子どもを追い詰めてはいけない理由。逃げ場を与える怒り方の必要性
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人には必ず逃げ場所が必要です。

なぜなら、逃げ場がなく追い詰められると、他に自分を助ける手段がなくなってしまうからです。

あなたが子どもを叱る際にも、ほんの少しの逃げ場は必ず用意しておきましょう。逃げ場は非常に重要なのです。

逃げ場がなく追い詰められると・・・

子どもや大人が、逃げ場がないほどに心を追い詰められると、どうなるでしょうか?

例えば、肉食動物にあなたが追いかけられ、崖っぷちまで逃げてきたと仮定します。

あなたはどうしますか?選択肢はたった2つしかありません。

  • 肉食動物にこのまま食べられる
  • 生きている保証は無いが、一か八か崖から飛び降りる

追いつめられると他に逃げ場はないので、この2択に限られますね。

追い詰めると子どもは心を閉ざしてしまう

まず、一つ目の選択肢。食べられてしまうことはイヤですよね。この食べられるという選択肢は、子どもが親に怒られている状態に置き換えるなら、自分のすべての非を認めることです。

でも、それは逃げる手段にはなりません。

大人であっても、自分自身の非を完全に潔く認めるのは、そんなに簡単ではありません。

それでも子どもが非を認め、「ごめんなさい。」と言えば、多くの母親はこう言うでしょう。

  • 「何がごめんなさいなの!?」
  • 「何が悪いと思っているのか言ってごらんなさい。」
子どもが素直に謝っているのに、「ごめんなさいと言えば済むわけではない。」と、とことん追い詰め、完璧な答えを要求するのです。

ですが小さな子どもは、親に怒られている恐怖心が先にたっています。

そのため、言葉で追い詰められ続けると『とにかく、その場から逃げたい』『ママが怖い』という思いしかありません。

『何をどうしたのか?』ではなく、『ただ悪いことをしたんだ。』という現実だけは、理解しているでしょう。

しかしこれでは『何をどうしたからいけなかった。』と子どもが考える余裕はありません。

もちろん、子どもに親が怒ると怖いと思わせることは、少なからず必要です。

(関連:怒ると怖いママはダメな母親?優しい親でいなくてはいけない?

ただし、このように追い詰めたとしても子どもには何のプラスにもなりません。それどころか、どうせ謝ったって許してもらえないと感じ、親に心を閉ざしてしまうのです。

このような怒りのまま相手を追い詰める物言いをするのは、大人のケンカでもよくある話ですね。

特に男女関係では、女性が男性を責める場面が多く見られるでしょう。

逃げるためには、飛び降りるしか助かる方法はないように追い詰めているだけです。

【飛び降りる】→【諦める】=【心を閉ざす】

あまりにも追い詰めてしまうと、何を言ってもムダだと諦められて、相手は心を閉ざすのです。

追い詰められてしまうと諦める他に手立てがないのです。

追い詰めると自信が持てない人間になる

そして、小さな頃から子どもの心を追い詰める環境で育てると、心を閉ざすと同時に、常にオドオドして自信が持てない人間に成長してしまう恐れもあります。

  • 『怒られているのは、自分のせい』
  • 『自分はダメな人間だ』

子どもは、親に認められないのは自分が悪いのだと自己否定を続け、自己肯定感が低くなります。

『いつ・また親に怒られて追い詰められるかわからない』不安な気持ちで過ごす環境が、常に人の顔色をうかがわなければいけない緊張を作り出すのです。

さらには自分で判断したことが間違っているかもと、いつもビクビクし、他人の評価を気にする大人へ成長してしまう可能性も出てきます。

追い詰めると嘘をつく子どもになる

映画のワンシーンのようにだれかが助けに来てくれて、新しく逃げる手段が現れると万事OKです。

しかし、そういったラッキーはめったにありません。

大人であってもつい嘘をついてしまうように、大人に追い詰められた子どもも、逃げるための手段として【嘘】をつきます。

追い詰められ、自分を保身するために嘘をつく。追い詰められている現状を回避するための、精一杯の悪あがきです。

親がどんなに自分が想像する完璧な言葉を子どもの口から言わせたくても、子どもにそれは言えません。何十年生きている大人と・数年しか生きていない子どもに違いがあって当然ですね。

なのに、親がとことん子どもを追い詰めたらどうなるでしょうか。子どもは恐怖心が植え付けられて、意識せずとも嘘をついてしまう人間になるのです。

大人が口々に叱り追い詰める

いけないことをした時、その場にいる複数の大人が子どもを叱りつけるのも、子どもの心を追い詰めています。

例えば母親が怒った時に父親も一緒になって怒るのは、ただ子どもに逃げ場を与えず、追い詰めているだけです。あまりよろしくありません。

母親に叱られ、いてもたっても居られない気持ちになっているのに、父親が追い討ちをかけては子どもの心を萎縮させてしまうだけです。

逆も同様です。父親が怒っている時、母親も同じように怒ってはいけません。

両親がいっしょに怒ったら、子どもは威圧され追い詰められるだけ。
恐怖心を、インプットするだけになると危惧されます。

逃げ場はいつ作る?

ただし両親のどちらかが怒っている時に、口を挟んでかばってしまうのも、逆に良くありません。

なぜなら、子どもがいつでもだれかにかばってもらえると思い込み、常にどこかに逃げる性格になってしまうからです。

何がいけなかったのか子ども自身で考える力を養うためにも、両親のどちらかが怒っている時は、もう片方は少しでも口を挟んではいけません。

父親に怒られた場合、少し落ち着いてから、ぎゅっと抱きしめてあげながら、「お父さんはなぜ怒っていたのかな?」と怒った理由を説き、いけないことに対して謝るように優しく教えてあげてください。

私は、母子家庭で二人の子どもを育ててきたので、父親と母親の役目を行うことに大変苦労しました。

怒る・たしなめる、2つの役目を担うために、とにかく感情的にならないよう努めました。

ですが人間ですから、すべて完璧にこなすことはなかなかできず、大きく悩んだ時もありました。

悩みながらも、反省し・少し改善する。それを繰り返すことで、子どもにも多くのことを教えられ、一緒に成長してきたのです。

親が取った行動が後でどうなるのかを、どんな時でも冷静に順序立てて考えるくせを親がつけることが大切です。

後悔しない子育てをしたいものですね。

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追い詰めすぎると取り返しのつかないことにも・・・

子どもを追い詰めてはいけない理由。逃げ場を与える怒り方の必要性

子どもの心を追い詰めて育て続けると、子どもは心に深い傷やストレスをかかえます。それが子どもに取り返しのつかない最悪な状態にもたらす危険性があります。

  • 爪のかみ癖が治らず、人前に出せないような指になる
  • いつもビクつき、挙動不審になる
  • 言葉がスムーズに話せず、どもってしまう
  • 摂食障害を引き起こす

子どもが何かを嫌だと感じた時、「おなかが痛い。」と言うのは、決して仮病ではありません。

精神的なストレスが、腹痛として身体的影響を及ぼしたのです。

人間は、何が何でも自分を保身したい本能を持っています。

なので子どもにも逃げ場所を与え、心に余裕を持たせることが大変重要です。

その中で、子どもが自分で自分の非に気づくよう、どうやって導いてあげるのかが親の役目でもありますね。
追い詰めすぎると、子どものためと思って怒ったとしても、すべて逆効果となってしまうのです。
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