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好きと嫌いという感情は紙一重?
「好き」という気持ちの裏側には、「嫌い」という感情がありますね。好きと嫌いは紙一重です。
誰かの事を「好き」という感情は、「大変気になっている存在」であるということです。
では、好きと紙一重である「嫌い」という気持ちはどうでしょうか?
実は、「嫌い」という感情は、「好き」と同じくらい【気になっている】と、いうことにお気づきですか?
気にならなければ、まず「嫌い」だとも考えず、一切「関心のない相手」です。
紙一重には、こういった意味が含まれています。
「好き」=【気になる】=「嫌い」
あなたが口にする食べ物で考えると、容易いことです。
- ハムが大好物な人が、ハムのサンドウィッチを食べると、好きなものを食べられて大変幸せです。
- その中に大嫌いなトマトが挟んであると、どうでしょうか?すぐさま「うえっ!」となりますね。
- でも、好きでも嫌いでもないキュウリに対してはどうですか?挟んであるのがわかっても「あー。キュウリだなー。」と思うだけです。
という事は、「好き」は大変【気になる】ものであり、「嫌い」も、大変【気になる】ものだということです。
好きと嫌いは紙一重
【好きと嫌いは紙一重】とは、よく言ったものです。昔から語り継がれている言葉には、どんなものでも大変重みがあります。この言葉も同様に、人間の心理を突いているものです。
この他に、「好き」と「嫌い」よりも奥深い「愛」と「憎しみ」ではありますが、以下のようなことわざもあります。
愛多ければ憎しみもまた多し
愛は憎悪の始めなり
あれだけ大嫌いだった人を好きになってしまった
ある女性が、ブティックに勤め始めた時でした。
各メーカーさんが営業にやってくる中、彼女には「何コイツ。凄く嫌い。」と感じた営業の男性がいました。
常に自信満々な態度を取る上、人を見下すような言動・・・来るたびに、何から何までイライラします。
でもある日の飲み会でその男性と隣の席になり、色々と話す事になりました。その時、男性の真面目な考え方や、今までに見たことのない笑顔を知り、一気にその魅力に取り込まれました。そして、あっという間に彼女は彼を「好き」になってしまったのです。
彼女は、考え込みました。「今まで大嫌いだったのに、何故好きになってしまったのだろう?」
「好き」と「嫌い」は、常に隣り合わせにあるもので、正に紙一重の状態なのです。
好きだったのに嫌いになる
大変愛していた人を心から憎んでしまうケースがあります。
好きだった相手が、裏切って浮気をした。・大好きだったのに、急に別れを切り出された。
ここまで、重いケースではなくとも、
- 他人に対しての、冷たい言動で瞬間的に熱が冷めた。
- 食べ方が汚すぎて、「絶対無理!」と嫌いになった。
- それまでわからなかった嫌な部分を見つけてしまい、嫌いになってしまった。
こういったパターンは、よくある話です。
(関連:いくら好きでも一瞬で冷める恋!?これだけは絶対許せない言動)
一瞬で好きになったり・嫌いになったり、薄い紙一枚のわずかな違いでしかない感情の変化は、簡単に起きてしまうのです。
思い込みによる感情
人は、【固定観念】に捕らわれやすい生き物です。
相手のことを良く知りもしないのに、勝手な思い込みで「好き」・「嫌い」と、判別してしまいます。
こういった気持ちも、食べ物で例えるとわかりやすいですね。【食わず嫌い】という状態が、正にそれに当たります。
見た目が、自分自身の好みであり美味しそうであれば好感を持ち、「美味しそうだ」と思います。しかし、見た目が悪いものは、味も知らないのに、「絶対にまずい!」と決め込み、お構いなしに拒否してしまいます。
こうして、美人だから・男前だからと、容姿だけに惑わされてしまいがちになるのです。(若い頃は特に)
美男子から言われた言葉
高校生のある女の子が、イケメンの美容師を好きになりました。彼はキムタクばりのイケメンで、女の子は一目で恋に落ちたのです。
女の子から告白し、めでたく付き合うようになったのですが、ある日、彼がこう言いました。
「勝手な理想像を作って好きにならないでくれる?」
美しい顔立ちの彼の口から出た言葉とは思えず、女の子は大変戸惑います。
ですがその後、彼の言動や態度で一気に熱が冷める事となり、ようやく目を覚ます事ができました。
- 俺、一人の女に縛られたくないんだよな。
- だから、俺たち別に付き合っているわけじゃないからね。
- 俺のモノは、俺のモノ。お前のモノは、俺のモノ。
アニメのような一目惚れをしたはずだったのに、彼女の「好き」が「嫌い」に変わりました。
ですがある意味、彼は相手や自身をはっきりと見極めた人物だったと言えます。嫌われるのを承知で、自分の本心を曝け出した潔い青年だったと、後々女の子は気づいたのです。
綺麗な風貌だけに捕らわれてしまった、苦い恋の物語です。
嫌いな人でも見方を変えて見ませんか
人は、第一印象で判断してしまいがちです。しかし、それはあながち外れることもなく、「やっぱり正解だったな。」と感じる事が多いと思います。
でも、「全く思ってもみなかった。」と感じる事も、しばしばあるはずです。
不潔感があり過ぎる場合は、致し方ありませんが、「少し苦手だな。」と、感じる程度の相手であったら、自分の勝手な想像で決めつけてしまうのではなく、相手の言葉の端々や行動など、内面を知る努力をしてみましょう。すると、意外と自分の好きな部分があったりするものなのです。
好きな感情と嫌いな感情の違いは、紙一重と言われる程薄いものです。
ほんの少し、角度を変えて見るだけで、相手の本質を見極めることができるかも知れません。
気になるという事はもしかして「好き」なのかも?
苦手な相手なのに気になってしまう理由は、上述している通りです。
- 嫌いという感情は、ただの思い込みだけであって、相手に対する長所を潜在的に感じ取っている。
- 好きという気持ちの裏返しで、嫌いと感じてしまっている。
こういった可能性もありますので、今一度自身の感情をリセットしてみませんか。新しい気持ちで相手に接すると、今まで見えなかったものが見えてくるのかも知れません。
また、今までの話の逆パターンで、あなたの事を「凄く嫌い!」と言っている男性に、「凄く好き!」と言わせる可能性は、「別に普通・・・。」と言われるより、大いにあるとも考えられます。