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2017年1月4日から1月13日まで日本経済新聞において「予防医療医療費を減らせるか」と題する連載記事がありました。多くの人は、これを読んで驚いたかもしれません。とはいえ疑問が生まれた人も少なくないはずです。

つまり一人が頑張っても意味ないね?もちろん本人の健康には寄与するのでしょうが、医療費を節約することにはならない!であれば適当に生きた方が楽しそうです。そこで予防医療は医療費削減に貢献しない?本当の理由について考えてみましょう。

専門家間では常識のようですが

上記連載記事の中で「大半の予防医療は、長期的にはむしろ医療費や介護費を増大させる可能性があります」と述べており「専門家の間ではほぼ共通の認識です」としています。なぜそれが一般の人に知られていないのでしょうか。

政策的な意図があるならば問題ですが、そうしたことを積極的に知らせない医学界には責任がないのでしょうか。それでなくても過去の健康法を否定するような説がテレビや雑誌などで取り上げられています。一般人は何を信じればよいのか。
参考「医療に正解はあるのか?ネット検索の是非と医療界や人体の不思議

地震や噴火の予知も同じことですが、専門家が半ば諦めのようなこと、それは周知の事実!的に言うのは、ちょっとした裏切り行為のように思えます。高い研究費を使って、何をやっているのか?それを社会に知らせる義務はあるはずです。
参考「地震は予知できない?弱気になる3つの理由とは

医療費削減に貢献しない理由

予防医療がトータルの医療費削減に貢献しない理由は、どんなことがあるのでしょうか。もちろん上記記事の筆者が述べているように、個人の健康を考えれば、否定することではありません。

1.長生きすれば必然的に病気になる

簡潔にまとめると、この一言で終わりです。つまり、長生きすれば必然的に病気になる!予防に努めなければ若い時に病気となり、予防すれば高齢になってから罹る。すなわち人間は、誰でもいつかは死ぬからです。

若い間であれば抵抗力もあるので、軽い治療で治ります。ならば治療費は安いはず。しかし高齢になれば免疫力も低下するし複数の病気が同時に襲ってくる。結果的に病気が治りにくく、長期療養が求められる。どちらが賢いのか?

多くの人が思っていることです。他人に迷惑をかけずポックリ死にたいと。そんなポックリ願望を叶えてくれると評判の神社やお地蔵さんが全国各地にあるようです。無責任な医者にかかるより、そうした信仰に流れるのが非専門家である庶民の本音かもしれません。

日本人の2人に1人はがんに罹る!がんは日本人の死因トップ!そうした話が流布していますが、長寿になればがんに罹るのは当たり前のことです。言い換えると長寿になったからがん患者が増えたのです。そうしたことも医学界は丁寧に説明すべきでしょう。
参考「がん患者は2016年に100万人を突破?統計の裏には何がある

2.余計な治療や検査はないのか

そもそも論ですが、医療にお金がかかる理由は何か?よけいな治療や検査はないのでしょうか。つまり風邪をひいて医者にかかる際、その薬はすべて飲むべきなのでしょうか。
参考「我が家の医療費を削減!無駄な薬や検査を断るための5箇条

もちろん「まさかの感染症」を防ぐための抗生物質ですが、本当に必要なのか。歯医者でも、とりあえず痛み止めをもらいますが、飲まないことも多いです。あることによる安心感!違った意味でのプラセボ効果です。

言い換えると、風邪程度で医者にかかるべきなのか?市販の風邪薬は意外に効果があります。ただし初期段階で、例えばちょっと喉が痛いな?熱っぽいかな?そういう段階で飲む薬です。悪化したら、安静にして休むべきでしょう。
参考「辛い咳を止めるには?有効な5つの方法を試してみよう

当然ですが素人判断は危険です。風邪と思っていたら重篤な感染症?もしくは肺炎に罹っていた!高齢者でありがちです。それを防ぐために医者へ行く?その判断ができる相談窓口を作った方が、医療費削減には貢献しそうです。

3.薬が売れないと儲からないジレンマ

医療費が削減されない理由は、高額な薬が使われている点にもあります。もちろん命はお金では買えません。とはいえ高額な薬をなぜ売るのか?安くすると製薬会社の開発意欲がなくなる?儲け主義が根底にあります。

医療を経済で考えてはいけないのでしょう。だから変な話になるのです。とはいえ結局はそういうことです。生活習慣病の患者がたくさん食べて、でも脂肪が吸収されないサプリ、もしくは糖尿病の薬を飲む!本末転倒ですが、GDPを増やし経済成長を促すには、これが正解です。

薬が売れないと儲からない、患者が来ないと病院がつぶれる?そうしたジレンマがあるのは事実です。もちろん完治を目指しているのでしょうが、ダラダラと治療が続くことも少なくないようです。予防医療云々よりそこにヒントがありそうです。

4.重症になってから医療機関へ行く

予防に努めている人は、軽い病気なら医者へ行かない!そうした気持ちがあります。言い換えると、重症になるまで我慢します。するとトータルでの医療費が高くなります。

病気は早期発見、早期治療が原則です。診察を受けた際、なぜもっと早く来なかったのですか?怒られることがあります。それも不思議な話です。専門家だから言える理屈です。ならば、どういう状況になったら治療すべし!非専門家にわかりやすい「共通の認識」を示すべきでしょう。

一方で経済的に苦しい人であれば、極力医者にかかりたくないのが心情です。国民皆保険とは言いますが、保険料を払えない人も多くいます。きれいごとでは済まない現状があることを、経済的に豊かな専門家は知るべきです。

5.健康診断で無用な患者を発掘している

早期発見早期治療の原則はありますが、健康診断で無用な患者を発掘していないでしょうか。本来なら見つからずに寿命を全うしたかもしれない人に、あなたはがんです!突きつけることはないのでしょうか。

こちらも賛否両論ありますが、がんを発見するバイオマーカーの類は、信頼性が様々です。100%確実な方法など、そもそもはないからです。がんの疑いあり?精密検査を受けましょう!お金がかかります。
参考「現状においてがんマーカーはどこまで信用できるのか

予防のためには健康診断や人間ドッグを受けましょう!とはいえそれらは全額自己負担です。一部健康保険組合や勤める会社によって補填されますが、お金を払って病気を見つけてもらう?違和感があります。予防に努めるほどお金がかかる仕組みは、ここにもあるようです。

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ダイエットは長寿に貢献する

小太り体型の方ががんに罹りにくく長寿になるとの研究があったようです。とはいえサルの実験ですが、ダイエットを続けると寿命を延ばす可能性があるとか?そんな研究結果が2017年1月17日、アメリカ、ウィスコンシン大学の研究チームが発表したようです。

ダイエットを続けられないのが悩みではありますが、長寿の効果があるならば、きっかけになるのかもしれません。ただしその寿命は、いわゆる健康寿命なのか?人間にも当てはまるのか?詳しいことはわかりません。

個人は医療費削減を考えていない

合成の誤謬かも知れませんが、一人ひとりは正しいと思って行動しても、それが全体になると思わぬ結果をもたらすことがあります。つまり経済学的に考えると、神の見えざる手は、意図せぬ方向へ動いていることが往々にしてあるからです。

こちらもそもそも論ですが、よほど正義感が強い人以外、国全体の医療費削減を目指して頑張ろう!そう思わないでしょう。医療機関自体だってそう考えているのでしょうか。医療費削減を目指せば、自分の首を絞めることになります。

個人は単に、健康でいたいから予防に努めるのであり、医療費を減らしたいからではない。そうした視点の違いが、結果的に間違った健康法?民間療法などを試していることもあるようです。研究者も悦に入らず因果関係を直視すべきです。

健康保険を使わなかったら、次年度の保険料を安くします!一方で予防に努めて治療期間の短縮に貢献した医療機関へ保険点数を付加する!そうした政策的転換をしないと、予防イコール医療費削減には結びつきません。

個人的に予防は重要です

予防医療がトータルの医療費削減に貢献できなくても、個人的には重要です。健康とお金は別問題です。日々規則正しい生活をし、暴飲暴食を控え、適度な運動をするなど体調管理に努めましょう。

とはいえそれが病気の予防につながるか?逆にストレスと感じてしまえば、本末転倒かもしれません。そこにも予防と医療費の不思議な関係がありそうです。

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