スポンサーリンク

毎年1月15日、関西では中高年を中心に、「今日は小正月!いよいよお正月も終りですねぇ!!」というような挨拶が、交わされます。

ところが、関東でそんな事を言うと、「今ごろ何言ってんの!?もうとっくに松は明けていますよ!!」となるでしょう。

そこで出て来るのが、お正月は一体全体いつまでなの?という疑問!!今日は、その疑問を解決したいと思います。

小正月とは?

まず先述の通り、関西では1月15日までを松の内とし、新年の挨拶を交わす習慣があるのは間違いありません。また、年賀状を送るのも、新年会をやるのも、15日までになどと言われます。

何故なら、この日が小正月(こしょうがつ)だからです。

小正月の期間

小正月とは、七日正月翌日から新年最初の十五夜までの8日間です。

なんと、太陽の動きをベースにした太陰太陽暦よりさらに古い、月の満ち欠けをベースに暦を定めていた時代から存在していました。

この月の満ち欠けに基づく暦、陰暦においては、新月の日が1日です。以降、日ごとに月は丸くなり、15日で満月を迎えます。

つまり、常に新月がスタートライン!

そして、満月を目指してみんなで頑張ります。そこで、この満月の日を望の日(もちのひ)と呼んでいました。

そのため、小正月の中でも念願の初満月を迎える最終日は、望の正月と言われていたのです。

小正月があれば大正月もある!

さらに、今では殆ど区別される事はありませんが、小正月があれば、大正月もちゃんとあります。

まず、本来のお正月はいつからいつまでなのでしょうか。

立春を迎えて初めてやって来る新月の日が、その年の元旦です。そして、その月が満月になる日が望の正月なので、ここまでがお正月だと捉えるべきでしょう。

丸々2週間もお正月休みがあるなんて、何とも羨ましい話!大昔に生まれたかったかもとかって思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか!?

ですが、勤勉な日本人が、欧米人のような長期休暇を取るはずがありません。実際、男衆たちが仕事を休んで飲んだくれていたのは七日正月まで。その後に女子供がのんびりするのがかつての習わしだったと見られます。正しく、鬼の居ぬ間になんとやらです。

そこで、七日正月までの前半戦を大正月、以降15日までの後半戦を小正月と命名し、大正月は別名・男正月、小正月は別名・女正月と呼ばれていました。

お正月は取り敢えず松の内で

ならば、今時のお正月はいつまでなのか?

実は、そもそも正月というのは、暦上は1月の別名。1月1日から1月31日までの1ヶ月間を指します。即ち、1月中はずっとお正月という訳です。

とは言え、そういつまでも、おとそ気分ではいられないというのは、今も昔も同じです。

そこで、お正月としての行事はある期間内に納める事としました。それが一般的に言う、松の内です。

そして、この松の内こそが、先の新年最初の新月から満月までの15日間という訳!

ですから、最終日となる1月15日の朝には小豆がゆを食べてお正月を締めくくるという風習が、平安時代にはありました。そのことは、当時の日々の生活を綴った枕草子(まくらのそうし)や土佐日記(とさにっき)にも明記されています。

小正月のメインイベントは?

この小正月は、新暦を使うようになった明治以降、長年1月15日、もしくは、その前後3日間程度とされて来ました。陰暦の消滅と共に望の正月という呼称こそ影を潜めたものの、今でも全国各地で様々な行事が執り行われています。

ただし、成人の日のハッピーマンデーなるものが出来た今では、祝日となる1月の第2月曜日、もしくは、この3連休に催し物を実施するところも増えました。

何しろ、小正月の最大のイベントと言えば成人式なのですから、その成人の日が変わったのでは致し方ありません。当然とも言える変更だと言えそうです。

ならば、何故、小正月に成人式を行うのかという新たな不思議が芽生えてきますよね。実はこれ、1300年以上も続いて来た正しく日本の伝統文化なのです。

小正月には成人式

奈良時代以降、長年に渡り、我が国には元服の儀(げんぶくのぎ)という儀式がありました。

これは、10代半ばの男子が大人の身なりで地元の神社を訪ね、まず最初に、少年の髪型から青年の髪型に改めてもらいます。そして、冠を被せてもらい、氏神様に大人になった事を報告するというもの。今で言う成人式です。

この元服の儀は、松が明け、本格的に新年の仕事が始動する直前の1月15日、即ち小正月に行われる地域が圧倒的多数だったと言います。そこで1948年、国はこの日を「成人の日」と定め、自治体や大学等で本格的な成人式を実施する事となったのです。

なるほど、小正月に成人式をする理由は分かりました。でも、20歳になる子供や孫のいない我が家では関係ない!そう思われる方もいらっしゃる事でしょう。

しかし、一般家庭でも本来、小正月には無病息災や豊作を祈願する神事を執り行うのがしきたりなのです。

これは、先に大正月で年神様やご先祖様を敬った後、その御加護を賜ろうという作戦でもありますから、今年は是非、何かしら一つくらいは導入されてみてはいかがでしょうか?

という事で、次回はそんな小正月の風習についてご紹介したいと思います。さらに、お正月はいつまでなのかも解明したいと思いますので、お楽しみに・・・!!

 

後編はこちら素朴な疑問、お正月は一体いつまでなの?(後編)

スポンサーリンク