるべきです。

日本が独自の衛星を打ち上げることによりGPSの精度も高まります。事前にスマホへ行き先を登録すれば、歩行者の道案内もしてくれるでしょう。視覚を含めた障がい者に対するナビゲートサービスが切望されています。

5.話し相手

囲碁や将棋などの対戦ゲームで培った能力は、人間の話し相手をする機能として使えます。既に、企業の受付や電話対応にも利用されています。今後は独居世帯が増えるので、そこでの見張りなどにも対応できるでしょう。

教育に関しても、学校という集団の場で学ぶ必要がなくなる?いじめなどのトラブルを考えるなら、家でスマホを利用した学習も可能です。2020年にはデジタル教科書が導入されます。個々の興味や能力に応じた勉強ができます。長所を伸ばすには最適です。

藤井四段とAIの対戦が気になります

事実上AI対プロの対局はなくなります。とはいえ、棋士の勉強には今後もAIが使われるでしょう。しかしファンとしては、将棋界の第一人者である羽生三冠との対局が見たいですね。また今注目の中学生、藤井四段(記事執筆時点で27連勝中!)なら勝ってくれる?期待は膨らみます。

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たくと
たくと
著者サイトたくとすく~る
生まれつき無関心な子供はいない! そう信じ、学習塾や講習会などで、 科学を楽しく解説しようと日々奮闘しています。 半世紀生きていますが、 気持ちは、今でも夢見る少年です。

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