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11月30日、私の地元である岩手のお話、遠野物語。ストーリーのご当地である岩手県で公演されるということで、観劇してきました。今回の事前情報はあらすじチェックのみ。地元の話であるとことや、どのように物語が紡がれるのか、ホラーなのかちがうのか等々、事前情報があまりないことも手伝って、色んな期待でワクワクしながら行ってきました。

遠野物語ってなに?

遠野物語とは、兵庫県出身の民俗学者・柳田國男が遠野地方に伝わる伝承や逸話を記した書物であり、いわゆる小説ではありません。同じく民俗学者であり作家で、日本のグリムと称された佐々木喜善が語った、神や妖怪などの奇ッ怪な話をまとめたものです。

佐々木が語ったその話は、想像でも妄想でもなく、地域に根付く信仰と言い伝えです。山の神や河童、座敷童の話。はたまた、不思議な話や恐ろしい話。言い伝えと言いながらも、物語の登場人物は匿名ではない人物が混ざっており、佐々木の周辺を中心に聞いた話、語られた話が多く記されています。

怪談話ではなく、真実として言い伝えられる、不思議な話。小さいころに祖母から聞かされた、家に出る蛇は神様の使いなんだよ、なんて話、みなさんにも覚えがあるのではないでしょうか。今でこそ、おとぎ話だ、迷信だと言われるような昔話。そんな人から人へと伝えられた話が詰まっているのが、遠野物語です。

舞台で語られた遠野物語、気になるキャストは?

脚本・演出は奇ッ怪シリーズを手掛ける前川知大、出演するキャストは以下の皆さんです。

仲村トオル
瀬戸康史

山内圭哉

池谷のぶえ
安井順平
浜田信也
安藤輪子
石山蓮華

銀粉蝶

豪華俳優陣が語る遠野物語・奇ッ怪とはどのような舞台なのか。キャストが登場人物をどのように演じるのか。
特に、瀬戸さんはミュージカル、テニスの王子様で観ていた頃のイメージが強かったので、とても楽しみでした。

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舞台は日本、でも現代ではなく…?

ここではあらすじを紹介します。

物語の舞台は、私たちの知っている今の日本とは少し違う架空の日本。そこは全国が標準化され、その標準から逸れるものは違法とされる世界。訛りのある方言を喋ることや記すことも許されない。そんな時代に、ヤナギダ(仲村トオル)は東北弁で書かれた本を自費出版したことで警察に任意同行を求められる。そこに現れたのは、迷信であるか真実であるかを導き出そうとする著名な学者、イノウエ(山内圭哉)だった。

ヤナギダは、この書物は迷信ではなく真実であり、東北弁と標準語を並記させており法に触れていない、と主張する。根拠は、ササキ(瀬戸康史)という作家志望で語り部の青年であり、はやりの怪談ではなくノンフィクションなのだと言うが、イノウエも警察もそんな話を取り合ってはくれない。

散文集として出版された本を読み、事実であるか迷信であるか見極めようとするイノウエに、ヤナギダはエピソードを交え議論をする。

ヤナギダがこの著書に込める思い、迷信を暴くイノウエ、そして警察署に現れた、ササキ。いきなり現れたササキに動揺するのは、イノウエだけでなくヤナギダもであった。

この舞台では、遠野物語のエピソードを交えて真と偽、迷信と事実、この世とあの世の間に誘い込まれるように迷い込む。

シンプルな舞台セット、意味のあるステージ

会場に入ってみると、ステージは開けており真ん中にあるのは一室を模したと思われるセット。パイプで組まれ、見やすいように斜めにしているセットだけがある状態で、それを使ってどんな場面展開をさせるのかワクワクしながら待っていました。

舞台が始まってみると、そのセットは警察署の一室であったり、どこかの家であったり、山であったりと目まぐるしく場所を変えていました。

不思議なもので、物語に引き込まれるとその簡素にも思えるセットが本当にその場所であるように思えるのです。
これも、しっかりと安定した演技を見せてくれた役者陣のおかげだといえますね。

次の記事はこちら→【ネタバレあり】遠野物語・奇ッ怪 其ノ参 不思議な舞台の話 第二回

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