ご褒美によるしつけ『これをすればこれをあげる』交換条件は良いか悪いか
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なかなか言う事を聞かない子どもに対し、交換条件を持ちかけて言う事を聞かせたという経験は、親なら多少はあるでしょう。

一言で交換条件と言っても、いろいろなものがあります。

  • しつけのために罰を与える交換条件
  • ご褒美を与えて言うことを聞かせる交換条件

ですがまだ小さな子どもに、しつけのつもりで罰を与える交換条件を提示しても、実はそれは全くしつけにはなっていません。

ただ、こどもを恐怖心で抑え込んでいるだけです。

親への恐怖心で子どもを抑え込んだ親子関係は、みるみるうちに親子の信頼は薄れますし、ただの上下関係を成り立たせているだけにすぎません。

今後、子どもがどういった大人に成長するのかも心配になります。

(参考:【絶対NG!】言う事を聞かない子どもに言ってはいけない言葉と重大な理由

では、ご褒美による交換条件のしつけはダメなのでしょうか。

ご褒美で釣る交換条件はアリか?ナシか?

「言う事を聞く代わりに、ご褒美をあげるから。」子どもに交換条件を提示するしつけは、賛否両論があるでしょう。

あなたは、どうお考えでしょうか?

交換条件のしつけはアリ!

『頑張って〇〇すれば、ご褒美をあげる。』といった交換条件は、私個人としてはアリだと考えています。

  • なかなか片づけをしようとしない子どもに「頑張って片づけたら、ご褒美にお菓子を買ってあげる。」と言う
  • 野菜が嫌いでいつも食べないから「今日野菜を食べられたら、明日おもちゃを買いに行こう。」と交換条件を出す
  • 「着替えを手伝って!」と泣いてぐずっている子どもに「もし1人で着替たら、ご褒美をあげるよ!」と交換条件を提案する

このようなご褒美による交換条件は、子どもに「頑張ったらご褒美をもらえる!」という意欲をかき立てる、プラスの要因になると考えらるからです。

つまり、ご褒美という目標を達成するために、嫌なことをガマンして頑張ろう!と、子どもが苦手なことでも努力する精神を養えるのではないでしょうか。

ただし、同じご褒美の交換条件であっても、あまり賛成できないパターンもあります。

これはナシ!の交換条件のしつけ

では、以下の2つの交換条件をご覧ください

  1. いつまでもダラダラとご飯を食べているから「ケーキを食べたくないの?あげないよ。」とまるで餌を与えるかのようなご褒美を交換条件にする。
  2. 買い物中スーパーの中を暴れ回って騒がしくするから「欲しいもの、もう一つ買ってあげるから静かにしなさい。」と、交換条件を出す。

1の交換条件の場合

ご飯を頑張って食べさせるために言ってはいるものの、お菓子やケーキなどの子どもの好物を交換条件に出すと、子どもはそれを食べたくてご飯を食べない恐れがあります。

すると、子どもの健康に関わってきますし、しつけどころか全くの逆効果ですね。

それよりも、頑張った結果与えられるご褒美を何にするかに着目していただきたいです。

こういった場合は、「〇〇をして一緒に遊ぼう。」という交換条件を出すのが最適です。

『頑張って食べたら、遊んでもらえるんだ!』という、子どものやる気を引き出します。

ですが、もしこれでうまく乗り切り続けたとしても、「忙しくて毎日そんなことできない。」という方もいらっしゃるでしょう。

ならば、たった5分・10分だけでもいいのです。かわいい我が子に時間を使ってあげてください。「今日は5分しか遊んであげられないけど、ごめんね。」と言えば、多くの場合、子どもは納得してくれるでしょう。

なお、この時決して「明日ね。」と先延ばしにしてはいけません。

先延ばししても約束を必ず守れる場合は、問題はないでしょう。

しかし、子どもが約束を守ったのに親が約束を守らなかった場合、子どもに示しがつきません。

それに、子どもは【明日】という未来の事まで考える経験はありません。

『ママはうそつきだ。』と感じてしまい、そのようなことが続けば親子の信頼関係にヒビが入りかねません。

どうしても無理な時は、「今日はどうしても無理なの。」と言い聞かせれば、子どもはきっとわかってくれるようになります。それもまた、しつけですね。

2の交換条件の場合はどうでしょうか?

時々なら大した影響もないでしょうが、2の交換条件はご褒美でもしつけでもなく、エサで釣る動物の調教のようですね。

子どもはお菓子を余分に買ってもらいたくて、もの欲しさから静かにする可能性が高いでしょう。ですが、とりあえずご褒美がもらえるまでガマンしておけば回避できる問題であると、間違った思考を植え付けてしまう原因になりかねません。

子どもは動物でもペットでもありません。もので釣って言う事を聞かせるのではなく、意欲を湧かせる交換条件を出す必要があります。

例えば、子どもはママが大好きなので、

「暴れると人にぶつかって迷惑になってしまうし、転んでイタイイタイなってしまうよ。ケガをするとママはすごく心配だから、お願い。後で、ぎゅうぅ!!ってだっこしてあげる。だから暴れないでママのそばにいてね。」

と、提案してみましょう。

案外だっこというご褒美だけでも、言う事を聞いたりする場合もあるでしょう。

親は常に、子どもへ愛情を伝える言葉を言い聞かせてください。

噛み癖を治す方法と全く同じことです。

(参考:怒っても何をしても治らない!子どもの人に対する噛み癖にはどう対処すべき?

なお、動物を餌付けするようなものだとは言いましたが、犬や猫のようなペットだって、エサを与えるだけで言う事を聞いているのではありません。愛情で接するから言う事を聞いているのだと考えられます。

だからどうしても困った場合は、もので釣っても構わないでしょう。

ただ、毎回同じ交換条件でしつけている場合、ご褒美をもらうために言う事を聞かず暴れるという行動に走ってしまいます。

人間は、悪いことを覚えるスピードがとてつもなく速い生き物です。

経験や知識のない子どもだと言って侮れません。子どもが悪知恵を働かせることなんて、いとも簡単にできるのです。

親の都合で交換条件を提案するしつけ

ご褒美によるしつけ『これをすればこれをあげる』交換条件は良いか悪いか

親が交換条件を出す理由は、親の勝手な都合という場合も多いですね。

  • 忙しいから静かにしておいて欲しい
  • 急いでいるからという自分の都合で「早くしなさい!」と言う
  • 汚されたら後の掃除が大変だから「ダメ!」と叱る

世間の体裁を気にする場合だってあるでしょう。

ですが、こういった親の都合を、経験の浅い子どもは知る由もありません。

そういう親であるあなた自身だって、子どもを持って初めて知ったこともあるはずです。それにあなたの親だって、何度も繰り返してあなたに教えていたはずです。

時には、あなたの親もあなたのせいで恥ずかしい思いをしたことでしょう。

それでも頑張ってあなたをしつけたのは、あなたに対する愛情ですよね。

もちろん、親自身の都合はあって当たり前です。でも、それだけで交換条件を出すのは、人間の利益のためにサーカスの動物にしていることと同じです。

我が子に餌付けのような交換条件を出しても、決してご褒美にはなりません。そして、それは全くしつけとは呼べません。

なぜなら、子どもをしつけするためには、愛情を持った交換条件・ご褒美が必要だからです。
それが【しつけ】なのです。

しつけを漢字で書くと【躾】で、身を美しくするという意味がもととなっています。

あなたの子どもの身を美しくあるためにするのがしつけです。あなたの都合で交換条件を出していうことを聞かせることは、しつけに値しないのです。

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