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6月23日の国民投票にてEU離脱が決まったイギリスですが、その「余波」は日本経済にまで及んでいます。離脱決定以降、円高が進行し、株価も乱高下。6月28日の午前には日経平均が前日比で300円もの株安を記録するなど、とにかくまだまだ混乱が収まらないどころか、イギリスでは投票のやり直しを求める署名が370万票集まっただとか、離脱が決まってから「EUとは」で検索するイギリス人が多いとか、あるいは離脱派が掲げていた主張が実は「空手形だった」など、まだまだ混乱状態にあります。

いろいろ大変だなとは思いますが、そもそもなぜイギリスのこのような状況で日本の株式市場に影響が出るのか。

円への信用度の高さが皮肉にも…

世界には様々な通貨があります。EUであれば各国共通でユーロという通貨を使っていましたし、アメリカであればドル、日本であれば円。他にも世界には様々な通貨がありますが、これらの通貨は毎日のように取引されています。経済情勢に何らかの変化が出れば、投資している人間はより利益が出ると思う物を買ったり、あるいは今回のような情勢不安であれば保険になるような通貨を選びます。日本の円はまさに保険としてよく買われるのです。日本経済はいろいろと言われていますが、世界的に見ればまだまだ安定しています。

そのため、世界で何か起きたら「とりあえず円を購入しておこう」になるのです。例えばですが、経済が破たんした時、その国の通貨は文字通り「紙切れ」「ゴミくず」になってしまいますが、「日本は大丈夫だろう」と信頼されているからこそ、緊急時には円が買われるのです。

円が買われるからこそ…

信頼されているのは決して悪い事ではありませんが、円が買われれば円の需要が増えますので、円高になります。円高になると、輸出は為替レートのおかげで利益が減ります。なので輸出基調の銘柄の株価は利益の減少を予想され、売りが増えれば供給の方が上回ります。その結果、株価が下がるのです。日本は自動車や重工業など、輸出に力を入れている企業はとても多いです。特に我が国の基幹産業と言っても過言ではない自動車産業は輸出メインです。

自動車産業が何か悪い事をした訳ではなくとも、為替レートのおかげで減収が見込まれるようになるので、投資家は株を売る…。このため、株価が下がるのです。「風が吹けば桶屋が儲かる」という言葉もありますが、先の原理のおかげで「世界経済が不安になると日本の輸出企業は損失を被る」の結果、多くを占めている輸出企業のおかげで日経平均が下がるのです。

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