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だれもが偏差値という言葉を見聞きしたことがあるでしょう。
「日本は偏差値社会である!」
「自分の意思にかかわらず偏差値で志望校が決められる!」
出身校の偏差値で能力を判断されてしまいます。とはいえそうした状況はだれが作ったのでしょうか?

文部科学省を主体とした学校教育制度なのでしょうか?
しかし偏差値の意味を考えると、それを操っているのは進学塾です。本当に行きたい学校やかなえたい夢があるならば、塾の甘い誘いに乗ってはいけません。

そういう私は15歳の春、偏差値主体の指導に背いて農業高校へ進学し現在に至っています。お金持ちではないし有名人でもないので社会的に成功しているかは疑問です。しかし自分が目指してきた夢をかなえ、幸せな人生だと思っています。

偏差値は進学塾が作った指標です

そもそも偏差値とは、模試の平均点から受験者がどの程度離れているか?それを現す統計的な数値です。通常は75~25の範囲です。しかし極端に平均点が低いテストであれば、偏差値90などという結果もありえます。ただしそんなテストは、信頼性が疑われます。
参考「偏差値とは何か?20点台から一流大学の合格は可能なのか

偏差値は進学塾が指導のために作った指標です。学校は黙認していますが直接関与していません。自分の学校が低く評価されると憤慨するかもしれませんが、文句を言うこともできません。あくまでも模試を受けた子供達の成績と希望から生み出される数値だからです。

なお偏差値は合格を保証するものではありません。あくまでも目安です。逆に偏差値が足りず無謀であっても、合格する事例はあります。信じすぎてもいけませんが、無視するのもどうでしょうか?ちょっと気になる数値ではあります。

塾には補習塾と進学塾がある

学習塾は、大きく2つに分かれます。つまり補習塾進学塾です。

補習塾とは、日々学校で行われる正規の学習を補完するものです。定期試験対策や宿題を補助することもあります。決まったプログラムもありますが、生徒や保護者の要望に随時応えるパターンも増えています。

一方で進学塾は、名前の通り中学、高校、そして大学受験を目的として通う塾です。大学受験の場合には予備校と称されることもあります。原則として学校とは進度や学習内容が異なります。受験する学校のレベルや校風に応じた指導が行われます。

ちなみに高校生が通う際は、基本的に進学塾のみです。高校生の補習塾は事実上ありません。落第などよほどの事態以外では、補習に対するニーズがないからでしょう。そもそも落第も、よほどのことがない限り日本では起きないでしょう。

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偏差値を使うメリットは何か

偏差値は、必然性があったから作られた指標です。具体的なメリットを考えてみましょう。

1.妥当な指標であることは間違いない

やみくもに受験しても受からないでしょう。合格の目安が必要です。その際の妥当な指標として偏差値は使えます。事実上ほぼすべての受験生が関与しています。自分の現時点における位置がわかります。大学受験では全国から生徒が集まるので便利です。

明確な将来像が描けない人にも重宝します。つまり偏差値によって志望校を決められるからです。能力にあった学校へ行けば、似たような仲間と出会えます。昔のお見合いみたいに、同じような家柄を集めた方が、幸せになる確率は高いのでしょう。

2.モチベーションを高めるために使える

本来は模試の結果で一喜一憂すべきではありません。つまり毎回出題範囲が違うからです。浪人生以外なら、まだ学習していない範囲が出題されることもまれではありません。そういう意味では妥当な数値なのでしょうか。

しかし生徒のモチベーションを高める目的では使えます。あと〇ポイントで東大を狙える!逆に今の点では危ないよ!客観的な数値であるため、お互いに意識しあえます。共通認識になるので、指導しやすいのは事実です。

3.保護者は納得しやすい

保護者こそ賢くなるべきですが、あまりにも塾へ依存する親が多いようです。ある意味で学校が機能していません。学校での面談に際しても、塾は何と言っていますか?そんなお伺いを立てる先生もいるようです。実質的に受験の合否は、通う塾で決まります。

親自らが受験をへて来た人であれば、納得しやすいでしょう。お宅のお子さんの偏差値はこれです!ショックもありますが、自分もそれで人生を決められていれば信用できます。ただし親の時代と今では、学校の偏差値が違っています。その違いにがく然とする親も多いのです。

偏差値重視で弊害はないのか

進学塾が勝手に作った指標ではありますが、偏差値は統計的には信頼できる数値です。学校ごとに不満があるかもしれませんが、ほぼ妥当なレベルを示しています。とはいえ塾のツールには違いがありません。偏差値にこだわりすぎると、だれのための受験なのか?わからなくなってしまいます。

1.部活を理由にした学校選択は失笑される

生徒のためを思っていると解釈したいですが、進学塾では、部活を理由にした学校の選択は失笑されます。例えば野球をやりたいからこの学校へ行く!もちろんプロスポーツ選手になれる人は、ほんの一握りです。早いうちに幻想から覚めさせるべきなのでしょう。

とはいえ人間の能力は無限です。諦めた時点で勝利の女神に見放されます。そうした安易な指導は、教育的と言えるのでしょうか。東大を狙える子が、偏差値40のスポーツ強豪校を受験することは悪いことなのでしょうか。

2.偏差値を下げた受験は認められない

極端な言い方ですが、偏差値60の子が偏差値40の学校を志望校にしていると、塾の指導担当からとがめられます。もちろん老婆心からの助言と思いたいですが、本音を言えば、うちの塾からそんな低い学校へは行かせられない!塾の名前に傷がつく?

また学力別クラスを設定している進学塾であれば、上位クラスの子が下位クラスで狙う学校を志望すると?クラス間の不和が生まれるようです。職域を侵害される?大人同士の変な駆け引きがあるのも事実です。

3.先生のモチベーションが下がる

偏差値に主体を置いた塾からの指導に従わないと、先生からのアドバイスを得られなくなるかもしれません。塾の実績にならない生徒に時間を費やすことはできないからです。もちろんそこで塾の姿勢?ビジネス志向か、教育者なのか?明確に理解できます。

大手の進学塾で働く先生方は、偏差値が高かったのでしょう。だから偏差値に従わない生徒や親がいると、不思議でたまらないようです。結果的に生徒指導へのモチベーションが下がる?プロならばしっかりしてほしいですが、先生も人間です。

本当に行きたい学校があれば独学しよう

進学塾へ通えば入試に関する情報が得られます。受験テクニックも学べます。とはいえ余計なお世話?的な指導もあります。どちらを優先するかですが、本当に行きたい学校があれば独学しましょう。進学先は自分で決めるべきだからです。
参考「塾を続けるか迷ったら独学で成功する3つの心得を考えよう

塾側としては嫌がりますが、夏期や冬期などの特別講習だけ参加する、または模試だけ受ける、そうした塾の利用法もあります。後は市販の参考書でも十分対応できます。友達からの誘惑もないので、独学の方が勉強に集中できるかもしれません。

偏差値は必要悪かも

塾や学校の先生にとって偏差値を使った受験指導は楽です。客観的な数値であり説得力があるからです。そういう意味では必要悪なのでしょう。結果として妥当な学校へ進学できるからです。

とはいえ偏差値に頼りすぎるのも危険です。子供たちの中にある才能をつぶしてしまう可能性があるからです。平均的な人間を育てたいのか?一発勝負のリスクはありますがノーベル賞を狙える人材を育てるのか?20年後の日本が決まります。

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