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暑い夏、熱中症を防ぐには、冷房が不可欠です。
しかしエアコンの冷媒として使われている代替フロンが、
地球温暖化を招いてしまうと危惧されています。
鶏が先か、卵が先か?
代替フロンの代替が、急務の課題みたいです。

フロンとは

フロンとは、フルオロ・カーボンと呼ばれる化合物の総称です。
化学的には、フッ素や炭素、塩素などから構成されています。
家庭用冷蔵庫の触媒として、第二次世界大戦前に開発されました。
人間に対する直接的な毒性はなく、臭いも色もありません。
何よりも燃えない!安全面からも有望視されました。
製品として応用しやすい点も、普及した理由のようです。
なおクロロ・フルオロ・カーボン(CFC)そして
ハイドロ・クロロ・フルオロ・カーボン(HCFC)の2つを
オゾン層を破壊することから、特定フロンと呼びます。
一方でハイドロ・フルオロ・カーボン(HFC)を
代替フロンと称するのが一般的です。

代替フロンの歴史

代替フロンに行き着くまでには、長い歴史がありました。

1.戦後は復興優先

第二次世界大戦後は復興が最優先されました。
科学的な証明も難しかったので、多少の公害は見て見ぬふりでした。
そもそも「環境問題」という概念はありませんでした。
戦争こそが、最大の環境破壊だったからです。
とりあえず資源を使って発展しよう!皆頑張りました。
人間に直接害がないならば、フロンを使わない理由はありません。

2.オゾン層の破壊が見つかる

1974年、CFCがオゾン層(後述)を破壊している!
1980年代に入ると、南極のオゾンホールが拡大した!
科学者らによる報告が相次ぎました。
つまりCFCにある塩素がオゾンを分解してしまったようです。
なお塩素は触媒として働き、オゾンを酸素ガスに分解します。
塩素は延々と使われ続けるので、最終的にオゾンがなくなる?
そこで1989年、モントリオール議定書が発効されました。
すなわちフロンの生産や使用を規制することになったのです。
そして使われ始めたのが塩素を含まないHFCです。

3.今度は温暖化の心配が

一件落着のように思われましたが、HFCは温室効果がある?
太陽光は通すけど地表から出る赤外線を吸収してしまうようです。
化石燃料の消費によって生じる二酸化炭素と同じ働きです。
2005年に先進国でHFCを削減するための京都議定書が発効しました。
そして2016年5月に開催されたG7では、
HFCの段階的な削減を進めるための合意がなされたようです。

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オゾン層とは

オゾン層とは、上空の成層圏にあるオゾンが溜まった場所です。
またオゾンとは、酸素原子が3つ結合した物質です。
通常の酸素ガスは、酸素原子2つだけが結合しています。
たったそれだけの差ですが、化学的には大違いです。
つまりオゾンは、太陽光に含まれている紫外線を吸収します。
そのためオゾン層が破壊され、失われてしまうと、
地表に届く紫外線の量と強さが増え、皮膚がんや目の病気、
生態系に対する重篤な影響などが心配されます。
なお南極などの極域は、冬季に太陽が当たらないことなどから
大気循環の関係上、塩素が集積しやすくなっています。

集中的にオゾンが分解され、大きな穴として観察されます。
これがオゾンホールと呼ばれるものです。

代替フロンの代替をどうするか

新しい冷媒として、代替フロンの代替をどうするか。
具体的な物質も実用化されています。
例えばヒドロ・クロロ・フルオロ・オレフィン(HCFO)や
ハイドロ・フルオロ・オレフィン(HFO)などです。
どちらもオゾン層を破壊することなく、
それ自体の分解も速いので、大気圏に残りません。
しかし水に溶けやすく、酸性を示すため、
酸性雨や河川が酸性化するなどの環境問題が指摘されています。

一方で冷媒に二酸化炭素を使おう!そんな試みもあります。
今のところは、帯に短し襷に長し!ジレンマは消えません。

地球温暖化の原因は

地球温暖化の原因は何でしょうか。
石油などの化石燃料を大量消費することです。
一方でエアコンの室外機から出る熱風も、
ヒートアイランド現象の現況です。
皆で一斉に冷房を止めてみたら?
温暖化が軽減されるかもしれません。
熱中症の予防対策には万全を期すべきですが、
選挙と同じく、一人から行動することが大切です。

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