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旅するだけで体重が最大0.3kgも減るかも!!(前編)で、地球の重力は引力と遠心力の差であるとお話ししました。
そして、遠心力が大きなところほど重力は小さく、重量も軽くなるのでしたね。
さらに、体重は重量ですから、重力の小さな世界では当然、体重は軽くなるのです。

重力と体重の関係

重力が地球の6分の1である月では、私たち地球人は必ず減量できます。
体重60kgの成人男性でも、体重10kg程度の赤ちゃんクラスになってしまうのです。
ならば、地球上ではどうでしょうか?

地球の重力と人の体重の関係

地球の重力と月の重力は、正しく月とすっぽん!!
6倍も違います。
そして、場所によっては地球上でも地球の引力と遠心力の差による重力の差があるのです。

さすがに地球と月ほどの大差はありませんが、赤道付近の重力は、南極や北極の200分の1!
そのため、重量は0.5%減です。
前回出て来た1kgの人形は、赤道で量ると、1000gの5%、すなわち5g減って、995g(0.995kg)となるのです。

確かに、わずか5gと言ってしまえばそれまでですが、これを体重60kgの人で換算すると、なんと60倍!!
大きなリンゴ1個分の重さに相当する300g、0.3kg減ります。
その代わりに、北極や南極に行けば0.5%増、300g(0.3kg)増えます。

まとめると、北極で暮らす体重60kgの人が、赤道直下のエクアドルに行けば59.7kgになります。
一方で、体重60kgのエクアドルの人が南極の昭和基地に引っ越すと60.3kgと、300g太るというわけです。

日本の重力と体重の関係

日本国内でも重力の差はあります。
当然、北極に近い北海道より、赤道に近い沖縄の方が重力は小さくなり、体重も軽くなります。
ただ、北極や南極とエクアドルほど大差はありません。
その差は1000分の1!!
重量は0.1%減です。
よって、北海道で1kgだった人形を沖縄へ持って行くと1g減り、999g(0.999kg)。
沖縄で1kgだった人形を北海道へ持って行くと1g増え、1001g(1.001kg)です。

これを体重60kgの人に当てはめると、沖縄では60g(0.06kg)痩せ、逆に北海道では60g(0.06kg)太ります。
これが前編の冒頭に書いた、わずか4時間旅するだけで60g痩せるかもしれないというからくり!
ちなみに、札幌から那覇までは、飛行機で約4時間弱です。

住人の体重が変化した街がある?

こうなると、強烈なダイエット願望を持つ人は、少しでも体重が軽くなる南国への移住もアリかもしれません。
けれど、北から南に動いたからと言って、必ずしも重力値が下がり、体重が減るとは限っていないのです。

地震で体重が変化する

地球上の重力を決めるのは間違いなく引力と遠心力です。
ただ、それとは別にもう一つ、重力を大きく左右するものがあります。
それは、地中に潜む物質です。
世の中、どんなに小さな物質でも、必ず引力を持っています。
そのため、地中に潜む物質の密度が高ければ高いほど、その地点の引力は高まり、重力も上昇します。

そうなると、日本列島くらいの規模の場合、北海道より重力の高い地点や、沖縄より重力の低い地点が本州の中にあっても、決して不思議ではないのです。
さらに、地中の密度は、地殻変動によって日々どんどん変わっています。
そして、大地震が来れば、急激に変化します。
そう、地震によっても人は痩せたり太ったりするのです。

ところが、日本では重力値を1970年代に測定し、その結果を1976年度に発表して以来、一度も見直していませんでした。
しかし、その40年の間には、阪神淡路大震災・東日本大震災を筆頭に、北海道南西沖地震・釧路沖地震・中越地震・熊本地震と、多くの大地震に見舞われています。
当然、いろいろな場所で地殻変動が起こっているのです。

さらに、当時とは文明の利器も全く違います。
今では精密な機械がたくさんあり、コンピューターによる細かな分析もカンタンです。

重力値が変わった街

ということで21世紀に入り、国土地理院は全国263カ所で重力値を測定し直しました。
その結果が2017年3月15日に発表されました。
すると、多くの地点で標準となる重力値が下がったのです。
けれど、その一方で、震災のあった東北地方や熊本県の一部の地域では、重力が高まっていることも明らかになりました。

中でも、東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県の宮古市では重力値が上がりました。

その一方で、佐渡島では、重力値が下がりました。
例えば体重60kgの人は、0.006g軽くなりました。

これが、前編でお伝えした、あなたが1週間前より痩せているかも理由です。

重力に頼って激やせに一かく千金

そんなこんなで、楽をして痩せたい人は、沖縄や佐渡、さらにはエクアドルに飛行すれば、夢がかなうかもしれません。
また、佐渡や沖縄で入手した金塊を岩手や北海道に持ち込めば、多少なりとも高値が付くかもしれません。

とは言え、あくまでも体重は重量であって、質量ではありません。
そして、質量が変わらなければ、外見的には変化は出ません。

金塊については、確かに1g違えば3,000円以上違って来るでしょう。
ですが、例え沖縄から北海道に移動しても、1kgでようやく1g増えるだけで、1kgの金塊を入手することの方がはるかに大変です。
18金でも300万以上のものです。

こうしたことを考えると、やはり重力に頼って激やせとか、一かく千金は、それこそ夢のような話だと言えそうですね。

自分の体重が増えたか?減ったか?を知りたい方はこちら→日本の重力値の基準を40年ぶりに更新-国土地理院

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