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普段何気なくSNSなどに投稿しているでしょう。でもそのデータは誰の物か?考えたことがありますか。もちろん自分のアカウント内にあれば自分の所有物と思うでしょう。とはいえデジタルデータは勝手に使われることがあります。

もちろん無許可でデータを利用すれば法律に反するのでしょう。しかしSNSやブログの利用規約をチェックしていますか?あなたはそれを許している可能性があります。そもそもデジタルデータは誰の物か?真剣に考えてみる時が来たようです。

データポータビリティとは

デジタルの世界では、日々新しい言葉が登場しています。例えば今回の話題はデータポータビリティです。portabilityとは「携帯できる」との意味ですが、そこからどう転じたのか、自分のデータを事業者から取り返す預け直す、などの意味があります。

具体的には、自分がSNSへ投稿したりネット通販などで入力したデータを取り戻す権利のことです。自分の知らない所で、意に反する利用がどんどん進んでいるからです。基本的に一度アップしたデータは二度と回収できないものですが、それを取り戻す?壮大な権利です。

こうしたことはヨーロッパで盛んです。人権意識が高いのでしょう。実際に2018年から罰則を伴う一般データ保護規則(GDPR:General Data Protection Regulation)が発効します。とはいえアメリカは自由な国?公的機関の介入はビジネスに有害!否定的な意見が多いようです。

ならば日本はどうするのでしょうか。アメリカ追随か?民間主体でデータの取引をどうするか、検討が進んでいるようです。日本はデータ利用分野に関して、いつも後手後手です。そんなことで国民の生活を守れるのでしょうか。

情報技術の急速な進歩が理由です

便利になるのは良いことですが、便利の裏にはリスクがあることを知るべきです。つまりインターネットにアップした情報は、どこでどう利用されているかわかりません。そもそもSNSに投稿したデータがどこに保存されているか知っていますか。

もちろん契約しているSNSサービスサイトプロバイダのサーバ内でしょう。しかし安全を期する意味で違うサーバへバックアップされていたり、個人情報を消して加工された二次データが業者間を行き来している可能性は否めません。
参考「ビッグデータ解析で何ができる?何に気を付けるべきか

例えばネット通販をしていると、お薦め情報が送られてきます。これは確実に自分のデータが加工されている証拠です。ありがたく思うか、怖いと感じるか、無関心なのか、人それぞれですが、ちょっと考えてみる必要はありそうです。
参考「ネットを使ったプロファイリングは便利か?余計なお世話!

こうしたことが可能になるのは、デジタル技術が進歩したからです。大量のデータを瞬時に分析する技術が実現しています。画像データも簡単に解析できます。あなたの画像から個人情報が盗まれる危険もあります。しかし個人が管理するには限界があるのも事実です。
参考「ピース写真で指紋が盗まれる?簡単にできる5つの対策

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死んだらデータはどうなるか

限界という意味では、本人が死んだらネット内の情報はどうなるのでしょうか。SNSに限らず、個人的なブログ、クラウドサービスに蓄積された情報などです。
参考「デジタル遺品をどうする?おすすめする3つの整理法

もちろん毎月の料金が支払われなくなるので、契約が切られるでしょう。それで見かけ上はネットから消失します。とはいえ所有権も消えたのでしょうか。遺族が気づかなければ、勝手に使われてしまう可能性も否めません。

当人は死んでしまったので、恥ずかしいも困るもないのでしょう。健全なデータであれば、有効に使われることによりビジネスやデジタル技術の向上に期するかもしれません。献体と同じことです。生前から手続きしておくことをお薦めします。

ただし問題のあるデータが流出したらどうするか?逆に個人情報という縛りがあるため、遺族が勝手に取り戻すこともできなくなります。面倒な事態が起きます。家族にどこまで伝えておくのか?高齢社会の新たな課題です。

現実的な議論なのか

プライバシーを保護することは重要です。個人的にはデータポータビリティに賛同する人も多いでしょう。著作権の侵害は論外ですが、意に反する利用、悪用などがあれば生活に支障を来す可能性があるからです。

一方で個人よりは社会の進歩を優先すべきとする意見もあるでしょう。結果としてさらに便利な生活が送れるのであれば、多少の犠牲は我慢すべきです。実績を上げているのは、街中に増えた防犯カメラです。検挙率の向上に貢献しているからです。

とはいえ現実的な議論なのか?考えてみることも大切です。一度流出したデータが取り戻せるのでしょうか。できるならばリベンジポルノの問題は解決できるかもしれません。しかし膨大なデータです。どこへ行ったのかもわかりません。素人には想像がつきません。

それでも難しいから止める?それも建設的ではないですね。そもそもデジタルの世界は、不可能を可能に変えてきたのです。1年経てば、技術はあっと言う間に向上します。世界中からデータを探し出すことも可能になるでしょう。だからこそデータポータビリティに関する規制を、逆に作る必要があるようです。

「転がる石」をどう解釈するか

ちなみに欧米で対応が分かれる理由について、それは「転がる石」についての解釈が違うことに現れています。例えばヨーロッパでは、転がる石はネガティブの象徴です。つまり転々と住所や職業を変える人は信用できない!そう考えるからです。

著名なロックバンドであるローリング・ストーンズがイギリスで誕生したのには、意味があるのです。

一方でアメリカはポジティブに捉えます。常に新しいことを創造するからです。インターネットが生まれたのもアメリカです。故にアメリカではヘッドハンティングに代表される転職が当たり前です。逆に見ると、簡単に首を切られるリスクもあります。

そもそもアメリカはヨーロッパからの移民によって成り立つ国です。起源はヨーロッパのはずですが、自由こそ建国の理念です。誰からも縛られない!データも自由に行き来できることが、アメリカの国益を高めるのでしょう。

翻って日本はどうなのか?「君が代」にもありますが「苔のむすまで」また「石の上にも三年」という文化があります。腰を落ち着けることが大切なので、ヨーロッパ的な思想でしょうか。ただし「流れる水は腐らない」どちらを選びますか。

積極的に取引した方がよい

守りに入ってばかりでは良くないでしょう。つまり積極的に個人データを取引すべきとの意見もあります。もちろん最低限のルールは決めておくべきです。悪用された場合の対応をとれるようにです。

例えばSNSのアカウントを得る際に、データの利用に関して是非を問うことです。二次利用を認めるか否かです。とはいえ既に約款で提示されており、多くの人は「OK」をクリックしています。しないと使えないからです。これはジレンマです。

ではなくもっとポジティブな契約をすべきなのでしょう。二次利用を厳禁にするサイトも新たなビジネスモデルとして登場するかもしれません。最終判断は利用者が決めることです。無関心でいると、損することになるでしょう。

ただしあまり厳密になりすぎると、無料サービスはなくなるでしょう。業者が無料でデータ交換の場を提供する理由は、二次利用というメリットがあるからです。

他人事ではありません

遠からず私たち日本人も選択を迫られる時が来るでしょう。もちろん心配なのでデータポータビリティへ賛成する人が多いはずです。とはいえそれで利便性が失われてしまえばどうでしょうか。各方面で権利を主張しあっていれば、できることもできなくなります。

社会として一定のルールは必要ですが、ルールは破られるもの!例外のないルールはない!上手くいかないのも事実です。少なくとも個人的にデータを守る意識だけは持っておくべきなのでしょう。データの流出は他人事ではないからです。

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