スポンサーリンク

屋久島でまた、光合成をしない植物が発見されたようです。
2012年にも同島において
光合成しないタケシマヤツシロランが見つかっています。
今回はそれと別の新種だそうです。
屋久島の神秘性をさらに高める結果です。
とはいえ光合成をしないのに植物と言ってよいのでしょうか。
ではいったい植物とは何でしょうかね。

植物とは

生き物は、大きく動物と植物に分けられます。
つまり動物とは、自ら動くことができ、
他の生き物を食べることにより栄養を得ている生き物です。
もちろん例外はあります。
成虫になると動けなくなる昆虫がいます。
とはいえ定義というのは、大まかな括りでしかありません。
ここでは他者に栄養源を依存している点が重要です。
一方で植物とは、自身は動くことができず
光合成によって自ら栄養を作り出すことができる生き物です。

ならば疑問が生じます。キノコはどうなるのか。
これは菌類といって動植物とは別物です。
さらに細菌なども別グループと考える説があります。
ただし動物と植物、そしてキノコ類の3つを
イメージしておくことが、混乱を防ぐ意味では妥当です。

光合成とは

昨今は人工光合成の研究が進んでいます。
とはいえ基本的に光合成は植物の専売特許です。
生物の進化において、
植物が生まれて栄養や酸素を生み出したことにより、
動物が生まれ育つことができたからです。
では光合成とは、どんな仕組みなのでしょうか。
小学校の理科で習うことですが、おさらいしてみましょう。
まず植物がなぜ緑色なのか?
これは葉緑体があるからです。
この葉緑体で光合成は行われます。
つまり空気中の二酸化炭素と根から吸収した水を材料とし、
太陽光を動力源にして、主にデンプンなどの糖類を作り出し、
副産物として酸素を発生させる現象です。

この糖類が本人の栄養源となり、
さらに他の生き物の栄養源にもなるのです。
現状において光合成ができるのは植物だけです。
逆に植物とは、光合成をする生き物であるはずです。

スポンサーリンク

生き残るための戦略

光合成をしない植物?
上記の話から考えれば、矛盾した生き物のように思えます。
しかし自然界に無駄なものはない!名言があります。
つまり光合成をしない植物であっても、
存在意義があるはずです。
また少数ではあっても現在まで生き延びているならば、
光合成をしないことが生き残るための
有用な戦略であったはずです。

もちろん当の植物に尋ねてみないと
本当のことはわからないでしょう。
とはいえ状況証拠から推測するなら、
太陽光が届きにくい森の中などでは、
光合成よりも効率よく栄養を得られる方法を探したのでしょう。
実際に今回発見され命名されたヤクシマソウも
根を通じて菌類などから栄養を吸収しているようです
このような植物は、菌従属栄養植物に分類されます。

進化と捉えるべき

植物であれば、
光合成という素晴らしい手段を得たはずです。
しかしあえてその能力を捨てて生きる選択をした!
勇気がありますね。
とはいえこれは進化と捉えるべきなのでしょう。
考え方によっては堕落した?
もちろん堕落も進化です。
如何にして栄養を得るか?
得た栄養を如何にして節約するか?
そうした難しい選択を、
各生き物たちは何億年も続けてきたのです。

そうであれば私たちが日々悩んでいることなど、
ちっぽけですね。

植物も考えています

今回の発見は、別に意外ではありません。
他者に寄生する植物は少なくありません。
例えば世界最大の花とも言われるラフレシアは、
根、茎、葉を持っていません。
菌糸のようなものを使って、
ブドウ科植物の根に寄生して栄養を吸い取るようです。
それだけで1m近い花を咲かせるのは凄いですね。
またハマウツボ属は、ナス科植物に寄生します。
ヨーロッパなどでは農業への被害が深刻です。
人間が育てる栽培植物に着目した点は素晴らしいですね。
植物は脳がないはずなのに、よく考えているものです。

スポンサーリンク