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夏に気を付けたい子供の病気は、プール熱です。2017年も流行し始めたようです。
プールで感染しやすいウイルス病ですが、そのほかでも可能性はあります。
症状は風邪に似ていますが、素人判断せず医療施設で診断してもらいましょう。
感染経路や治療法を理解して、家庭でできることを確実にやりましょう。

「プール熱」子ども患者、過去10年で最多| ytv 読売テレビ ニュース&ウェザー

プール熱とは

プール熱とは、もちろん俗称です。正式名称は咽頭結膜熱です。プールが感染経路として重視されるので、このような名称が付けられています。

1.プール熱の原因はアデノウイルスです

プール熱の原因はアデノウイルスです。とはいえ特別なウイルスではありません。身の回りに常在しています。普通に暮らしていても感染する可能性はあります。ただしプールの水を介してうつりやすいため、学校でプールが始まる6月~9月までに大きな発症ピークがあります。

アデノウイルスにもさまざまなタイプがあります。そのうちプール熱の原因になるのは2型、3型、4型、そして7型です。ちなみに通常の風邪もアデノウイルスの一種が関係しています。そういう意味では単純に分類できません。

プール熱の主な感染経路は、飛沫(ひまつ)または接触です。具体的には、下記のような経路で感染します。

  • 目ヤニや鼻水を触った手で直接他人に触れる
  • 手すりや戸などの共用部分に触れる
  • くしゃみでウイルスが飛ぶ

変に恐れる必要はありませんが、最低限の予防は考えておきましょう。

2.プール熱の主な症状は発熱、喉の痛み、目の充血です

プール熱の主な症状は、咽頭結膜熱という医学名で示されているように咽頭すなわち喉、そして結膜つまり目に生じる炎症です。さらに39℃程度の発熱を伴うケースが多くあります。一方で腹痛や下痢などの消化器症状も多々見られます。ただしすべてが必ず現れるわけではありません。

一見すると夏風邪のように思いますが、目が充血したり、かゆみや痛みを訴える点が異なります。また目ヤニも多く出ます。目が開けられなくなる事例もまれではありません。

大人でもプール熱に感染することはありますが、患者のほとんどは幼児および小学生です。大人の場合はウイルス保有者として家庭に持ち込むことがあります。そこから子供にうつすパターンが散見されます。そういう意味では症状が現れていなくても予防に努めたいものです。

3.プール熱に治療法はありません

基本的にウイルス性疾患に対する特効薬はありません。つまり、ウイルスに対しては自らが持つ免疫システムで対処するしかありません。だからこそ免疫力のまだ弱い10歳以下の子供に現れやすい病気なのです。

アデノウィルスの潜伏期間は5~7日間です。幼稚園や学校などでプール熱の流行の兆しがあれば、予防に努めることが大切です。また症状が現れたら医療機関を受診し、医師の指導の下で安静に過ごすことが一番の対処法です。

プール熱の家庭でできる注意点とは

プール熱の予防そして回復を早めるためにできることを考えてみましょう。

1.プール熱の予防法

(1)手洗いとうがいを励行する

うがいに対して否定的な考え方があります。つまり、手遅れ説です。もちろん唾液を飲み込んでいます。そのまま有害菌やウイルスを飲み込んでいるからです。とはいえ、喉にウイルスがいる可能性のある場合は、やっておく方が賢明です。

一方で手洗いは有効です。子供なので汚れた手で口や鼻を触ってしまう、他人にも触れるでしょう。それも重要なウイルスの感染経路です。プール熱に限らず帰宅後や食事前の手洗いは励行しましょう。

ちなみに手洗いや風呂のタオルは家族ごとに使い分けた方がよいでしょう。家族間の感染を防げます。またハンカチもこまめに洗濯しましょう。鼻水やよだれは使い捨てのティッシュで処理することをオススメします。

(2)プールの後に目を洗う

昔はプールの後に目を水道水で洗ったり、先生から目薬をさしてもらいました。とはいえ今はやらないようです。水道水で目を傷つける可能性があると考えられています。もちろん目薬の共用はしません。そこが感染ルートになる危険もあるからです。

今では、水道水で軽く目を洗い、防腐剤の入っていない涙液に近いタイプの目薬をさすことが推奨されています。これは個人で常備し、子供に自分でさせるように教えておきましょう。他人と目薬の貸し借りは止めましょう。

(3)消毒剤を使う

プール熱の原因であるアデノウイルスは、薬に対する抵抗性が強いと言われます。とはいえ、消毒用エタノールや次亜塩素酸ナトリウムが有効と考えられています。そのため市販の消毒剤を常備して使う習慣をつけましょう。

2.プール熱の治療法

(1)医療施設で診てもらう

上述のようにプール熱に関しては特効薬がありません。とはいえ医療施設を受診して、適切な指導を受けましょう。とくに別の疾患との鑑別をしてもらうことが大切です。そして症状に応じた対症療法を受けましょう。

素人的には風邪と勘違いします。そのため市販の風邪薬を使うこともありそうです。もちろん有害ではありませんが、直接的な意味はありません。やはり一度専門的に診てもらうことが大切です。

(2)自宅で安静にしている

免疫力とウイルスとの闘いです。風邪の場合も同じですが、からだが頑張っている間は安静にして過ごしましょう。プール熱の症状が出れば、子供なのでぐったりしているはずです。他人にうつさないようにする意味でも、自宅で療養しましょう。

(3)脱水症状に気を付ける

プール熱は1週間程度で症状も収まります。後遺症などが残ることはほぼありません。とはいえ熱が出ます。また喉が痛いので飲食を嫌がります。すると脱水症状に陥ることがあるようです。ジュースやスポーツドリンク、麦茶や牛乳などを利用して、水分補給に努めましょう。

免疫力を高めるには栄養が不可欠です。しかし食欲がないことも多いでしょう。その場合にはプリンやゼリー、アイスクリームなど喉越しのいい食べ物がオススメです。定番はおかゆですが、みそ汁やスープなどを工夫して栄養を摂取させましょう。

3.プール熱の感染拡大を防ぐには

(1)治っても2日間は出席禁止です

学校保健安全法においてプール熱、すなわち咽頭結膜熱は第二種伝染病に指定されています。そのため症状が治まってから2日間は出席停止です。もちろん罰則規定はありませんが、マナーとして注意しましょう。

症状が落ち着いてくると子供は動きたがります。外見は元気でもウイルスは2週間程度体内に残ります。そのためしっかり治さないと再発する可能性もあります。つらいでしょうが我慢しましょう。

(2)マスクを着用する

プール熱は夏にはやります。暑いとは思いますが、他人にうつさない、逆にもらわないためにはマスクを着用することが重要と考えられています。もちろん気休めかもしれませんが、感染の確率を減らすことはできます。

ただしマスクは使い捨て、毎日取り換えましょう。大人では数日使う人もいるようですが、これでは意味がありません。また使った後は、直接触らずに専用のゴミ箱もしくはビニール袋にまとめて捨てましょう。

(3)排せつ物にも注意

プール熱の原因となるアデノウイルスは、排せつ物にも混入しています。おむつから感染するパターンも知られています。子供の排せつ物を処理した後は、丁寧に手を洗いましょう。そこから親を介して感染させる可能性もあるからです。

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プール熱にかからないよう免疫力を高めましょう

プール熱などの病気がはやっても、発症する子としない子がいます。その差は何でしょうか。免疫力です。症状が現れていない子であっても、ウイルスが体内に入っています。とはいえ免疫システムで発症しないレベルに抑えられているのです。

免疫力を高めるには、陳腐な言い方ですが、

  • 規則正しい生活をする
  • 睡眠を十分にとり疲れをためない
  • 栄養バランスのとれた食事をする

もちろん受動喫煙で喉や肺を傷めないようにしてあげましょう。

風邪やインフルエンザ、そして食中毒なども含めて、当たり前のことを当たり前にやっていれば防げる病気は多いものです。

咽頭結膜熱について|厚生労働省

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