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5月12日の一部報道によると、燃費不正問題に揺れている三菱自動車は日産の傘下に入るとの事。この展開は「まさか」という声もあれば「初めから日産はこれを狙っていたんじゃないか」といった声もあるほど。
株を取得し、筆頭株主となる事で「三菱色」を薄くし、傘下に入れるとの事ですが、仮にこの話がまとまった場合、自動車業界にはどのような影響が出てくるのでしょうか。

イメージとしてはダイハツとトヨタでしょうか

ダイハツは会社としての登記上、トヨタの子会社という位置付けです。トヨタがダイハツの筆頭株主なので、異なるラインで生産はしているものの、立場的には「子会社」ですが、このような関係になると見られています。
決してすぐに「三菱自動車」という名前が消滅する訳ではないでしょう。工場や販売店がすぐに日産のものに変わるという事もないでしょう。ですが、立場的には「日産の下」になりますので、日産の意向がより強く反映させられるようになります。

現実的な観点から見てみると

現実的な観点から話をチェックすると、日産は独自に軽自動車を生産していませんので、三菱自動車を傘下に加えるという事で、NMKVの存在意義がなくなるでしょう。形式上残すかもしれませんが、これからは「軽自動車は三菱で」で良いのです。
日産から発売されいた「デイズ」は三菱、「ekワゴン」のOEMでしたが、今後はこのような形式にすれば良いだけです。また、普通自動車に関してですが、三菱はPHEVの開発を進めていましたので、この技術は将来的にかなり大きな武器になるはずです。
取得金額はおよそ2,000億円との事ですが、軽自動車とPHEV技術が手に入る事を考えると、かなり「お得な買い物」とも言えるでしょう。

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三菱の普通乗用車は…

三菱自動車がこれまでリリースしていた普通乗用車はどうなるのか。こちらに関しては次第にラインナップが減少していくでしょう。
そもそも、今回の不正問題が取り上げられる以前から三菱自動車は普通乗用車に関してはかなり車種整理をしてきました。SUVに力を入れていくと明言していたものの、言い換えればSUV以外パっとしていなかったがためです。
奇しくも日産はSUVのラインナップが多いです。わざわざ「三菱自動車」から出す理由はありません。これからは自動車をリリースするのではなく、下請けの生産会社になる可能性が高いでしょう。一般社会でのブランドを考えると「三菱」という名称はとても大きいのですが、自動車業界では残念ながら日産の方がブランドステータスが上です。デイズとekワゴンの売り上げ比率を見てもそれが分かるはずです。

当然、「このまま」ではないでしょう

当たり前の話ですが、三菱自動車は組織再編となっていくでしょう。今回の燃費不正問題の背景にあるのは、過度な燃費競争だけではなく、「ダメなら不正しちゃえば良い」という三菱の体質にあります。そもそも、三菱自動車はこれが初めてではないのです。
前回のリコール隠し以降も膿を出しきれていなかった三菱自動車ですが、今後は日産の傘下となり、「日産流」になるのです。そもそも日産そのものがフランス・ルノーの子会社です。大がかりなリストラと車種整理を断行したカルロス・ゴーン氏はまだまだ健在なのです。
「親会社が変わっただけで現場は何も変わらない」ではなく、「膿」を出すべく大ナタを振るわれる可能性の方が高いので、三菱自動車の社員は、この話は「まとまらないでもらいたい」と思っているでしょう。
日産傘下となれば、よほど優秀な人材ではない限り、立場の保証などないのです。ですので、「ぬるま湯」な今の体質の方が良いに決まっています。
その点で「自動車業界」の今後を考えれば、日産傘下に入った方がいろいろな意味で良いのかもしれませんね。

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