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成功する人と失敗する人、どこに差があるんだと思いますか?
もちろん、成功だけする人も失敗だけする人もいませんし、ひとつしか理由がないわけでもありませんが、私がもっとも重視しているのは適切な自己評価。もう十年以上も前ですが、大学院での研究テーマとして掲げたのも「自己評価能力の育成」でした。
適切な自己評価のできない人、つまり、自分自身を過大評価したり、過小評価したりする人は、うまく自分自身を成長させることができません。
だから、失敗が多くなり、なかなか成長することができないのです。

人の脳には癖がある

最近だと、東京大学薬学部の池谷裕二教授の記事がわかりやすく、面白いですね。

能力の低い人ほど、自分を「過大評価」する | 読書 | 東洋経済オンライン

調査の結果、ユーモア理解度の順位の低い人ほど自己評価の高い傾向があることがわかりました。 成績下位25%以内の人は、平均して「上位40%程度にいる」と自分を過大評価したのです。一方、成績上位25%以内の人は「上位30%程度にいる」と過小評価していました。 …

なぜ能力の低い人ほど自分を「過大評価」するのか

文/池谷裕二(東京大学薬学部教授) 「自分は平均以上」と勘違い 先日電車に乗っていたら、隣に中学生くらいの女の子が座っていました。かわいい子だったので、手元のスマートフォンを操作している振りをしながら、横目でチラチラと見ていました。 すると、あろうことか、彼女は席を立ってしまいました。 …

この記事によると、人間の脳にはある種の「癖」があるのだそう。
わざとではなく、脳が無意識のうちに判断ミスを起こしてしまう「認知バイアス」があるというのです。
その癖を知っているか知らないかで、正しい判断ができるかどうかに影響が出るというのですね。
例として、1,000円のカレーと1,500円のカレーがあったら1,000円のカレーを選ぶ人が多いけれど、1,000円と1,500円と3,000円のカレーがあったら1,500円のカレーを選ぶ人が多いといった「おとり効果」を挙げています。
もともと広く人間にある「癖」はもちろん、自分固有の癖についても考えることも重要でしょう。
けれど、それに自分自身で気づくことはとてもむずかしい。
だからこそ、他者からの評価を受け入れて検討するというプロセスも重要なのですが、そこはひとまず置いておきましょう。

能力の低い人ほど「過大評価」している

また、先の記事では能力の低い人ほど、自分自身を過大評価する傾向があることも示唆しています。
「自分はできる!」と思っている人ほど、能力が低い。
これは、なんとなくわかりますよね。
だって、自分が「できる」と思っている人は、それ以上努力しようとは思わないでしょう。
もっとも、能力が低いから自分を客観的に評価できないのか、自分を客観的に評価できないから能力が低いのかは、「卵が先か鶏が先か」といったところですが、「自分ができる!」と思っている人は、それを疑った方が良いということが言えるでしょう。
ソクラテスの名言に「無知の知」がありますが、「自分自身が完全な知識を持たないということを知っている」ということが、優れた人間には必要なことなのです。

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悩みを抱えやすい人は「過小評価」傾向がみられる

では、自分を過小評価すれば良いかといえば、それは違います。
例えば、うつ傾向の人には自分を過小評価する人が多いことがわかっています。

うつ病・精神疾患の人に多い考え方2:マイナス思考(過小評価) :: 社会福祉士が教える こころの病気とのつきあいかた|yaplog!(ヤプログ!)byGMO

うつ病・双極性障害(躁うつ病)・統合失調症・摂食障害(過食症・拒食症・過食嘔吐)・自傷(リストカット・OD)・不登校の上手なおつきあい方法、精神疾患・精神障害の人への接し方、医療・福祉制度の活用方法、解説します☆

自分に厳しすぎる人は、うまくいってもうまくいった原因を考えず、「たまたまうまくいっただけ」だと考えてしまいます。
また、「どうせうまくいかない」と考えて、成功のための努力をしません。
これでは、自身の能力が高まるわけはないのです。

バランスの取れた自己評価能力を身につけよう

自身を高めるためには、自己評価能力の向上が欠かせません。
そのために重要なことは、

  1. 自己評価と客観的な評価との差異を検討する
  2. 結果(成功・失敗)との因果(過程・原因)を検討する

ことです。
客観的な評価には、他の人からの「他者評価」と、テストなどによる分析・数値評価とがあります。
他者からの適切な評価はいつも受けられるとは限りませんが、テストなら自分でも受けることができるでしょう。
また、常に「なぜ」を考えることで、自分の癖を知ることもできます。
自己評価能力を高め、自身の成長を促しましょう。

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