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日本人の死因第1位は、がんです。それに対処すべく製薬会社は抗がん剤や治療法を研究しています。
ただし最新薬のオプジーボは年間1750万円かかる!
一方でがん細胞も薬への耐性を持つように進化しているようです。つまり抗がん剤の効果がない?そんながん細胞が出現しています。

ここでは薬剤耐性を持つがん細胞の実態と、今後のがん治療について解説します。

日本人の2人に1人はがんにかかる?説は正しいのか

厚生労働省によると

  • 日本人の2人に1人が生涯でがんになる!
  • 日本人の3人に1人はがんで亡くなる!

H25.04.04秋葉副大臣会見概要(新たながん研究戦略の策定)配布資料|厚生労働省
統計的に示されると心配になります。とはいえ変に恐れず冷静に考えるべきです。

つまり人間は必ず死にます。その際に死因が決められます。かつてなら結核などの感染症または事故が主な死因でした。しかし衛生状態が良くなっています。医療技術も進歩しています。なかなか死ななくなりました。その証拠が寿命の延びです。

もちろん脳梗塞や糖尿病の後遺症で身体が不自由になると大変ですが、命は救われます。ならば最終的な死因は何か?結局は細胞の老化で必然的に起き、かつ末期になると対処できない「がん」が残る!そうした論理です。数字のトリックに惑わされてはいけません。

抗がん剤が効く原理

がんの何がいけないのでしょうか。基本的に何らかの有毒物質を放出するわけではありません。異常に増殖して正常な臓器の働きを邪魔する点が問題なのです。したがって、がんを治すにはどうするか?増殖力を抑えればよいのです。そこで使われるのが抗がん剤です。

最近ではさまざまなタイプの抗がん剤が登場していますが、メカニズムはいずれもがん細胞の増殖過程に作用します。例えばDNAの複製や合成を妨げる、DNAの材料を提供しないなどです。さらに免疫力を使ってがん細胞をやっつける!新たな薬も登場しています。

オプジーボのように値段が高いとはいえ薬があると安心できます。ただしすべてのがん患者さんに抗がん剤の効果が期待できるわけではありません。当人の遺伝的体質、進行度、免疫力、持病の有無などによって状況が異なるからです。

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がん細胞も進化する

抗がん剤の研究が進んでいますが、一方でがん細胞自体もそれに対応するかのように進化しています。例えば千葉大学教授の斉藤和季先生が著した『植物はなぜ薬を作るのか』の170ページに衝撃的なことが記載されています。つまり抗がん作用を持つカンプトテシンと呼ばれる物質に対し、人間の白血病細胞が耐性を獲得たというのです。

細菌が抗生物質に対して抵抗性を持つことは知られています。とはいえがん細胞までもが進化しているとは驚きです。もちろん薬の使い方が問題になりますが、最終的にはどの細胞も薬剤耐性を有するように変わる可能性は否めません。がん細胞も生きています。死にたくないからです。

ちなみに進化とは、必ずしもよい方向だけとは限りません。言い換えると進歩とは違います。そして人間にとってメリットだけでもありません。基本的に進化とは、何らかの形質や外見が変わる現象のこと全般を意味するからです。

抗がん剤の効果がない理由とは

医者に行くとお薬をもらいます。とはいえ薬が完全だと思ってはいけないようです。そもそも薬では病気を完治させることはできません。その理由とは何でしょうか。

1.自分の免疫力が働く

風邪やノロなどのウイルス性疾患の場合、特効薬はありません。特定の症状を抑える対症療法しかないのです。そうして自身の免疫力によってウイルスが弱体化するのを待つしかありません。言い換えると免疫力が働かないと病気は治らないのです。

市販の薬でも同じですが、服用するとなんとなく効いた感じがしますね。もちろん熱やせきを抑えます。だから落ち着きます。とはいえプラセボ効果も大きいようです。

ちなみにプラセボ効果とは、有効な薬を飲んでいる!そうした安心感から身体が何らかの反応を示し、結果として症状が治まる現象です。気持ちが前向きになることから免疫力が高まるとも考えられています。抗がん剤に関しても、この点は重要です。

2.薬は人体にもリスクがある

天然由来の成分を使っているとしても薬は有毒成分を含んでいます。そもそも有害だから病気に効くのです。そのため薬の量が問題です。弱すぎると効果がありませんし、強すぎると健康な部分へもダメージを与えます。薬が逆に免疫力を妨げてしまうこともあります。

これがいわゆる副作用副反応と呼ばれる状態です。抗がん剤の場合はとくに、がん細胞へピンポイントで届けないと重篤な副作用で苦しむことになります。抗がん剤を使ったために身体が弱ってしまう?この辺が抗がん剤の開発においても難しい点です。

3.身体が耐性を持つ可能性もある

頭痛薬を毎日のように服用する人がいます。これは一種の依存症です。薬は止め時が難しいのです。つまり止めたら痛くなるかも?そうした不安が症状を悪化させます。だから服用する!悪循環です。

ただし薬が逆に頭痛を促しているケースもあります。さらに薬を続けていれば身体に耐性ができます。徐々に効果がなくなります。だから服用量を増やす!こちらも悪循環です。どこかで断ち切らないと、状況は悪くなる一方です。

最終的には残るがんの治療法は何か

いつまでも抗がん剤に頼るべきなのでしょうか。それとも発想の転換で、まったく新しい手法を生み出すべきなのかもしれません。

1.外科手術で物理的に除去する

薬剤耐性を持つようにがん細胞が進化するなら、薬を使うことに意味はあるのでしょうか。いたちごっこは続きます。ならば最終的には外科手術で取り除くしかなさそうです。早期発見で進化を起こす前に、転移や組織への浸潤に発展する前に除去することが求められます。

そのためには定期健康診断やがん検診人間ドックなどが大切です。とはいえ現状において検査では見えないがんもあります。敵もしたたかです。ただしがん細胞も自分の分身です。体内で反乱を起こさないような健康管理が求められます。

2.遺伝子検査が重要になる

よく使われるたとえですが、ハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーさんは、がん遺伝子を持っていることが判明したため、発現する前に乳房や卵巣を除去しました。これに対して賛否両論ありますが、本人の決断を批判できません。子供もいます。まずは生きる確率が高い方を選択したのでしょう。

そういう意味では遺伝子検査が重要になりそうです。未解明の部分もありますが、多くのがん遺伝子が発見されています。もちろん遺伝子があるから100%発現するわけではありません。それでも事前にわかれば、本人に考える時間が生まれるでしょう。

一方で遺伝子型によって抗がん剤の効果や副作用の有無が違ってくることもわかっています。そうした点からも、遺伝子検査を重視するがん治療が進んでいくのかもしれません。

3.生活習慣の改善で防げるか

がん細胞ができないようにする、最終的には予防が大切です。生活習慣いかんでがんの発症を抑えることができます。第一には禁煙です。お酒もほどほどにしたいですね。さらにストレスも免疫力を下げるので推奨されません。ただし我慢はストレスの源です。バランスが大切です。

ちなみに健康な人でも毎日多くのがん細胞が作られているようです。しかし免疫システムが機能していれば、ほとんど撃退できているようです。そのバランスが崩れると、がん細胞が優位になります。そういう意味でも日々の生活に気を付けるべきなのでしょう。

バランスが求められる

天然痘は事実上撲滅されました。とはいえマラリアなどの感染症を媒介する蚊の撲滅に関しては、生態系の保護?賛否両論あるようです。ならばがんの撲滅はどうなのか?元をたどれば自分の分身です。

自然界では、一つの種が絶滅すると、それに関連していた生物にも大きな影響を与えます。人体はどうでしょうか。がんを完全に撲滅できたとして、どこかに支障は出ないのでしょうか。自然にあるものには、何らかの役割が備わっていると考えられるからです。

死にたくはないし自ら死を選んではいけませんが、死という選択肢がない人生は、逆に苦しいと思いませんか?がん細胞を含めて病気とは、バランスよく付き合うべきなのでしょう。

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