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5月10日、トヨタのカローラフィルダー、スバルのXVから、そして翌5月11日には日産のノートから特別仕様車が発売される事が発表されました。
特別仕様車そのものは決して珍しいものではありません。昔からよくあるものですが、それをリリースすることに一体どのような意味があるのか。いろいろな角度から検証してみるとしましょう。

迷っている人に対しての後押し

車はなかなか簡単に決意して購入出来るものではありません。安い買い物ではありませんので、購入する際にはいろいろな事を考えなければなりません。
即決出来る人もいれば、迷ったものの購入を見送る人もいます。実は特別仕様車は、購入を見送った層に対しての訴求効果があります。なぜなら特別仕様車はレギュラーの車よりも装備が豪華になっています。値段がレギュラーと同じまま据え置かれるケースもあれば、少々高くなる場合もあります。どちらにせよ装備の充実ぶりを考えたら、とてもお得だからです。
なので、レギュラーモデルでは「今回はパス」と思っていた人も、特別仕様車を見て「これなら購入しよう!」と心変わりするかもしれません。

存在感のアピール

自動車も商品です。売るためにはいろいろなアピールをしなければなりません。発売発表会等は自動車マスコミが駆けつけ、記事を書くなどしっかりと「アピール」してくれます。
ですが、一度発売されると、その後の広告展開が少々難しくなるのも事実です。次々と新車が発表されていく中で、自動車マスコミとしても既に発売され、何も動きがないような車の後追い記事というのはなかなか書けません。
そこで特別仕様車です。特別仕様車をリリースすればニュースバリューになり、結果的に「良い宣伝」になります。販売のテコ入れとして特別仕様車をリリースするのはそのためです。
ニュースになれば、その存在を多くの人が目にしますので、興味を持ってもらえるかもしれません。

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反応を見る目的も

自動車のモデルチェンジは決して義務ではありません。自動車メーカーそれぞれに戦略がありますので、人気モデルであればモデルチェンジは既定路線ですが、人気のないモデルの場合、生産終了とするケースもあります。
販売台数は毎月具体的な数字が公表されますので、メーカーとしても何が売れてて、何が売れていないのか分かります。
そこで特別仕様車です。リリースする事で購入の食いつきを見るのです。特別仕様車をリリースしたものの、あまり手応えがないような場合、もはや上がり目はないと考えるでしょう。結果、そこで生産終了を決定する可能性もあります。
一方で、それなりの手応えを感じたら、まだまだニーズがある、ということです。開発に力を入れようという気持ちにもなるのではないでしょうか。

「とりあえず」というアピール

売れなければ「生産終了」が待っているのが自動車ですが、一方で、売れていない自動車でもファンはいるものです。
そのような層に、「一応何かしら考えている」というアピールになるのも事実です。モデルチェンジもない、特別仕様車もない。これではまさに「生産終了のカウントダウンが始まった」と思うでしょう。
ですが、特別仕様車がリリースされれば「一応は気にかけてくれているのだな」と分かるでしょう。
モデルチェンジするほどのリソースは割けないものの、「とりあえず」というスタンスで出す事で、「一応やる気はあります」というアピールにもなります。

「これで最後」という意味合いも…

特別仕様車を出す事で、「モデルチェンジする体力も計画もありません。これで最後のリリースになります」という事実を暗に示しているケースもあります。
事実、特別仕様車を出してから何も動きがなく、生産終了となるモデルもあります。それまでファンだった方への「最後のご奉仕」といった所でしょうか。

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