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食中毒と聞けば夏をイメージしますが、冬でも油断禁物です。実際にいくつかの事件が新聞の片隅で報じられています。そこで冬だからこそ気を付けたい食中毒についてまとめてみましょう。今や定番となってしまった、あれやあれですよ。

冬に起きる食中毒の特徴

食中毒と聞けば、サルモネラや腸炎ビブリオなどの細菌類が原因と考えます。故に加熱殺菌すれば大丈夫!思いがちです。特に冬の料理は煮込むことが多いので安心します。もちろん細菌性の食中毒は夏に多発し、梅雨時の6月がピークとなります。

ただし食中毒の総件数で比べると、意外にも冬、1月がピークになります。その件数は6月の1.5倍に達します。ただし大半はノロを含めたウイルス性食中毒です。ウイルスは細菌とは違った生き物です。別の対処法が求められるようです。

なおウイルスに関しては、下記をご参照ください。
この冬に気を付けたいウイルス病とその予防法!5つずつ紹介

冬に気を付けたい食中毒

冬だからこそ油断してはいけないような食中毒もあります。クリスマスやお正月などのイベントもあるので特に注意したいですね。

1.集団感染が怖いノロウイルス

今では季節の風物詩ともなりかけているのがノロウイルスです。冬になると、ノロウイルスに気を付けよう!そうしたキャンペーンが至る所で行われます。特に抵抗力の弱い人が集まる病院、高齢者施設、学校などは要注意です。

かつては冬の風邪とも思われていましたが、明確にウイルスの存在が確かめられています。基本は牡蠣などの魚介類から感染します。だから食中毒に分類されます。ただしノロウイルスの場合は、二次感染こそが危険なのです。

集団感染するほとんどは、患者の汚物から飛散するウイルスによるものです。ノロウイルスはインフルエンザウイルスとは違います。アルコール消毒では効果がなく、塩素系消毒薬だけが有効です。

根本的な対策は、食中毒予防三原則である、持ち込まない、増やさない、やっつける!ノロウイルスは熱に弱いので、冬であっても生ものは控えましょう。それだけでも十分な予防対策になります。

2.肉類からうつりやすいのが病原性大腸菌

2016年10月、ちょっと騒動になっているのが病原性大腸菌O157です。かつてカイワレ大根から集団食中毒事件が発生して一躍有名となりました。今回の事件は、冷凍メンチカツのようです。こちらは油断しやすい食品です。

技術が発達したので、最近では加熱しなくても解凍でき、そのまま食べられる冷凍食品が登場しています。お弁当などに重宝されています。とはいえ必ず説明書を読みましょう。「そうざい半製品」と記載されていれば、加熱調理が必要です。

もちろんメンチカツですから、油で揚げるでしょう。ここでも油断の入り込む隙があります。つまり油の温度が高くても、カツの中心温度はどうなのか?素人では測ることができません。時間だけで何となく揚げていませんか。

なお時間をかけすぎると表面が焦げてしまいますね。また冷凍食品のカツは破裂することも稀ではありません。しかし食中毒と比べたら?調理の腕を上げるか、我慢しましょう。

ちなみに多くの人は忘れているでしょうが、生肉を使ったユッケから病原性大腸菌O111による食中毒事件が2011年4月に起きています。当然ですが生魚を含めた生ものは十分に注意しましょう。生レバーの提供は、法的に禁止されています。

3.カレーで食中毒になるウェルシュ菌

カレーやシチューは冬の定番かもしれません。特にカレーは、十分煮込むし辛いスパイスが効いているから病原菌は死ぬだろう!安易な思い込みがあるようです。

とはいえカレーは粘度が高いですね。すると奥まで十分に熱が届かないことが多々あります。中でもウェルシュ菌は、100℃で1時間加熱しても死にません。そのため加熱時には、じっくりとかき混ぜましょう。大きな芋なども注意です。

なおカレーによる食中毒は意外に多く起きているようです。ただし通常は医療機関へ行くほどの重症化しません。つまり、聞いてみれば、よくあるね!でも新聞やテレビでは報道されない!これもカレーで油断する理由のようです。

注意したいのは、翌日に食べる場合です。もちろんどんな食事も食べきることが基本ですが、翌日のカレーは美味しいものです。冷えたまま食べたい!そうしたマニアもいるとか。しかし時間が経つほど菌は繁殖します。

夕飯で食べたカレーは、その後徐々に冷えていきます。高熱で生き残ったウェルシュ菌にとって、逆に住みよい環境になります。夜の間に一気に増殖することが稀ではありません。したがって短時間であっても、必ず冷蔵庫で保管しましょう。

4.一年中危険な寄生虫

保健所などへの報告に基づく食中毒の統計を見ていると、数として多くはありませんが、季節を問わず発生しているのが、寄生虫系が原因になるタイプです。例えばアニサキスがあります。

国立感染症研究所の推計によれば、アニサキスによる食中毒は年間7000件以上発生しているとか。あまりニュースにならないので他人事だと考えていることが多いようです。こちらはサケ、タラ、サバ、イカなどに寄生しています。

基本的に自然治癒することはありません。つまり寄生虫が胃壁に食いつきます。外科的に除去しない限り、いなくなることはありません。そのためこの世の終わり!とも思えるような猛烈な腹痛が起きます。

もちろん加熱処理が最大の防御法です。60℃で1分、もしくは70℃なら瞬殺です。逆に-20℃で24時間置けば感染能力を失います。刺身を食べる場合には気を付けましょう。特に魚の内臓系は要注意です。

5.突然起きやすい食物アレルギー

食中毒の概念からは少し外れるかもしれませんが、食物アレルギーも気を付けたい問題です。小麦や卵など事前にわかっているケースもあるでしょう。最近は特に増えているようです。とはいえ突然発症することもあります。

今まで好きだった食べ物に対して急にアレルギー反応が起きることもあります。例えば冬は鍋物が増えるかもしれませんが、魚介類系はアレルギーが起きやすいようです。またアトピー体質の人は症状が悪化することもあるようです。

一方今までなんとなくおかしく感じていた?それが体調不良時、一気に悪化した!冬は体温が下がりやすく免疫力も低下しがちです。どか食いや暴飲暴食を防ぎましょう。花粉症も近づいているので、一度アレルギーチェックをしておきましょう。

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アスピリン中毒にも注意しましょう

口から入る中毒症状には、アスピリン中毒もあります。こちらも医薬品であるが故の油断があります。もちろん使用上の注意に従って正しく服用している限りにおいて問題が発生することはほぼありません。

ただし頭痛薬も毎日のように服用していると、徐々に効果が出にくくなります。そのため回数や用量を増やしてしまいがちです。とはいえその頭痛は、薬の副作用かもしれません。一度止めてみることをおすすめします。

中でも子供の熱を下げるため!与えすぎると危険です。最近ではインフルエンザ脳症との関連性も疑われています。素人判断的な投与は控えましょう。食中毒は間違った知識や勘違いから発症するケースが稀ではありません。

こうした薬による「食中毒」も少なからず報告されています。依存症を招くリスクもあるので気を付けましょう。

食中毒予防三原則を徹底しましょう

食中毒予防三原則は、持ち込まない、増やさない、やっつける、です。つまり新鮮な食材を購入し、低温で保存し、食べる前には十分加熱する!これで多くの食中毒は防げます。そして帰宅時や食べる前の手洗いを励行しましょう。

とはいえそれだけでも対処できない食中毒もあります。言い換えれば油断しないことです。忘年会や新年会などもあり浮かれやすい季節ではありますが、まずは冷静な行動をとりましょう。

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