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ネットには様々な情報が蓄積されています。一方でビッグデータの解析技術も向上しています。そのため便利なサービスが多々登場しています。
参考「ビッグデータ解析で何ができる?何に気を付けるべきか

もちろん面倒なこともありそうです。自分のことが勝手に分析されている?プロファイリングという手法が一般化しています。海外では規制する動きもあるようです。私たちの生活は大丈夫なのでしょうか。

プロファイリングとは

プロファイリングとは、profileする、すなわち人物評価することです。元々は犯罪者を特定する目的で使われていました。また企業などでは履歴書や実際の言動から応募者もしくは社員の評価をします。かつては評価する人の勘、洞察力が重宝されていました。的中率はかなり高いようです。

とはいえ現在では故意にかかわらずネットに様々な情報が蓄積されています。SNSの書き込み、ネット通販やサイト閲覧の履歴なども含まれます。それを元に全くの一般人の性格や状況を把握することができるようになっています。

よく言えば、痒い所に手が届くサービス、おもてなしにつながります。しかし悪用すればストーカー!怖い話にも行きつきます。少なくともネットに写真をアップしている人は、お前は既に知られている!行動が把握されていることを自覚しましょう。

便利というメリットもある

プロファイリングという手段が普及した背景には、もちろんビジネスなど利便性につなげようとする考えがありました。性善説で捉えれば、実に有益なツールです。そこで具体的なメリットを上げてみましょう。

1.商品を薦めてくれる

ネット通販を繰り返していると、お薦めの商品を提示してくれることがあります。意外な品物に出会えたり、まさに欲しかった物!巡り合いに感謝することもあります。時間つぶしにもなりますね。

これこそがプロファイリングのメリットです。自分でもわからなかった嗜好に気づかせてくれる。いつも利用しているピザ屋の注文がスムーズになった?時間の節約に寄与することもあるでしょう。

2.キーワード検索しやすい

ネットでキーワード検索する際にもプロファイリングは役立ちます。忘れられる権利として問題になっていますが、検索エンジンにキーワードを打ち込むと、関連語句が表示されます。そのため調べたいことがスムーズにわかります。

3.マーケティングに役立つ

プロファイリングする側のメリットもあります。もちろんビジネスです。マーケティングに役立ちます。どんな世代の人にどんなニーズがあるか?個人を特定しなくても、おおよそのトレンドを掴むことができます。

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余計なお世話というデメリットの方が大きい

技術は両刃の剣です。便利さの裏にはリスクがあります。どちらかと言えば、デメリットの方が多いのかもしれません。自分のことが意外に知られている?恐怖感を味わうことも少なくないようです。
参考「ピース写真で指紋が盗まれる?簡単にできる5つの対策

1.もちろん余計なお世話です

ネット通販で、お薦めの商品が表示されます。便利と思う反面、よけいなお世話でもあります。ただでさえネット通販は余計な物を買ってしまいます。さらに追加の出費はつらいですね。もちろんそれが売る側の戦略です。

医薬品を含めて恥ずかしい商品を買おうとする際には、この情報が洩れてしまわないか?ちょっと心配です。そもそも対面では買えないからネットを利用しているのに、自分の知らない所で変な噂が立っていないか不安になります。

ならば馴染みになった店員さんの方が、信頼できるかもしれません。穴場情報を教えてくれることもあります。結局はアナログが一番です。

2.プライバシーの侵害かも

自分の購買もしくは検索履歴が漏れてしまえば、もちろんプライバシーの侵害に相当するでしょう。個人情報の漏洩は社会的な大問題です。とはいえ100%守られる秘密などありません。それは利用者も覚悟しておくべきでしょう。

一方で意図しない使われ方をしていたらどうなるか?かつてJRによってSUICAのデータが利用されそうになった?そんな事例は、公になっていないだけであって少なからず行われているでしょう。

警察であっても無許可で盗聴などをしてはいけません。そうして集めた情報は、裁判での証拠にはなりません。ただし一般人が趣味として、誰かの行動を追跡することは可能です。警察無線の盗聴も、個人が楽しむ範囲なら合法です。

こうしたプライバシーの侵害行為は、気づかないだけであって実際は多いでしょう。街中の監視カメラも、テレビニュースで流れる何気ない街の映像も、自分が写っていませんか?注意しましょう。

3.入力データからしか判断していない

SNSなど自分が積極的に投稿した情報であれば、それが使われても文句は言えないでしょう。ネット検索すれば、様々な一般人の情報を知ることができます。ただ価値がないと思うから利用されないだけです。

とはいえプロファイリングは、入力されたデータからしか判断できません。もちろんSNSでは素が出てしまうのでしょうが、そこで暴言などを吐いている人は、そうした人物だと一方的に評価されるでしょう。

職場では大人しく近所づきあいもしている一市民であっても、ネット上ではクレームだらけ!炎上に加担している人達です。ストレスの吐け口になっているのでしょうが、それがプロファイリングされています。気を付けましょう。

4.AIは正しく判断しているのか

プロファイリングしているのは誰か、今では人工知能、すなわちAIです。そちらの方が客観的だし分析が速いからです。とはいえ正しく判断しているのでしょうか。

上述のように、入力されたデータからしか判断できません。そもそもプログラムにバグがあれば、曲解されるリスクもあります。ディープラーニングであっても、悪い思想に染まる可能性が指摘されています。

2016年はAI元年と言われるように、様々な分野でAIが使われるようになりました。医者が見落としがちな病気を発見した!称賛されたこともあります。ただし逆もありそうです。間違った診断を信じてしまわないか心配です。
参考「がんの治療方法をAIが医師に助言したそうです

5.海外では規制が始まりそうです

日本ではあまり意識されませんが、海外では人種を含めた差別が問題視されています。そこで安易なプロファイリングをすると人権侵害に該当します。欧米では、勝手なプロファイリングを止めさせる規制を作る風潮が見られます。

こうした分野も日本はガラパゴスになるのか。利便性か人権か?凶悪事件が勃発した場合に、私たちはどこまで許容するのか?試されてもいます。

今後は就職などに用いられるかも

これまで企業が人材を採用する際、提出される履歴書や経歴書、そして面接時の言動などから判断してきました。人事の腕の見せ所ではありますが、失敗するケースも少なくありません。

もちろんマニュアル本に載っているような履歴書、受け答えをすれば、直ぐに化けの皮が剥がれます。とはいえ役者のような強心臓の持ち主もいます。そうした点を見抜けるのか?企業はこれまで以上に採用の失敗は許されません。

そこで登場するのがAIによるプロファイリングです。当該志願者のSNSをネット上から集めます。どういう思想の持主か、どんな行動をしているのか?瞬時に判断し、採用情報に付加されるでしょう。

公にされているデータです。プライバシーの侵害や個人情報の悪用にも該当しないでしょう。嫌ならSNSにアップすべきではないのです。そうしたこともこれからは一般化するでしょう。双方において限度をわきまえた利用が求められます。

履歴を残さないようにしよう

何気なくネット検索をしていませんか。自分は見つからないだろう?油断してはいけません。その気になれば、分析する技術は既にあります。少なくとも他人に知られたくない情報は、履歴として残してはいけません。

いたちごっこではありますが、履歴が残らないような最善の努力をしましょう。また安易なSNS投稿は止めることです。わざわざ犯罪をさらけ出すのは、愚かを通り越して哀れです。

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