スポンサーリンク

昨今はあまり見聞きすることもなくなりました。
とはいえ重曹は、かつて必ず各家庭にあったものです。
つまり重曹には様々な用途があったからです。
例えば洗浄剤としてのお掃除用途。
一方で熱すると炭酸ガスが発生するので、パンの製造に使われていました。
ではその重曹の製造方法は?
いったいどのようなものでしょうか。

重曹とは何か

そもそも重曹とは何でしょうか?
化学的には炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)です。
また重炭酸ソーダと呼ばれることもあります。
中学校理科の実験では必須の物質であり、公立高校の入試問題でも盛んに登場します。
見た目は白い結晶性粉末であり、熱すると?
気体である二酸化炭素(炭酸ガス:CO2)
液体である水(H2O)
そして個体である炭酸ナトリウム(Na2CO3)に分解されます。

天然重曹

健康志向やエコロジーなどの点から、自然食品に対するニーズが高まっています。
そのため市販されている重曹には、天然を謳う商品もあります。
天然とは言いますが、多少の加工、製造工程はあります。
例えばモンゴルのある地域から採掘されるトロナ鉱石は、炭酸ナトリウムと炭酸水素ナトリウムの結晶です。
二酸化炭素を加えて熱することにより、純粋な炭酸水素ナトリウムを分離できます。
これをパッケージしたものが、天然重曹としてお店に並びます。
なお製造工程で用いられる二酸化炭素は、石灰石(CaCO3)に炭素の塊であるコークスを混ぜ、1000度に加熱することで得られます。
すべてが天然産物なのでエコロジーということです。

工業的製造法

化学的に製造された重曹はアンモニア(NH3)が含まれているから危険?
そんな話もあるようです。
そこから天然重曹への期待があるのでしょう。
では工業的に製造される重曹とは?
実際にどのような製造工程を有するのでしょうか。
まず化学反応式を考えると、塩(NaCl)、水、アンモニア、そして二酸化炭素を加えることにより、塩化アンモニウム(NH4Cl)と炭酸水素ナトリウムが生成されます。
これがいわゆるソルベー法と呼ばれるものです。
理屈で考えると、アンモニアは別離されています。
しかし100%純粋な物質は作れません。
これが重曹もしくはベーキングパウダーとして製品化される際に、アンモニア臭が残る?
そう揶揄される所以のようです。
なお水酸化ナトリウム(NaOH)と二酸化炭素を反応させることによっても、炭酸水素ナトリウムを製造することができます。

製造工程は意外に単純

このように重曹の製造工程は意外と単純です。
中学理科の知識があれば理解できます。
とはいえこの方法を考え出した?
これが重要です。
いかに単純化するか?
これが製品化、普及への鍵なのです。

スポンサーリンク