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風邪は万病の源です。こじらせると肺炎のリスクがあります。とはいえ一番身近な病気かもしれません。体調が悪いと、風邪かな?思ってしまいますね。しかし風邪を誤解してはいけません。ノロウイルスによる急性胃腸炎も、かつては風邪の一種と考えられていました。

風邪をひいたら、とりあえず薬を飲む人、逆にまったく飲まない人、大きく分かれるでしょう。そもそも風邪薬とは何か?勘違いしている人も多いようです。正しく使えば効果は絶大ですが、間違って使うと危険な場合もありますよ。

風邪薬とは

1.風邪薬は対症療法にすぎません

風邪薬とは言いますが、風邪自体を治すわけではありません。ちまたで売られている、いわゆる風邪薬は、下記の諸症状を抑えてくれます。言い換えると抑えるにすぎません。あくまでも対症療法です。風邪薬は原因となったウイルスを退治するわけではないからです。風邪薬を使うと楽になりますが、治っているわけではありません。

そもそも風邪とは何か?
喉や鼻などの上気道に現れる感染性の炎症全般を総称して風邪症候群、感冒などと言います。時々によって、もちろん人によって現れる症状はさまざまです。

たとえば初期には、

  • 喉の痛み
  • 頭痛
  • 鼻づまり

などが起きます。
その後、原因ウイルスが増殖してくれば人体との闘いが始まるので、が出ます。だるさを感じることもあるでしょう。
戦った残骸として鼻水(たん)などが作られます。
そして最後に(せき)!ウイルスをからだの外へ出します。

2.抗生物質は予防的な意味で使われます

勘違いしている人も多いようですが、風邪の原因はウイルスです。ウイルスに特効薬はありません。インフルエンザの薬は有名ですが、これもウイルスの増殖を抑えるだけであり、直接殺すわけではありません。
参考「この冬に気を付けたいウイルス病とその予防法!5つずつ紹介!!

つまり風邪をひいても、抗生物質は効きません。抗菌薬は細菌に対してのみ有効です。そのため医療機関に抗生物質を要求してはいけません。一部の医療機関で処方することもありますが、これは別の意味があります。

すなわち、風邪で弱ったからだに他の病原細菌が襲ってくることもあります。それらに対処するためです。具体的には、肺炎に関連する菌類の予防的効果があるようです。なお肺炎や気管支炎と風邪はまったく別の病気です。混同してはいけません。

3.風邪を治す薬が本当にあればノーベル賞級の快挙です

ちょっと大げさな言い方ですが、本当に風邪を治す薬が開発されたなら、ノーベル賞級の快挙です。つまり現状の科学技術をもってしても、ウイルス性疾患を治療する薬ができていないからです。

2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智先生は、イベルメクチンと呼ばれる寄生虫薬を開発したことが受賞理由でした。平成の日本にいるとあまり実感できませんが、人間の歴史は微生物との戦いです。それに対処できる薬があれば、ノーベル賞でも軽すぎる?

風邪薬の効果的な使い方

1.風邪薬は風邪のひき始めに使う

風邪薬は使い方が大切です。一番効果的な方法は、ひき始めに風邪薬を使うことです。

  • ちょっと喉が痛い?
  • 熱っぽい?
  • だるい?

その段階で風邪薬を使いましょう。すると重症化することもなく、早ければ一晩で回復します。1回だけの服用で済むため依存症の心配もありません。

逆に、重症化してウンウンとうなっている状況で風邪薬を使っても、大きな効果は感じられないでしょう。熱を下げたり咳を鎮めてくれますが、それでも生活には支障が現れるでしょう。後述するように、かえってこじらせることもあります。

2.自分に合った風邪薬を探す

自分に合った風邪薬を探しましょう。テレビCMでもさまざまな風邪薬が宣伝されています。とはいえ、基本的な成分に違いはないでしょう。強いて言えば、

  • 咳止め
  • 鼻水
  • 鎮痛
  • 解熱

これらのどれを優先するかです。

何度も風邪を体験していれば、自分に起きやすい、初期に現れやすい症状がわかるはずです。それに応じたタイプの風邪薬を選びましょう。もちろん家族によっても異なるので、風邪薬は個人単位で選ぶべきかもしれません。

3.風邪薬を過信しない

とはいえ、風邪薬を過信してはいけません。やはりムリをしない、安静に過ごすことが第一です。あくまでも風邪を治すのは、本人の免疫力です。免疫システムが有効に働くためには、他の部分で負荷をかけないことでしょう。そうすることで風邪薬の効果もアップします。

私事で恐縮ですが、塾講師という立場上、風邪は厳禁です。子供たちからもらうことはあっても、逆にうつしてはいけません。また喉の痛みや咳があると、授業で声を出せません。そういう意味でも、早めに風邪薬を服用するよう心がけています。

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風邪薬を使う際の注意点

1.解熱剤は両刃の剣です

風邪薬を服用する際に注意したいことがあります。第一には解熱剤の服用です。熱に耐えられそうにない高齢者や乳幼児を除けば、解熱剤の利用は控えた方がよいでしょう。安易に解熱剤を使うと、病原微生物との闘いにおいて不利になるからです。

そもそも熱はどうして出るのでしょうか。これは病原微生物と戦うための生体防御反応です。

ウイルスや細菌も生き物であるため高温が苦手です。体温を上げることによって病原菌にダメージを与えると同時に、自らの免疫システムの能力を高めます。ただし上げすぎると、自分のからだにも負担がかかります。そういう意味で発熱は一か八かの大勝負でもあります。

2.風邪薬には副作用のリスクあり

(1)副作用の恐れあり

鎮痛解熱剤として有名な薬剤にアスピリンがあります。風邪薬として有効な薬ではありますが、一部にはアレルギーのリスクがあると報告されています。胃痛やアスピリン喘息(ぜんそく)も心配です。いわゆるインフルエンザ脳症も、薬の副作用ではないのか?疑問視されています。

(2)依存症の恐れあり

風邪薬の依存症になる可能性も否めません。頭痛薬を毎日のように使っていると効果がなくなります。からだが耐性を持ってしまうからです。そのためどんどん服用量を増やしてしまいます。逆に飲まないと不安になるようです。風邪薬は適度な服用に止めましょう。
参考「誰でも予備軍です!注意したい10の依存症!予防法は3つあります

(3)コデインの使用が制限されます

厚生労働省は2017年6月22日、風邪薬に含まれる咳止め成分であるコデインを12歳未満へ使用しないように決めたようです。7月以降製薬会社に通知し、添付文書を改訂させる方向です。
参考「コデインリン酸塩等の小児等への使用制限について(案) |厚生労働省

コデインとは、ケシの実から採取されるアヘンを使って作られる鎮痛、鎮咳物質です。がんの鎮痛剤として利用されることもあり、日本では劇薬に指定されています。モルヒネよりは効果と依存性は弱いですが、同じ作用で咳や痛みを緩和させます。

一部市販の風邪薬にも配合されていますが、薬物乱用の恐れがあるため、基本は医師の処方が必要です。12歳未満に対する重篤な副作用、アメリカでは死亡例もあるようです。他に薬があるならば、あえてコデインを使う必要はないでしょう。

3.咳止め薬は逆に肺炎の発見が遅れる

 

乳幼児などのように体力消耗のリスクがあるケースを除いて、鎮咳剤も使わない方が安全なようです。高齢者の場合には咳を止めてしまうと、誤嚥(ごえん)性肺炎の危険も高まります。

休めない仕事がある時、咳止めは重宝します。怖いくらいに咳が止まります。ただし咳止めを飲んだからといってウイルスが死んだわけではありません。体内でどんどん増殖しています。そのため咳が止まった!治った!勘違いをしがちです。

咳が鎮まっている間にウイルスや病原菌が喉から気管支、そして肺へ進んでいきます。本来なら各部分で微生物をからだの外に出すために咳をすべきなのですが、薬によって止められています。気づいた時には気管支炎や肺炎が進行していることもまれではありません。

風邪をひいたら安静に勝る治療法はありません

風邪はひき始めが肝心です。少しでもおかしいと感じたら、栄養のあるものを食べて十分な睡眠をとりましょう。風邪には特効薬がありません。言い換えると安静に勝る治療法はありません。仕事や家事などで忙しいでしょうが、こじらせた方がコスパも悪くなります。

神様がくれた休暇と思い、覚悟を決めて休みましょう。ムリに出社して他の人にうつす方が大迷惑です。悲しいことかもしれませんが、あなたの代わりはいますので、安心?しましょう。

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