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2016年5月23日に、厚生労働省が人口動態統計を発表しました。
そこから見えてきたのは、出生率が1.46に上昇したことです。
日本経済新聞は、5月24日の1面、3面、5面、31面に
詳しい解説記事を掲載しています。
経済的にも、日本の将来を占う重要なことなのでしょう。
ではこの数値から見える特徴と課題を探ってみましょう。

出生率とは

今回公表された数値は、合計特殊出生率と呼ばれるものです。
1人の女性が生涯に産むと推定される子供の数を表します。
基本的に女性の出産可能な年齢を15~49歳と想定しています。
年間の総出生数を、その年齢にある女性の数で割り算します。
言い換えると、女性が一生の間に1.46人の子供を産む!
現実的に考えると、2人の女性がいた場合、
どちらかが1人産んで、もう一方の女性は2人産む!
そういうイメージをするとよいのでしょうね。
日本は先進国でも低レベルで推移しています。
理論的には2.07を超えないと、人口は減る傾向を示します。

統計から見える特徴は何か

人口、そして出生数自体は減少傾向を示しています。
とはいえ出生率が上昇したことは素直に嬉しいですね。
では今回の統計から見える特徴は何でしょうか。

1. 30歳以上で数値が上がっています

最近の傾向でもありますが、30歳以上での出産が増えています。
そもそも女性の平均初婚年齢は、29.4歳です。
もちろん、授かり婚などもあるでしょうが、
結婚してから出産というパターンであれば、
必然的に子供は30歳を過ぎてからですね。
女性の社会進出、高学歴化?様々言い訳はありますが、
経済的にも若い女性の一人住まいが可能になった?
男女問わず、結婚の必要性が問われているようです。

2.団塊ジュニアが頑張っています

統計的には49歳までを出産可能年齢としています。
もちろん昭和の時代も、
高齢で子供を産む子だくさんがいました。
兄弟の年齢差が20歳もある?珍しくなかったですね。
一方で昨今は医療技術が進歩しています。
いわゆる高齢出産も可能になっています。
出産をあきらめない女性、夫婦が増えていますね。
そもそも団塊ジュニアが40歳代前半です。
この年代の出生数が前年の6%増!
やっぱり団塊の世代はパワーがあるようです。

3.女性の数は減っている

出生数が増えた背景には、女性の数が減っている?
子供の数である分子の減少以上に
母親の数である分母の減少が大きい!
そんな要因があるようです。
計算上は、1人当たりの出生数が増えますから。
出生数自体は、1975年以降、減少し続けています。
つまり40歳以下の人口は減っているのです。
今後もこのような状況は続くと言えるでしょう。

4.首都圏では増えている

出生率が高いベストスリーは、沖縄、島根、宮崎です。
一方でワーストスリーは、東京、京都、北海道です。
東京の出生率は1.17人ですが、4年連続で上昇しています。
神奈川、千葉、埼玉などの首都圏でも、傾向は同じです。
これの意味するところは何か?
出産年齢にある若い女性が都会に集まっている!
だからこそ、保育園不足の問題が発生するのです。
地方へ行けば?保育園は余っている?
このようなアンバランスをどうするかが、今後の課題です。
やはり子育ての環境をどのように整えるか?
出生数に大きく影響するのでしょうね。

5.女性の中で二極化している

首都圏における出生率を見る限りでは、ほぼひとりっ子です。
とはいえ進学塾などで尋ねてみると、案外3人兄弟も多いですね。
ちょっと不思議な現象です。
これは、言い換えると、産む女性は産んでいるけど
産まない女性は産まない!
未婚も多いのでしょう。
さらに進学塾に通えるような豊かな家庭は?子供の数が多い。
どっちが原因で結果かはわかりませんが、
女性の中で二極化が進んでいることは確かなようです。
生涯独身の女性も、1割程度いるようですから。

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1.8には到底及びません

現在の政権は、希望出生率1.8を掲げています。
目標を企てることは重要ですが、現実味はありませんね。
強制的に産ませるわけにもいきません。
多様化した社会とはいえ、二極化をどうするか。
それこそが、数値からは見えにくい課題のようです。

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