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2016年の正月にトップニュースとなってから約半年、
ようやく113番元素の名称が決まりそうです。
その名はニホニウムです。
発見国のニホンと元素名を現す語尾ニウムをつなげたものです。
英語表記はNihonium、元素記号はNhです。
いつ教科書に載るのでしょうか。

周期表の113番は空欄でしたが

水兵リーベ僕の船・・・
このように元素記号を覚えた経験のある人も多いでしょう。
今の子供たちも、そうやって覚えているのを耳にして、
一見意味のない呪文のような言葉でも、
記憶に役立つのか?複雑な心境です。
この世にある物質はすべて、いずれかの元素からできています。
例えば水は、水素と酸素が2:1の割合で結合しています。
また空気は、窒素が78%、酸素が21%、その他から成り立っています。
それら元素を、特徴に沿って並べた表が、
中学理科の教科書などに記載されている「元素の周期表」です。
2016年5月末時点で入手できる最新の周期表では、
112番元素のコペルニシウムまで名前が記載されています。
飛んで、114番フレロビウム、116番リバモリウムもあります。
しかし113番、115番は空欄になっています。
その113番目を日本人の研究者グループが見つけたのです。

新しい元素が常に発見されています

古い参考書を開いてみると、
例えば約22年前、1994年現在の周期表をみると、
103番のローレンシウムまでしか記載されていません。
つまり20年で10個以上、新しい元素が発見されたのです。
ちなみにニホニウム(仮)に対する研究は、
2003年から、理化学研究所を中心に行われました。

そして2012年に、新しい元素であることが確認されました。
とはいえ10年間で3個しか見つかっていない?
それだけ難しいことでもあり、だから価値があるのでしょう。

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92番以降はすべて人工の元素です

100種類以上の元素が現在確認されていますが、
92番であるウランより大きい元素、
すなわち93番以降の元素は、すべて人工的に作ったものです。
つまり自然界では、92番元素までしか存在しません。

これは原子核にある陽子同士を引き付ける力と引き離す力、
いわゆる引力と斥力のバランスが関係してきます。
92番元素のウランも、引き離す力が強く、
だからこそ核分裂反応が起き、核兵器の材料になります。
93番以上は、自然の状態では長時間保てないのです。
だからこそ113番元素も、作るのが大変だったようです。

どんな意味があるのか

今回の命名、そもそも新しい元素の発見について、
どんな意味があるのか?私たちの生活に関係するのでしょうか?
研究チームのリーダーである九州大学の森田教授は
日常生活には役立たない
言い切っています。とはいえ、
日本人のグループが発見し、名前が残ることにより、
子供たちの何人かが化学や理科に興味を持ってくれること

これが大切だと考えているようです。
宇宙開発であっても、直接関係することはありません。
しかし夢を持つ、何十年後かに役に立つ!
そういう長い視点で考えていくことが大切です。
科学的な研究ができる環境とは、その国の文化でもあります。
短期的な成果を求めず、長期的に捉える余裕が必要です。

なぜニホニウムか

「日本」の正式な発音は、ニッポンです。
ならばニッポニウムの方が本来的な名称のはずです。
しかしそれは使えないようです。なぜか。
1908年に、日本人の研究者が43番元素を発見した!
そこでニッポニウムと命名したことがありました。
とはいえ調べてみると、別の元素だった!
結局ニッポニウムは却下されました。
そして同じ名称は紛らわしいということで、
今回はニッポニウムが使用できなかったのです。

正式には2017年以降です

専門家による機関、国際純正・応用化学連合は、
ニホニウムの名称を認めたようです。
とはいえ一般から意見を聴収する?
取消が聞かず永久に残ることなので、
様々な視点から検討します。

五輪エンブレムのような事態は避けたいですからね。
最終的には2016年末もしくは2017年初に
朗報が再び聞かれるでしょう。
それから理科の教科書が書き換えられます。

新たな挑戦がスタートしています

113番元素の命名は、ゴールではありません。
新たな挑戦へのスタートです。
森田教授も、119番、120番の発見に意欲を見せています。
とはいえ設備増強に40億円以上の予算が必要?
朗報を期待しましょう。

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