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日本人は勤勉!世界第三位の経済大国!これらが勘違いや思い込みだったら、どうしますか。日本のサービス産業における労働生産性はアメリカの半分?日本生産性本部が2016年12月12日に発表しました。(日本経済新聞2016年12月13日)

こんなに頑張っているのに?とはいえそれこそが、デフレの原因?くわしく状況を探ってみましょう。日本の未来のために。

生産性とは何か

1.生産性の定義

そもそも生産性とは何でしょうか。難しい定義で言うと「単位時間当たりの生産量」国際比較する際には、米ドル換算の金額で表すのが一般的です。

わかりやすいのは労働者が1時間働いて、どれだけの利益を上げるか。工場なら、何個の製品を作れるのか?給与やコストを変えず、今まで10個作っていた人が11個作れた!生産性が10%アップした計算になります。

2.国際的な日本の位置は平均以下です

日本全体の生産性を国際的に比較すると?例えば先進国クラブとも呼ばれる経済協力開発機構OECDの中で2014年の数値を比べると、日本はなんと21位です。

労働1時間当たりの収入で考えると、OECD34か国の平均は48.8米ドルです。一方で日本は同41.3ドル、約4,349円です。(当時の為替レート、以下同じ)

もちろん単純な時給ではありません。従業員が1時間働いて会社にどれだけ収入をもたらしているか、それを平均化した数値です。

3.生産性の高い国は北欧です

生産性統計における上位の国は、1位がルクセンブルク92.7ドル。次いでノルウェー85.6ドル、アイルランド76.2ドルと続きます。この統計でお馴染み?北欧が並びます。

アメリカは6位で66.3ドル、ドイツは9位で57.4ドルです。とはいえ日本の生産性は極端に低いことがわかります。なお中国は、統計上先進国ではない!そのためこの種の統計には登場しません。

日本の生産性が低い理由とは

個人的には、こんなに頑張っているのに!そう思いたいですね。とはいえ現実は数字に表れます。しかし日本の生産性が低い理由とは何か?これも客観的に考えてみましょう。

1.そもそも生産的な働きをしていない

海外のビジネスマンから指摘されるのは、日本人は生産的な働き方をしていない!日本人はミツバチと揶揄されましたが、欧米のビジネスマンに比べると、正規の就業時間における働き方、密度の濃さがまったく違うようです。

日本は労働時間が長いだけですね。身の周りでもダラダラ残業がありますね。いわゆる不本意な残業も多いようです。ここにブラック化する?過労死する温床がありそうです。とはいえ残業をして利益は上がったのか?

逆に、早く帰りたくない人達がいる?そうした上司に若い部下が付き合って残業しているケースが多くある?日本的な文化ですが、飲みニケーションも非合理的かも。

いくつかの企業で週休3日制が提案され実行されていますが、それでも企業の業績には影響しません。ワークシェアをしているだけであり雇用を増やす効果があります。

本来正社員は必要ない?非正規社員でも十分間に合うのです。正社員が増えない原因は、正社員を必要とする仕事がないからです。決断力のない上司や無責任な正社員?それこそ生産性を下げる元凶です。古参のバイトリーダーの方が効率的かも。

2.年功序列型賃金制度が残っている

就労形態としての終身雇用制は多くの日本企業で崩壊しつつあります。大手企業には慣行が残っていますが、大手でも倒産したり外資に買収される、そんなリスクが少なくありません。すると簡単に就労形態は変更されます。

とはいえ年功序列型賃金制度は残っています。勤続年数が長いほど月収が増え、退職金も倍々で多くなります。一方で外資系や新興企業などは、退職金相当を前金とし月収を上げる!年俸制もありますが、どちらがよいのでしょう?

雇用の安定という意味では、旧来型が望ましいのでしょう。しかし日本社会全体に国際化が浸透し、過去の常識が当てはまらない現状では、若い人の賃金を増やす制度にしないと、若者の意欲が低下し生産性が低下する!逆に、働けない中高年の賃金が高い?これではやる気が出ませんね。

欧米のように実力主義へと変われるのか?そうしないと国際比較における生産性が上がっていくことはないでしょう。

3.「おもてなし」には手間暇がかかる

こちらも日本的な事情ですが「おもてなし」には手間暇がかかります。

例えば通勤電車の本数を1割減らしても?鉄道会社の収益は変わらないでしょう。つまりほとんどの人は交通費を前払い!割安な定期券を利用しているからです。また本数が減ったからといって、通勤経路を変えることはできないからです。

一方で本数を減らせば運転手や車掌の労働時間が減らせます。鉄道会社は賃金の支払いが減るので、利益が増えるでしょう。それでもトータルの乗車数は変わらない!どんどん詰め込めばよいのです。

日本で言う「サービス」には無駄が多い!「おもてなし」とは「無駄」だからです。ただし日本には無駄を楽しむ文化がある!それを含めて単純に計算されてしまえば、生産性は上がりません。

日本は世界的に見て、特殊な国である!そう思うことが大切であり、だからこそ日本へ来たがる外国人が多い、まさにエキゾチックジャパンです。

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今の働き方における問題点とは

とはいえ今のような働き方を続けて問題はないのでしょうか。生産性が低いことについて、心配される点はないのでしょうか。

1.頑張ればブラックになる

流行り言葉でもありますがブラック企業!今の人が30年前にタイムスリップしたら、すべてがブラック企業!思うでしょう。

パワハラにセクハラ、体罰系も当たり前!24時間働けますか?ノルマこそ営業成績!疲れても夜には強制的な接待の飲み会!それがチームワークを作った?

もちろんそれで日本が経済発展したのも否めない事実です。逆に今はそうした慣行を続けていないから利益が上がらないのかもしれません。とはいえ心や体を害してまで働くべきか?

単純作業は機械に任せる、人間にしかできないことをする!労使双方が意識を変えないと、ブラックな状態はなくなりません。そもそもブラック=生産性の低さ、です。

2.統計に現れない

数字は客観的な動かぬ証拠ではあります。しかし計算漏れを防ぐことはできません。古い調査方法を続けていれば、新しい働き方が計上されません。サービスについても数字には現れません。

つまり電車の本数が増えるとゆったり座れるようになるでしょうが、だからと言って1日に2回乗るか?

政府は新しい統計への検討を始めますが、おもてなしをどのように計算するのか?数字で現わせないなら、計算上の生産性向上はありえません。

3.デフレが続く

生産性が上がらないなら収入は増えない。結果としてデフレが続きます。言い換えると、デフレを打破したければ、生産性を上げるべし!極端に言うなら、サービスを雑にすれば、数値的に生産性は上がるのです。おもてなしは、プライスレスですから。

とはいえそんな状況に人は納得するのか?ちょっと客対応が悪いと、クレームの山!ネットは炎上します。そうしたことが無駄なサービスを強いる、結果としてブラック化?生産性の低下を導いているのです。

クレーマーやネットに書き込む人たちは、回り回って自分の首を絞めている!そうした現状に早く気づいた方が、自分たちの生活が豊かになるはずです。少なくとも心が豊かになるので、働く意欲も湧くでしょう。

どんな働き方を選ぶべきか

日本は世界的に見れば特殊な国です。ならば世界の基準で何かを比べても、あまり意味はないでしょう。変な統計に一喜一憂するのではなく、得意分野を伸ばすべきです。自分がやっている、できる仕事に誇りを持つべきです。

言い換えると、まったくブラックさがない企業は、儲かるのか?個々人が働き方を選ぶべきなのでしょう。選んだら、文句を言わずに働きましょう。そうしないと、本当の意味での生産性に気づけません。

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