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いよいよ来週末にはリオ五輪が開幕!暑さも熱さもピークに達する事間違いないでしょう。
ところで、そんなブラジルを中心としたラテンアメリカでは日本のカップラーメンが大人気だという事は以前、ワールドカップの決め手はマルちゃん作戦!?という記事でご紹介しましたが、それとは別にもう一つ今、もはや南米各国の国民食にもなりつつある日本食があるという事をご存じでしょうか?

それはズバリ『寿司』、それも、『手巻き寿司』!

ブラジルでは、国内最大の都市であるサンパウロを中心に、各地で耳にする『TEMAKI』!今や『テマケリア』のない町は、完全なるローカル地区であると言っても過言ではないでしょう。

『テマケリア』とは?

というのも、この『テマケリア』というのは、手巻き寿司を食べさせるファーストフード店の総称で、「サーモン巻き」や「エビフライ巻き」など、カウンター越しに立ってメニューを選び、「これ!」と注文すれば、それが数分で出て来るという、正しく日本のハンバーガーショップさながらの飲食店!!レジャー施設やショッピングモール内のフードコートでも『寿司スタンド』として容易に進出出来るものなのです。これがなければカントリーと言われても致し方のないところでしょう。
因みに、「リア」とは、ブラジルの公用語であるポルトガル語で「店」という意味ですから、『テマケリア』とは読んで字のごとく、「手巻き屋さん」という事になります。

海外の日本料理店事情

戦前から多くの日本人が移住した南米では、今でも至るところに日系人はいて、日本食文化が根付いていると言っても過言ではないでしょう。
しかし、もはや二世・三世の時代となり、日本の風景をただの一度も見た事がない!日本で日本食を食べた事などない!!そんな料理人たちが和食を作り、商売として提供しているのです。それでもまだ、僅かでもヤマト魂の血の流れる人たちが和食を作るのなら許されますが、海外の日本料理店の3分の2以上が、純粋なる中国人や韓国人の調理する店だというのですから困ったものでしょう。

日本人は修行するのが当たり前

無論、そんな事を言ったら、日本のフランス料理店やイタリア料理店、そして中華料理店はどうなるのかと言われるかも知れません。
しかし、少なくとも日本人の場合、そうした異国料理を提供するなら提供するで、留学したり、先輩シェフに弟子入りしたり、専門学校に通ったりと、それなりの年月を掛け、プロとしての技能と知識を身に付けるのが一般的!!当然、和食だって、決して例外ではありません。
それどころか、和食は西洋料理以上に奥深く、独り立ちするには、何年・何十年と掛かるとされています。

外国人は修行しないのが当たり前

ところが、海外の日本料理店の料理人は、そうした勉強も修行も一切せず、ある日突然雇われたが運の尽きならぬ運の付き!!早速花板なんていう事も珍しくはないのです。
また、手頃な空き家を見付けたのをきっっかけに、思い付きのように、寿司屋や天ぷら屋を始める人も後を絶ちません。
そう、日本料理は修業などしなくても作れるものとされ、修行しないのが当たり前になっているというから大変です。そして、その裏側には、現地での権力や組織力の弱い日本料理の世界でなら何をしても通る、という現実がなきにしもあらずなのです。

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本物の日本料理は高級品

勿論、ブラジルにだって、一流の日本料理店は多数存在します。移民として渡った人々の中には、腕のいい料理人もいた訳で、昔は、そんな職人気質の頑固な板前が美味しい和食を提供する店も少なくありませんでした。そして、その子どもや、あるいは、弟子たちが、今もその味と伝統をしっかりと受け継いでいます。

選ばれた者だけがなれる一流の料理人の世界

ただし、そういう老舗には、誰でもが入門出来るという訳ではありません。
そこで、立派な和食料理人になるためには、日本に留学するか、現地の専門学校に通うしかなく、多額の費用が掛かるのです。それこそ、選ばれた者だけに与えられる特権と言って間違いないでしょう。
結果、人材も腕前も希少価値となり、自然と高級料理店になってしまうという現実は否めませんでした。

発想の転換が生み出した新たな人気ビジネス

という事で、これまでからも、和食に困る事はないと言われていたブラジルですが、それでも、まともな日本料理を食べようと思えば、1人1万円は要るなんていう噂もあったくらい!正しく真の日本食は高級料理であったと言って過言ではありません。

手巻き寿司なら誰でも作れる

ところがところが、海苔に酢飯を載せ、真ん中に具材を入れて巻くだけの手巻き寿司は、ちょいと練習すれば、誰でも簡単に作れます。その具材も、にぎり寿司のように、魚を丁寧にスライスする必要がありません。さらに、高価な魚介類だけでなく、野菜や果実でボリュームアップする事が出来ます。
実際、こうしたメリットがあるからこそ、日本でも家族や友人たちとわいわい手巻き寿司パーティーというのが開かれるのです。
それこそ、先の問題の困った和食屋さんたちを、それなりの価値ある和食屋さんに仕立てるのには絶好の策であると言えるでしょう。正に発想の転換が生み出した新ビジネスです。

ファーストフードでなら問題なし!

それも、高値で売れば問題になりますが、ファーストフードとして安価に販売すれば、文句は言われません。そして、先のような職人や材料コストを大幅に抑えられる手巻き寿司専門店では、それが十分可能になるという事なのです。
実際、世界初のテマケリアは、ブラジル国内の某フランチャイズが、イベント会場への出店を受けた寿司バーの準備が整わず、やむを得ず手巻き寿司オンリーで強攻したのが始まりだったと言います。なんと、にぎり寿司やちらし寿司とは異なり、箸を使わず食べられる手巻き寿司は、ハンバーガーやタコスよりも人気となり、たちまち爆発的ヒット商品となったのでした。

これがテマケリアのTEMAKI

という事で、今やブラジル国内だけでも1000軒を超えるテマケリアがあり、1日1,000万円も売り上げる店まで出て来ているというから驚きです。そして、欧米にも続々新店舗がオープンし、世界各地に猛威を振るっているのです。

主役はサーモン

そんなテマケリアにはもう一つ、大きなメリットがあります。
それは、ハンバーガーやホットドック、サンドイッチ、ピザなどと同じく、ベースになる材料と形はそのままに、中身の具材だけアレンジする事により、個性的なメニューをあれこれリリース出来るという事!
ハンバーガーの主役がハンバーグ、ホットドッグの主役がソーセージであるように、ブラジル風手巻き寿司の主役はサーモンで、細切りにしてキュウリやスライスしたタマネギと一緒に巻いたオーソドックスのものから、たたき身にしたネギトロならぬネギサーモン、あるいは、チーズやアボカドとのコラボも現地では定番中の定番だと言います。

驚きのブラジル風手巻き寿司

確かに日本でも昨今、カリフォルニアロールに始まったアボカドとチーズの入ったサラダ感覚で食べられる洋風巻き寿司は、随分浸透して来ました。エビフライやとんかつと言った揚げ物の入った巻き寿司も、しばしば見かけます。
ところが、そこは大胆な南米人、彼らの発想はとどまるところを知りません。なんと、サーモンとチーズの入った手巻き寿司に衣を付け、丸ごと油で揚げるという寿司の天ぷら『ホットロール』なるものまで登場し、驚きの絶品グルメとなっているのです。
この事からも分かるように、テマケリアで提供される手巻き寿司はボリュームも重要で、少なくとも、1人1本か2本食べて1,000円程度!それで満腹にならなければなりません。この点も、日本のハンバーガーショップと同じであると言えるでしょう。故に、このテマケリアの存在と価値を知っていれば、日本人の南米旅行も10倍楽しくお得になるはず!!
特にオリンピックを観戦に行かれる方には是非、本場?のTEMAKIを味わって来て頂きたいと願わずにはいられませんね。

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