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4月12日、FMWは都内で会見を行い、27日に行われる後楽園ホールにてFMW連合軍とUWF連合軍の全面対抗戦を発表。常日頃からプロレスを追っている人とすれば「ふーん」といったものかもしれませんが、久しぶりにプロレスの文字を見た人にとっては「は!?」と思ったのではないでしょうか。

FMWとUWF。言うなればプロレス業界における水と油です。その両者が対抗戦を行うのです。かつて新日本とUWFが全面対抗戦を行いましたが、イデオロギーという点ではその時とは比べものにならない程、まったく違う両者。このような形で仕掛けるのはさすが大仁田厚ではありますが、そもそもプロレス業界がどのような状態になっているのか、雑学がてら、大まかにお話しましょう。

格闘技が去った後…

プロレスの一大転機とも言えるのはやはり総合格闘技ブームです。それまで「プロレスこそ最強」を掲げていたプロレス業界にとって総合格闘技はそれまでの言葉が正しいのかを試される場所となってしまいました。また、興業的にもプロレスラーが出た方が話題になる事もあり、プロレスラーが相次いで出場したものの、成績に関しては大惨敗。

総合格闘技に対して「あれは道場でやるレベル」と豪語していたプロレスラーもいたのですが、気が付けば「プロレスラーは強くない」という風潮となりました。そしていつしか、「総合格闘技とプロレスは別物」という区分けが出来てしまい、プロレスが「最強」を名乗る事もなくなると共に、総合格闘技は大ブーム。いつしか、プロレスは隅に追いやられる存在となってしまっていました…

総合格闘技ブームの終焉

プロレスラーの惨敗続きでプロレスは「最強」を名乗る事を許されなくなりました。見ているファンとしても「あんなぼろ負け続きだし」という気持ちから、プロレスの熱は一気に冷めてしまいました。

ですがここで転機が訪れます。なんと、総合格闘技ブームが終焉。テレビ局が総合格闘技から手を引くと、それまでのスタイルを維持する事が出来なくなり、やがては競合だったアメリカの団体に買収されてしまいました。買収と言えば聞こえは良いのですが、買収したものの日本では興業は打ちませんでしたので、事実上「選手の買取」でしかなかったのです。

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強さを求める場所がなくなったおかげで…

総合格闘技ブームは、まるで台風のように去っていきました。すると、プロレスラーにとっては「追い風」になりました。
強さを測られる場所がなくなっただけではなく、興業のライバルまで去っていったのです。

更に、新日本プロレスが新進気鋭の「ブシロード」に買収されると、ブシロードはプロレスを「現代流」のコンテンツへと変革。レスラーに対してSNSを行わせるなど、これまでとは異なるアプローチを行う事で、プロレスそのものの人気も復権していく事になりました。

一方で…

一方で、新日本プロレス以外は地盤沈下状態となっていますので、かつてでは考えられないような組み合わせが行われているのです。FMWとUWFの対抗戦も、かつての状態しか知らない人にとっては「!?」と思うかもしれません。

ですが現在のプロレス業界はまさに「なんでもあり」です。かつてでは「有り得ないだろう」と思うようなシチュエーションも当たり前のように行われていますので、「FMWとUWF」と聞くとびっくりする人の方が多いとは思いますが、プロレス業界の現状を考えると、特におかしい程ではありません。

大仁田厚とUWFの面々が同じリングに上がるのは、25年前には想像する事も出来なかったでしょうが、そのような事が多々起こるのもプロレス業界なのです。

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