スポンサーリンク

ブラジルと燃えるライバル心

2016年6月12日、コパ・アメリカ・センテナリオ(南米選手権)で、ブラジルが29年ぶりにグループリーグで敗退したニュースを、お隣アルゼンチンでは、鬼の首を取ったように喜んでいる。

私の住んでいる南米アルゼンチンは、南米大陸の中でも、2番目に大きな国で、1番大きな国であるブラジルの下に位置している。

「アルゼンチンと、ブラジルの違いは?」と訪ねられても、「アルゼンチンと言えばタンゴ!ブラジルと言えばサンバ!」というくらいは知っていても、違いとなると少し難しいアルゼンチンとブラジル。

今回は、筆者も在住している、アルゼンチン流・サッカー観戦について紹介しよう。

1.サッカーライバル意識は最強の二国

ブラジルとアルゼンチン、サッカーでならどっちが強いのかというのは、とても難しい質問だ。

ブラジルと言えば、2014年にワールドカップがブラジル行われた際には、エースのネイマールが負傷してから、ドイツに7-1で敗れるなど、酷い結果を残したものの、過去のワールドカップの優勝回数は、世界最多の5回を記録している。

またアルゼンチンは、2014年のワールドカップで2位まで勝ち抜いたように、確実に勝てる相手との試合を取りこぼさないチームワークだけでなく、マラドーナやメッシなど、世界で活躍する超天才プレーヤーの出身国でもあるのだ。

ただ、この二国、サッカーという点では、おそらくどこの国よりも相手を意識しており、アルゼンチン人の多くは、ワールドカップやコパ・アメリカともなると、必ずと言っていいほど、ブラジル戦をチェックしている。

また、自国の代表チームが敗退した場合には、すぐにアンチブラジルに成り代わり、どうかブラジルがアルゼンチンより勝ち進まないよう、心の底から祈っているのである。

2.仕事よりもサッカーが大事?

そして、この二国に共通するのが、「仕事よりもサッカー」という、日本人にとっては、ショッキングな考え方なのである。

特に、ワールドカップの時期には、町の中心地、スポーツジム、ショッピングモールなど、様々な所に巨大なスクリーンが設置され、試合の時間には、ほとんど仕事をしたがらないばかりか、スクリーン以外の場所は静まり返っているのだ。

実際に、2014年のワールドカップの時にも、アルゼンチン人の多くは、試合に間に合うように仕事を早く切り上げるか、試合の時間だけ特別に社員は試合を見て良いという会社が多くあった。

一方ブラジルも、「今日は、ブラジル戦があるからお休みです」と、なんと試合の時間だけでなく、丸1日祝日扱いになっている日まであったのだ。

サッカーファンとしては、「サッカーに理解があって羨ましい!」と思う人も居るのだけど、試合中には、気軽に店に入って物を注文するのも店員が嫌がるので、サッカーファンではない人にとっては、まったく迷惑な話であるのは確かだろう…。

3.応援の仕方も日本とは違う!?

ワールドカップの時期になると、日本でも溢れかえる日本代表サポーター。
青いユニフォームを身にまとい、メガホンを叩きながら「頑張れ日本!」などと声を合わせながら、試合を観戦する。

しかし、アルゼンチン人サポーターは違う。

ユニフォームとメガホンまでは同じでも、気持ち的には自分もプレーをしているような気分になっているので、「頑張れ!」という言葉よりも、「そこは右だ!後ろに控えているぞ!」というように、応援の仕方も、すごく具体的なのである。(笑)

しかも、試合の1秒すら見逃したくないので、試合中は選手についてコメントをするくらいで、基本的には黙っている
いつもはいい加減な人々が、今までこんな目をした事があったか?と思わせるほど、真剣に試合を見つめ、ゴールが入った時だけ家の外に聞こえるほど大きな声で「ゴール!!!」と誰もが叫ぶのだ。

日本とは正反対のアルゼンチンでは、ブラジル敗退のニュースを受けて、いつも通り、ブラジルを笑いながらこき下ろし、逆に、ブラジルではアルゼンチンの少しでも早い敗退を祈っているのだろう。

この二国のライバル心は、いつまでも変わらない。

スポンサーリンク